モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツアーオペレーター兼業遊牧民です。
週末の日帰り乗馬に加え、6月に入ったら、平日も日帰り・1泊2日、2泊3日など「モンゴルだるま牧場」ベースにした乗馬ツアーは手配させていただく予定で準備を進めています。

さて、5月は在留邦人やモンゴルご出張中の日本人のお客様を中心に週末日帰り乗馬を企画させていただいております。

乗馬プログラムの場合、最初に「今日の目標は?」とお客様ひとりひとりにお伺いして、その目標クリアのためのコースやプログラムを組むようにしています。

その中でご要望が多いのが「一人で草原を駆け足で走れるようになりたい」ということ。
なので、この記事では、馬を駆け足で走らせるときの注意点を馬の立場から書かせていただきます。


馬に乗って走り込んであげたほうがよいのがちょうど今ぐらいの時期なんだそうです。
青草が生え始め、体力的にはもりもりする時期。でも体力全開ではないので、「暴走」はしづらい。
そして、今の時期に走り込んで汗をかくことで、冬毛が早く抜け落ちて、さわやかな夏衣に「衣装替え」ができるってことなんだとか。


走り込みは大事ですが、馬も「整理運動」というか「クールダウン」をしてから馬つなぎで休ませないと、「足に血がたまる」ということで痛めてしまうのです。
なので、ラストスパートで例えば10分走らせたら、20分はゆっくり並足で熱い血をクールダウンさせます。

ナーダムなどの競馬の場合は、スタート地点に行くまでの25-30kmは速歩でウォーミングアップし、スタートからゴールまでを一気に時速50-70kmで駆け抜け、1時間あまりをかけてクールダウンをしてから、休ませます。

夏は特に血が熱くなりますし、馬も全力疾走は本気でしてしまいます。
今ぐらいの時期は、まだ体力回復時期なので、馬もそれほど無理はしない(乗り手が走らせない限りは)ので、適度に走れる感じで練習や調教にはちょうどよいんだそうです。

調教というのは、競走馬の調教ではなく、いわゆる「ブレイキング」と呼ばれる人を乗せていない馬を乗用にするために、馴化させることをいいます。

ひと冬まるまる人を乗せていない馬も、ほぼ野生に戻っているため、結構、コントロールが効かない状態。
でも、体力も落ちていないので、乗り慣らせば、非常によい働きをする。

この辺、馬をいつ走らせるか?いつ乗り込むか?いつ休ませるか?どう休ませるか?
など馬の体調管理のために大切な知識であり、馬を愛し、馬と密着して暮らすモンゴル遊牧民の知恵と技術なんだろうなぁと思います。

駆け足で走ることは難しいことではないけれど、むしろ逆に急ストップではない適度なスローダウンさせることや馬が足を壊さないようにスピードコントロールをすることこそ、乗り手が気遣うべきこと、と思います。

そんなことをお伝えしながら、日帰り乗馬で「馬で思いっきり走りたい」という方と楽しくトレックしたいです。

ちなみに5月25日(土)、5月26日(日)は、まだ若干名のお客様をお受けする余裕があります。

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