モンゴルだるま＠モンゴル語通訳・翻訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
只今、草原とウランバートルを行ったり来たりしながら、翻訳作業と遊牧体制の立て直し中です。
先日、「草原の我が家」で起きているゴタゴタの解決のために奔走中の相方・ガナーくんのもとに、委託遊牧民オラーナくんが連れてきた地元警官がきた、というお話を書きました。
オラーナくんの「陳情」要請ででばってきたわけです。
いわば、「村の駐在さん」みたいな人ですが、一応、逮捕権や捜査権も持っている人。
もうひとり、「ソムの家畜担当職員」というおばさんがくっついてきていました。
先日、ガナーくん、オラーナくん、オラーナくんの両親であるローヤおじさんとスンジンおばさんが今勃発中の「委託遊牧契約違反・家畜違法転売・繁殖用種オスの無断取り替え・使用」等の刑事事件での紛争」についての事情聴取を行ったときにもいたおばさん。
一番問題になっているのは、私たちが2011年9月末にウランバートルで開催された「優良品種の繁殖用家畜展示即売会」で購入した種オス山羊が勝手に交換されたこと。
購入時に撮影した種オス山羊モートンと写真と今いる「あんた誰？」な種オスの写真をその事情聴取の席で村のえらい人たちに見せたところ、ほとんどの人が「全然違う山羊じゃないか！」といった中で、ただひとり、「毛色がおんなじなんだから、いいじゃないのよ。文句言うなら、全部の子ヤギと種オス山羊のDNA検査をあんた（ガナーくん）の負担で実施しなさい」と主張したスンジンおばさんの「お友達」でもあるこの「家畜担当職員」がくっついてきた意味がよくわからなかったのですが・・・
オラーナくんの陳情内容は「契約期間が終わったのに、家畜の所有者が家畜を引き取ってくれない」というものでした。「無給で違法労働をさせられている」ということでガナーくんを「逮捕」させようという魂胆。
で、「家畜担当職員」のおばさんは、かみつかんばかりにがなりたてていたそうです。
「私が、種オス山羊のことで文句があるなら、国立家畜検疫ラボラトリーでDNA検査をさせるために、ソムの獣医に血液サンプルを採取させるようにと指示したのに、なんでしないのよ」とさもガナーくんが不正行為をしているかのような印象をうえつけようとしての作戦でしょう。
ガナーくんは、「警察がきた！」って私に電話連絡してきたときに指示したように落ち着いた声で、
「オラーナの希望で、そもそも家畜の数や毛色・年齢などで個体識別をしながら、不足分の家畜の清算などは1月20日、つまり明日することになっているのに、なんであなたがたに、そういうことを強制されなければいけないのか、納得できない。DNA検査は、被害者である我々が負担してやるものでもなく、しかるべき捜査権のある法的機関の立会いのもとにサンプル採取・検査をしなければ証拠としての有効性が問われるんじゃないか？それに、もし、万が一、今いる子ヤギとここにいる種オス山羊のDNAが一致したとしても、種オスが、我々が購入した種オスだという証明にはならない。ソムの獣医さんも「お前が血液サンプル採取やDNA検査の要請をする必要はない」とアドバイスしてくれたし、そもそも、2011年の秋から種オスを変えている可能性だって否定できない。もし、DNA検査をやるならば、春に生まれるうちの子ヤギ、うちの種オス山羊で勝手に交配させたというオラーナの弟のところの子ヤギと種オス山羊のDNA検査をすることを要求する。被害を受けてるのはこっちのほうだ。数が足りなかったり、頭数があっていても、年齢が違っている場合は、やはり引き取りは拒否する。何か文句があるか？俺は、つい先日、この件について被害届を村役場のほうにも提出している。バグ長さんやバグの捜査担当者に「まず種オス山羊の問題を解決してから、足りない家畜の弁償問題のほうの交渉をしてください。種オス山羊の問題が解決しないならば、法的機関のほうで刑事事件として捜査します」って言っていたぞ。話が全然違うじゃないか？任意同行だというなら、俺は同行を拒否する。そもそも、俺はなんの違法もしていない」と反論しました。
警官はとりあえず、私の携帯電話の番号や、私たちの活動内容などについてを聞き、ガナーくんが持っていたうちの種オス山羊「モートン」の写真をごっそり押収し、「家畜担当職員」のおばさんもグウの音も出せずにすごすご帰っていったそうです。
でも、エルデネソムはローヤおじさん一家の地元です。
いわば、私たちは「アウェイ」な状況。
この警官によって、私たちのモートンの証拠写真は隠滅されてしまうのでしょうか？
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委託遊牧民との紛争ぼっ発のザックリ経緯はこのあたりの記事をご笑覧ください。
「ついに法的措置のため村役場へ 委託遊牧民紛争第一ラウンドのゴングは鳴った」
冬営地に突如警官登場。ガナー君がピンチ！の巻は「相方・ガナー君が警察に？？？」
種オス山羊・どこがどう違うのか、見比べてみよう！間違いさがしに挑戦したい方はコチラの記事を「取り替えられた種オス 見分けつきますか？ モートンVS偽モートン 」
只今、草原とウランバートルを行ったり来たりしながら、翻訳作業と遊牧体制の立て直し中です。
先日、「草原の我が家」で起きているゴタゴタの解決のために奔走中の相方・ガナーくんのもとに、委託遊牧民オラーナくんが連れてきた地元警官がきた、というお話を書きました。
オラーナくんの「陳情」要請ででばってきたわけです。
いわば、「村の駐在さん」みたいな人ですが、一応、逮捕権や捜査権も持っている人。
もうひとり、「ソムの家畜担当職員」というおばさんがくっついてきていました。
先日、ガナーくん、オラーナくん、オラーナくんの両親であるローヤおじさんとスンジンおばさんが今勃発中の「委託遊牧契約違反・家畜違法転売・繁殖用種オスの無断取り替え・使用」等の刑事事件での紛争」についての事情聴取を行ったときにもいたおばさん。
一番問題になっているのは、私たちが2011年9月末にウランバートルで開催された「優良品種の繁殖用家畜展示即売会」で購入した種オス山羊が勝手に交換されたこと。
購入時に撮影した種オス山羊モートンと写真と今いる「あんた誰？」な種オスの写真をその事情聴取の席で村のえらい人たちに見せたところ、ほとんどの人が「全然違う山羊じゃないか！」といった中で、ただひとり、「毛色がおんなじなんだから、いいじゃないのよ。文句言うなら、全部の子ヤギと種オス山羊のDNA検査をあんた（ガナーくん）の負担で実施しなさい」と主張したスンジンおばさんの「お友達」でもあるこの「家畜担当職員」がくっついてきた意味がよくわからなかったのですが・・・
オラーナくんの陳情内容は「契約期間が終わったのに、家畜の所有者が家畜を引き取ってくれない」というものでした。「無給で違法労働をさせられている」ということでガナーくんを「逮捕」させようという魂胆。
で、「家畜担当職員」のおばさんは、かみつかんばかりにがなりたてていたそうです。
「私が、種オス山羊のことで文句があるなら、国立家畜検疫ラボラトリーでDNA検査をさせるために、ソムの獣医に血液サンプルを採取させるようにと指示したのに、なんでしないのよ」とさもガナーくんが不正行為をしているかのような印象をうえつけようとしての作戦でしょう。
ガナーくんは、「警察がきた！」って私に電話連絡してきたときに指示したように落ち着いた声で、
「オラーナの希望で、そもそも家畜の数や毛色・年齢などで個体識別をしながら、不足分の家畜の清算などは1月20日、つまり明日することになっているのに、なんであなたがたに、そういうことを強制されなければいけないのか、納得できない。DNA検査は、被害者である我々が負担してやるものでもなく、しかるべき捜査権のある法的機関の立会いのもとにサンプル採取・検査をしなければ証拠としての有効性が問われるんじゃないか？それに、もし、万が一、今いる子ヤギとここにいる種オス山羊のDNAが一致したとしても、種オスが、我々が購入した種オスだという証明にはならない。ソムの獣医さんも「お前が血液サンプル採取やDNA検査の要請をする必要はない」とアドバイスしてくれたし、そもそも、2011年の秋から種オスを変えている可能性だって否定できない。もし、DNA検査をやるならば、春に生まれるうちの子ヤギ、うちの種オス山羊で勝手に交配させたというオラーナの弟のところの子ヤギと種オス山羊のDNA検査をすることを要求する。被害を受けてるのはこっちのほうだ。数が足りなかったり、頭数があっていても、年齢が違っている場合は、やはり引き取りは拒否する。何か文句があるか？俺は、つい先日、この件について被害届を村役場のほうにも提出している。バグ長さんやバグの捜査担当者に「まず種オス山羊の問題を解決してから、足りない家畜の弁償問題のほうの交渉をしてください。種オス山羊の問題が解決しないならば、法的機関のほうで刑事事件として捜査します」って言っていたぞ。話が全然違うじゃないか？任意同行だというなら、俺は同行を拒否する。そもそも、俺はなんの違法もしていない」と反論しました。
警官はとりあえず、私の携帯電話の番号や、私たちの活動内容などについてを聞き、ガナーくんが持っていたうちの種オス山羊「モートン」の写真をごっそり押収し、「家畜担当職員」のおばさんもグウの音も出せずにすごすご帰っていったそうです。
でも、エルデネソムはローヤおじさん一家の地元です。
いわば、私たちは「アウェイ」な状況。
この警官によって、私たちのモートンの証拠写真は隠滅されてしまうのでしょうか？
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