モンゴルだるま@モンゴル語通訳・翻訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
今週末はウランバートルで翻訳作業の追い込み中。年間150日くらいは「草原の我が家」で暮らしています。現在、「草原の我が家」はシステム再構築中でおおわらわ。
専属ドライバー兼「草原の我が家」マネージャーに昇格のガナーくんが立て直しに奮闘中です。

さて、新しい委託遊牧民(ウルジーさん 45歳独身男)が暫定的に決まり、馬の放牧の見回りなどを3月までやってくれる人も確保し、春営地にうつってからは去年のアシスタント牧民バチカさん(なんと新婚さん!)がメインの委託遊牧民になってくれることになり・・・と私がモンゴルに復帰してから、なんとか体制が整いつつあります。

ガナー君とウルジーさんが草原の我が家で張り込み(じゃなかった住み込みだ)を始めてからは一応、放牧作業もそれなりに「まとも」っぽい感じでやるようになったローヤおじさん。

オラーナ君は明日の「家畜・備品引渡し・清算」にむけて「金銭調達にはいずりまわっている」とのこと。


とまぁ、こんな感じで、なんとか私たちなりに、今できる精一杯の環境を整えつつあるのに、ここにきて、なんと、ローヤおじさんたちが「春まで家畜の面倒みるから、ここにいさせてくれ」とか言い出したというのです。

さすがに、ガナーくんもあきれ果てながら、「いや、もう家畜の世話をするのは自分たちで出来るし、あんたたちにここにいてもらうほうが、俺には迷惑なんだよ」ときっぱり断ったとのこと。

「ムギーがお金に困ってるから、草原にあるゲルを売却したいって相談にきたから、俺たちが買い取って、新しい委託遊牧民用のゲルにすることにしたんだ。だから、あんたたちにいて欲しくないんだよ」

オラーナ&ローヤ一家がこの冬営地から立ち退いてくれたら、オラーナ君の元妻ムギーさん(浮気相手とローヤおじさん夫妻によって追い出された)がもどってきて、コック兼羊・ヤギ・牛の世話をやりたいと連絡してきました。
追い出されてから約1ヶ月ほどウランバートルで求職活動をしてみたものの、話はあれど具体化せず、という感じだったところ、一応、私が提案してみました。私は2月までは翻訳や通訳の仕事でお金稼がないと越冬自体が厳しいという状況ではありますが、ウルジーさん独身だし、遊牧業ってベースキャンプ周りの仕事は結構、女性が重要な役割を果たしているし、そもそも、今オラーナ一家が暮らしているゲルはムギーさんが彼女のお兄さんから貰い受けた、ムギーさんの財産なのですから、彼女が追い出された事自体がおかしな話なのです。

新モンゴルまるかじり☆旅と暮らしの生情報☆-ムギーさん

2012年9月のムギーさん(すでにオラーナ君の浮気が発覚し、時々ムギーさんはひっそり泣いていた。けど、お客様の前では気丈にいつも明るく振る舞い、仕事も手を抜いていなかったんです。)
都会暮らしだったムギーさん、家畜と暮らすゲル暮らし2年目でも、すっかり馴染んでました。
夏のお客様や私たちに美味しいモンゴル家庭料理を丹精込めて作ってくれてたし、ほんと一生懸命だったのに・・・




それにしても、足りない家畜の補填分といっていたお金、オラーナ君は果たして調達できるのでしょうか?

オラーナ君はちゃっかり完全に家畜の世話は父親におしつけ、愛人(人妻 だんなは現在傷害罪等で拘置所暮らし)のいるナライハに移り住み、タクシードライバーをして稼いでいるそうですが・・・

それにしてもこのローヤおじさん達の思考回路、どうなっちゃってるんでしょう?
自分たちが正規に所有している家畜は一頭もいないわけだし、仕事もしてないわけだし、彼ら名義の冬営地だっていう話も大嘘だったわけですし、自分たちのゲルでもないし、自分たちのものは何一つないのに。

干し草とか燕麦とか、家畜小屋の材木とかを、ウルジーさんが一人になったところで、まるめこんで、目論見どおりに転売するためでしょうか?

まだ許される、と期待しているなら、それは大間違いです。
彼らは16個の命(羊15頭と妊娠中の牝馬1頭)を私利私欲のために、オーナーである私に無断で奪ったのです。さらに都会育ちなのに一生懸命がんばって遊牧民になろうとしていた若い女性に対し、下劣な精神的虐待を加え続けた上に追い出したのです。

私は彼らの罪を責め立てようとか非難しようとかは思わないけれど、私の生活の中でこのような狼藉はもう十分です。
今回の騒動で私はいろいろ学ばせていただいたけれど、これ以上は結構。

自分たちの得になることしか考えていない、他人の迷惑を考えない、何をしても許されると思ってる、というのは、教育機会に恵まれていなかった人たちにありがちな思考回路であり、全ては「親のしつけ」とか道徳心とか社会性の欠如による残念な状況であります。

でも、それは成人している「いい大人」なんだから、外国人の独身女である私が心配したりする必要のあることではない。

私は、自分に「できることとできないこと」や「自分の損得ライン」の線引きをすることを覚えなければいけないと、この騒動で身にしみました。
これもまた、当たり前なのかもしれないけれど、「零細ビジネスの経営者」として「人を雇う」上での「たしなみ」ですね。

いよいよ明日、決着つくか?

(明日はUB在住者の素敵なおじさまのところで「ポットラックパーティー」におよばれしちゃっているのと、翻訳作業が大詰めであること、そして「お前がいくとまた揉める」と言われちゃったから、当事者なのに「草原の我が家」にはいけません。まぁ、失って困るものは、家畜とソーラーパネル・ドライバッテリー・低燃費ストーブセットとゲルくらいで、それは大きなものだから、回収し損ねることもないでしょう)




にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ
にほんブログ村「今更許してくれって言われても、そりゃ無理だ」に共感いただけた方は「納得」クリックをお願いいたします。