モンゴルだるま@モンゴル語通訳・よろずコーディネーター・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
どれが一番好きなお仕事か?と言われると結構困ります。
特に、暖かくなってきて、草原の緑がどんどん濃くなり、赤ちゃん家畜が増え、渡り鳥が戻ってくるこの季節に聞かれると・・・収入源として大事にしたいお仕事と心を豊かにしてくれる精神的なかけがえのないビタミンのような遊牧業、エコツアーというお仕事の「どっち」なんて優先順位をつけるのがとても難しいのです。
今年のテーマは、「エコツアー・エコツーリズムがモンゴルでビジネスとして成立する」ことを実証するというのがあります。
そのために「ただ、安い」だけのツアー・プログラムは作らない、と決めました。
近場で「激安」で在留邦人を中心に常連さんがいる乗馬ツアーがあるのは知ってるんだけど、とてもうちでそんなことやったら、馬も乗馬ガイドも私もお茶・食事サーブ係の遊牧民もみんな疲弊してしまうだろうなぁっていう破格の安さです。
毎日量産タイプで同じこと(近場をただ馬で2-4時間程度回る・走るだけ+モンゴルの家庭料理)だけで満足できる「馬に乗る」リピーターを相手にするのは、多分、私、飽きちゃうんですよ。
せっかくやるなら、毎回、「学び」のテーマを変えて、ちょっとした工夫をして催行したい。
一期一会のツアーにしたい、というガイド魂的自己満足な「チャレンジ」を大事にしたいのです。
だって、うちの馬たちは、素晴らしいんですもの。相場以下なんて料金設定は申し訳ない。
人間とのコミュニケートを楽しみ、乗り手に合わせて動きも変える・・・けど、暴れたり、乗り手を馬鹿にしたりしない。
量産型ツアーで、ただ「人を乗せる」だけの馬とは全然違う。
馬なりにゲストに対してのリスペクトを持って、「心が通った」ら、ちゃんと「心の交流を基軸にした動き」になる。
「馬に命令する」「馬を支配する」ことや「乗馬ガイドの言われるがまま、ついていくだけ」っていうことじゃ全然操作できない、「心の交流→心を開放してつながる」っていうオープンマインドの大切さを実感してもらえる・・・なんてことは、ほんとちょっとの「コツ」だけなんだけど、モンゴル人の乗馬ガイドさんって、そういうことは「当たり前」すぎて全然「お客様」には教えようとしないんだよね。
型通りの動きだけをさせている、危ないと思ったら、つなぎ紐でただ引っ張るだけ。
足が遅い馬がいたら、後ろからペシペシ叩きながら、追い立てるだけ。
そんなガイドだったら、それは言葉が通じないって問題だけでなく、「馬を道具」としか思ってない、「お客様」=「お金」って考えてるだけで「薄利多売」でもやってけるもーん、って思ってる「元・遊牧民」かもしれませんよ?って話です。(テレルジなど観光リゾート地では、「自称・遊牧民」だけど実際は、「乗馬ガイド」だけで家畜の世話は全然していない人たちが多いです。)
我が家の馬たちも、シーズンが始まってくると、今年は多分、結構忙しく働いてもらうことになります。
だからこそ、お客様と馬とのコミュニケーションや思いやりって大事だと思うのです、お互いに。
馬ってとてもピュアで感性が強く、そして記憶力もよい動物です。
命令に従順で、主人(乗り手)に対して誠実であろうと健気に動くとっても繊細な大型動物。
なかなか1回や2回乗っただけではわかりづらいことなのかもしれないけれど「馬と心がつながっちゃった!」って実感できるノウハウをうちのお客様には伝授できたらいいなぁっていうのが今年のテーマのひとつです。
ただ「馬に乗りました」から一歩ずいっと馬に近づいて、「馬と一緒に行きました」っていう気持ちをシェアできる乗馬、、、そんなことなのかな?
まずは最初の一歩です。
尊敬する「ナチュラルホースマンシップ」という言葉と理念を教えてくれたユキコ・ランディさんから「ホースウィスパー」っていう言葉を教えていただきました。
「馬と心を通わせることができる」、「馬の言葉を理解できる」っていうような人のことかな?
私は「ホースウィスパー」の資質があるみたいです。
兼業遊牧というライフスタイルを始めて4年目。
家畜と接する時間が増え、心を通わせる時間が増えてきたことによって、より「馬の気持ち」に寄り添った乗馬ができるようになってきた気がします。
明日は、7名様のお客様をお迎えして2013年最初の「日帰り乗馬ツアー」に行きます。
自分なりにテーマを意識するために、ブログ記事にしてみました。

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どれが一番好きなお仕事か?と言われると結構困ります。
特に、暖かくなってきて、草原の緑がどんどん濃くなり、赤ちゃん家畜が増え、渡り鳥が戻ってくるこの季節に聞かれると・・・収入源として大事にしたいお仕事と心を豊かにしてくれる精神的なかけがえのないビタミンのような遊牧業、エコツアーというお仕事の「どっち」なんて優先順位をつけるのがとても難しいのです。
今年のテーマは、「エコツアー・エコツーリズムがモンゴルでビジネスとして成立する」ことを実証するというのがあります。
そのために「ただ、安い」だけのツアー・プログラムは作らない、と決めました。
近場で「激安」で在留邦人を中心に常連さんがいる乗馬ツアーがあるのは知ってるんだけど、とてもうちでそんなことやったら、馬も乗馬ガイドも私もお茶・食事サーブ係の遊牧民もみんな疲弊してしまうだろうなぁっていう破格の安さです。
毎日量産タイプで同じこと(近場をただ馬で2-4時間程度回る・走るだけ+モンゴルの家庭料理)だけで満足できる「馬に乗る」リピーターを相手にするのは、多分、私、飽きちゃうんですよ。
せっかくやるなら、毎回、「学び」のテーマを変えて、ちょっとした工夫をして催行したい。
一期一会のツアーにしたい、というガイド魂的自己満足な「チャレンジ」を大事にしたいのです。
だって、うちの馬たちは、素晴らしいんですもの。相場以下なんて料金設定は申し訳ない。
人間とのコミュニケートを楽しみ、乗り手に合わせて動きも変える・・・けど、暴れたり、乗り手を馬鹿にしたりしない。
量産型ツアーで、ただ「人を乗せる」だけの馬とは全然違う。
馬なりにゲストに対してのリスペクトを持って、「心が通った」ら、ちゃんと「心の交流を基軸にした動き」になる。
「馬に命令する」「馬を支配する」ことや「乗馬ガイドの言われるがまま、ついていくだけ」っていうことじゃ全然操作できない、「心の交流→心を開放してつながる」っていうオープンマインドの大切さを実感してもらえる・・・なんてことは、ほんとちょっとの「コツ」だけなんだけど、モンゴル人の乗馬ガイドさんって、そういうことは「当たり前」すぎて全然「お客様」には教えようとしないんだよね。
型通りの動きだけをさせている、危ないと思ったら、つなぎ紐でただ引っ張るだけ。
足が遅い馬がいたら、後ろからペシペシ叩きながら、追い立てるだけ。
そんなガイドだったら、それは言葉が通じないって問題だけでなく、「馬を道具」としか思ってない、「お客様」=「お金」って考えてるだけで「薄利多売」でもやってけるもーん、って思ってる「元・遊牧民」かもしれませんよ?って話です。(テレルジなど観光リゾート地では、「自称・遊牧民」だけど実際は、「乗馬ガイド」だけで家畜の世話は全然していない人たちが多いです。)
我が家の馬たちも、シーズンが始まってくると、今年は多分、結構忙しく働いてもらうことになります。
だからこそ、お客様と馬とのコミュニケーションや思いやりって大事だと思うのです、お互いに。
馬ってとてもピュアで感性が強く、そして記憶力もよい動物です。
命令に従順で、主人(乗り手)に対して誠実であろうと健気に動くとっても繊細な大型動物。
なかなか1回や2回乗っただけではわかりづらいことなのかもしれないけれど「馬と心がつながっちゃった!」って実感できるノウハウをうちのお客様には伝授できたらいいなぁっていうのが今年のテーマのひとつです。
ただ「馬に乗りました」から一歩ずいっと馬に近づいて、「馬と一緒に行きました」っていう気持ちをシェアできる乗馬、、、そんなことなのかな?
まずは最初の一歩です。
尊敬する「ナチュラルホースマンシップ」という言葉と理念を教えてくれたユキコ・ランディさんから「ホースウィスパー」っていう言葉を教えていただきました。
「馬と心を通わせることができる」、「馬の言葉を理解できる」っていうような人のことかな?
私は「ホースウィスパー」の資質があるみたいです。
兼業遊牧というライフスタイルを始めて4年目。
家畜と接する時間が増え、心を通わせる時間が増えてきたことによって、より「馬の気持ち」に寄り添った乗馬ができるようになってきた気がします。
明日は、7名様のお客様をお迎えして2013年最初の「日帰り乗馬ツアー」に行きます。
自分なりにテーマを意識するために、ブログ記事にしてみました。

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