モンゴルだるま@モンゴル語通訳・翻訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
兼業遊牧生活4回目の越冬中の私ですが、今年の冬は餌用の干し草やフスマ、家畜小屋など準備バッチリ!と思いきや、肝心の委託遊牧民の若旦那(26歳)がなんと、ご近所さんの別の遊牧民(アラフィフ 現在傷害罪等で拘置所暮らし)の人妻と浮気に走り、もう私生活めちゃくちゃ→家畜の飼育放棄はほぼ虐待に近いレベルにまでなっている、という状況。
なんで、そんなひどい人がまだ家畜飼ってるの?というのを疑問に思う読者の皆様も多いことと思います。
私もそう思います。
すでに馬・牛を別のところに移す算段をつけて後任の委託遊牧民と一緒に家畜引き取りに赴いたことも1度や2度ではないのです。
ところが、本来いるべき家畜の数がたりない、ということが数知れずで、このままでは泣き寝入り状態になってしまう、ということで、弁償・補填義務を課しての清算と預けていた美品等の引渡し待ち状態。
委託遊牧民オラーナくんの迷走は8月中旬くらい始まったようなのですが、それが暴走となり、もはや制御不能に陥るまでは時間がかかりませんでした。人間が堕落するのってほんとに早くてびっくりです。
うちの競走馬を勝手に転売し、羊も16頭を売り、牝馬も勝手に処分していた。
60頭弱のメス羊に対して、種オス1頭ではたちうちできない、と新しく大きくて若くて、かっこいい種オス羊を購入したのですが、この新人種オスくんをなんと、自分の弟のうちの羊の種付けに使っていた。
さらにもといた種オス羊を勝手に去勢し、肉屋に売り払っていた。
おととしの秋に牧畜展示販売会で購入した赤毛カシミア山羊の種オスもあやうく取り替えられるところでした。実際取り替えられていたのですが、「この子、私のモートン(種雄すヤギ)じゃない!角の形が違う!!」と主張したものの「気のせいじゃない?」としれっとしたもの。
翌日、このブログでも紹介していたモートンの写真を持って、猛然と抗議し、この時は無事取り戻すことができましたが、やっぱりちゃんと交配活動できていない可能性も高いです。
なんでも記録はとっとくものですね。これがモートンです。2011年10月に購入した日の写真。
改良品種の寒さに強い乳牛アラタオ種の種オス牛(3歳)は屋外に放置して、衰弱させていた。
乳牛を虐待するからストレスで雌牛の乳が出なくなった。(これはおとなりさんからの証言)
家畜関係についてもあんまりじゃない?って感じなのですが、オラーナくんのプライベートはさらにひどい。
あとは、オラーナくんと彼の両親(ローヤおじさんとその奥さん)と愛人が暮らしている冬のベースキャンプのゲルは本来の奥さん・ムーギー所有の家(ゲル)なのに、「羊が足りないのがバレたのは、お前がオラーナの浮気をバラしたからだ」とローヤおじさんたちに責め立てられた挙句追い出されたというのです。
で、今、オラーナくんはその浮気相手(今じゃ本気らしいけど)の人妻アラフォー(アラフィフときいていましたが、真相は43歳で3人の子持ちとローヤおじさん夫婦が住んでいるという。
ムーギーさんは「お前いらないから、どっかいけ」と追い出されたとのこと。
ありえないっす。
この足りなくなった家畜の弁償・補填とかしている家具・道具類の返還をもって1月20日に解雇ということにしていました。
競走馬については、そのかわりに1月20日までにおとなしくて若い(この競走馬と同じ年くらいの)乗用馬を調達して補填、羊については弟のほうから10頭まではすでに調達済み(ほんとは明日、全部揃えて返すっていってたので、モンゴルへの戻りを4日にしたんだけどなぁ)、牝馬の分は雪がとけてからの放牧などの作業にも使えるバイクで弁償ということで手打ち。
ところがここに来て、ご近所さんたちから
「お前んとこの干し草をオラーナが1束3,000tgで100束まとめて売るって言って回ってるんだけど、まだ越冬の厳しいピークはこれからなのに大丈夫なのか?」との連絡が・・・
つまりは、足りなくなった分の補填をするための資金を私が購入した越冬・春用の干し草の横流しで調達しようとしているわけです。(そのために時間稼ぎが必要だったわけだ)
さらに、燃料用の薪も私が村から購入した伐採権で調達しているはずなのですが、ベースキャンプの薪をぜーんぶ、どっかに売却しちゃったとのこと。
一緒に越冬するはずだった老夫婦はまっつぁお状態という。
自分のことしか考えてないってこういうことをいうのだなぁ。漫画みたい。
とにかく、ちょっと油断すれば、平気で自分の欲得のためには人を裏切る、嘘をつく、盗む、奪う、それもまたモンゴル人的性のようです。騎馬民族時代の略奪根性は健在。
でも、逆に、そういう不正を見逃さない、許さない、情報伝達が素早い、報復措置に出るとなったら電光石火、というのもまたモンゴル人の性。
ご近所さんたちの通報に助けられて未然に防げたこと(馬泥棒事件とか、種オス羊・山羊誘拐事件とか、干し草横流し事件とか)も多々あります。
あんまり他人のことに首や嘴を突っ込んだりしないのがモンゴル人ですが、一夏一緒に過ごして、かつ臨時収入源になったり、一緒に作業したり、いろんな話をしたりした私との「おつきあい」を大切に思って、私を守ろうとしてくれる人たちがいるのです。
このにっちもさっちもいかなくなった「草原の我が家」の惨状をどう立て直していけばいいのか?
暴走状態で次から次へと「モンゴル人遊牧民としてありえない」悪事を働くオラーナ一一家から私を守ってくれている人たちの話は次の記事で。
とにかく、まだ私の中で「答え」も「手応え」も掴んでないから、あきらめませんよ。

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兼業遊牧生活4回目の越冬中の私ですが、今年の冬は餌用の干し草やフスマ、家畜小屋など準備バッチリ!と思いきや、肝心の委託遊牧民の若旦那(26歳)がなんと、ご近所さんの別の遊牧民(アラフィフ 現在傷害罪等で拘置所暮らし)の人妻と浮気に走り、もう私生活めちゃくちゃ→家畜の飼育放棄はほぼ虐待に近いレベルにまでなっている、という状況。
なんで、そんなひどい人がまだ家畜飼ってるの?というのを疑問に思う読者の皆様も多いことと思います。
私もそう思います。
すでに馬・牛を別のところに移す算段をつけて後任の委託遊牧民と一緒に家畜引き取りに赴いたことも1度や2度ではないのです。
ところが、本来いるべき家畜の数がたりない、ということが数知れずで、このままでは泣き寝入り状態になってしまう、ということで、弁償・補填義務を課しての清算と預けていた美品等の引渡し待ち状態。
委託遊牧民オラーナくんの迷走は8月中旬くらい始まったようなのですが、それが暴走となり、もはや制御不能に陥るまでは時間がかかりませんでした。人間が堕落するのってほんとに早くてびっくりです。
うちの競走馬を勝手に転売し、羊も16頭を売り、牝馬も勝手に処分していた。
60頭弱のメス羊に対して、種オス1頭ではたちうちできない、と新しく大きくて若くて、かっこいい種オス羊を購入したのですが、この新人種オスくんをなんと、自分の弟のうちの羊の種付けに使っていた。
さらにもといた種オス羊を勝手に去勢し、肉屋に売り払っていた。
おととしの秋に牧畜展示販売会で購入した赤毛カシミア山羊の種オスもあやうく取り替えられるところでした。実際取り替えられていたのですが、「この子、私のモートン(種雄すヤギ)じゃない!角の形が違う!!」と主張したものの「気のせいじゃない?」としれっとしたもの。
翌日、このブログでも紹介していたモートンの写真を持って、猛然と抗議し、この時は無事取り戻すことができましたが、やっぱりちゃんと交配活動できていない可能性も高いです。
なんでも記録はとっとくものですね。これがモートンです。2011年10月に購入した日の写真。
改良品種の寒さに強い乳牛アラタオ種の種オス牛(3歳)は屋外に放置して、衰弱させていた。
乳牛を虐待するからストレスで雌牛の乳が出なくなった。(これはおとなりさんからの証言)
家畜関係についてもあんまりじゃない?って感じなのですが、オラーナくんのプライベートはさらにひどい。
あとは、オラーナくんと彼の両親(ローヤおじさんとその奥さん)と愛人が暮らしている冬のベースキャンプのゲルは本来の奥さん・ムーギー所有の家(ゲル)なのに、「羊が足りないのがバレたのは、お前がオラーナの浮気をバラしたからだ」とローヤおじさんたちに責め立てられた挙句追い出されたというのです。
で、今、オラーナくんはその浮気相手(今じゃ本気らしいけど)の人妻アラフォー(アラフィフときいていましたが、真相は43歳で3人の子持ちとローヤおじさん夫婦が住んでいるという。
ムーギーさんは「お前いらないから、どっかいけ」と追い出されたとのこと。
ありえないっす。
この足りなくなった家畜の弁償・補填とかしている家具・道具類の返還をもって1月20日に解雇ということにしていました。
競走馬については、そのかわりに1月20日までにおとなしくて若い(この競走馬と同じ年くらいの)乗用馬を調達して補填、羊については弟のほうから10頭まではすでに調達済み(ほんとは明日、全部揃えて返すっていってたので、モンゴルへの戻りを4日にしたんだけどなぁ)、牝馬の分は雪がとけてからの放牧などの作業にも使えるバイクで弁償ということで手打ち。
ところがここに来て、ご近所さんたちから
「お前んとこの干し草をオラーナが1束3,000tgで100束まとめて売るって言って回ってるんだけど、まだ越冬の厳しいピークはこれからなのに大丈夫なのか?」との連絡が・・・
つまりは、足りなくなった分の補填をするための資金を私が購入した越冬・春用の干し草の横流しで調達しようとしているわけです。(そのために時間稼ぎが必要だったわけだ)
さらに、燃料用の薪も私が村から購入した伐採権で調達しているはずなのですが、ベースキャンプの薪をぜーんぶ、どっかに売却しちゃったとのこと。
一緒に越冬するはずだった老夫婦はまっつぁお状態という。
自分のことしか考えてないってこういうことをいうのだなぁ。漫画みたい。
とにかく、ちょっと油断すれば、平気で自分の欲得のためには人を裏切る、嘘をつく、盗む、奪う、それもまたモンゴル人的性のようです。騎馬民族時代の略奪根性は健在。
でも、逆に、そういう不正を見逃さない、許さない、情報伝達が素早い、報復措置に出るとなったら電光石火、というのもまたモンゴル人の性。
ご近所さんたちの通報に助けられて未然に防げたこと(馬泥棒事件とか、種オス羊・山羊誘拐事件とか、干し草横流し事件とか)も多々あります。
あんまり他人のことに首や嘴を突っ込んだりしないのがモンゴル人ですが、一夏一緒に過ごして、かつ臨時収入源になったり、一緒に作業したり、いろんな話をしたりした私との「おつきあい」を大切に思って、私を守ろうとしてくれる人たちがいるのです。
このにっちもさっちもいかなくなった「草原の我が家」の惨状をどう立て直していけばいいのか?
暴走状態で次から次へと「モンゴル人遊牧民としてありえない」悪事を働くオラーナ一一家から私を守ってくれている人たちの話は次の記事で。
とにかく、まだ私の中で「答え」も「手応え」も掴んでないから、あきらめませんよ。

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