モンゴルだるま@ウランバートルです。
さて、モンゴル国の新しい国民祝祭日が決まりました。
11月14日(水)が「チンギスハーンの誕生日」で「モンゴルの偉大さを讃える日」としてモンゴル国の祝祭日となるそうです。
このチンギスハーンの誕生日をいつとするか、というのは喧々諤々でなかなかまとまらなかったというのは、以前、記事でもさくっと紹介しました。
でも、今年はチンギスハーン生誕850周年に当たる記念の年だということで、なんとか、このキリの良いところで記念日を祝いたい!というのはモンゴル国民の総意・・・に近いことだったようで、来週のことでありますが、とりあえず、そういうことになったそうです。
この記念日で「チンギスハーン勲章」なるものが叙勲されることが国会で決まりました。
ついでに、「祝祭日法」が改正されて、11月14日が新たに祝祭日になり、公的機関(学校なども含め)が公休扱い、そして、懸案事項だった11月26日は休まずに「記念日」とするかどうかについては「この日もモンゴルの大切な独立を勝ち取った日として祝うべき」ということで変わらず「モンゴル独立記念日(憲法制定日)」として祝祭日となりました。
でもね、、、やっぱり「チンギスハーンの誕生日論争」はまだスッキリした感じじゃないのです。
そもそも2008年5月21日にも「チンギスハーン生誕記念イベント」をスフバートル広場で盛大にお祝いしてたんですよね・・・「モンゴル語でごめんなさいなニュース記事」
一節によると12月21日だという話もあるわけです。
あと12月22日説もあり。
11月4日って話も一時期あったけれど、あれもやっぱり計算違いで一蹴されてた。
11月14日が南半球のほうでは皆既日食になる日にあたっていて、モンゴル人にとっては、皆既日食って縁起が悪い現象だそうで、なんでわざわざそういう「縁起の悪い日」を選ぶ必要があるんだっていう説もあるわけです。
「チンギスハーンマネジメント連盟」"Чингис хааны менежментийн холбоо"-、「チンギスハーン研究センター」"Чингис хаан судлалын төв"-など、「チンギスハーン命」な人たちで作られている極めて真面目なNGO団体も、モンゴル人は陰暦"Билгийн тоолол"ではなく、太陽暦(太陽を中心として月やそのほかの星の運行・位置関係で昼夜をはかる規準とする「季節占星術」)を使っていたと主張しておりまして、こちらが出しておられるのが12月21日なんですね。
モンゴル研究者のなかでも特に歴史学者・文献学者、易学者などの研究の結果、ともかくも「チンギスハーン(幼名テムジン)は1162年冬の最初の月の一日に生まれた」ということで合意したわけですね。
モンゴル国で最初に「チンギスハーン生誕祭」がお祝いされたのは、生誕地とされるヘンティーアイマグのダダルソムで1962年5月31日に「生誕800周年祭」が行われています。
でもね・・・チンギスハーンの誕生日については、モンゴルの歴代ハーンについてを綴った史書8点のなかでも食い違っていて、8点のうち6点では、「冬の最初の月の朔日(ついたち)」となっていますが、残り2点では「夏の最初の月の16日」となっているんだそうです。
今、通説として「冬の最初の月の朔日」が採用されているわけですが、この「陰暦」で「チンギスハーンの生誕祭」を祝うとなると、今年は11月14日だけど、来年はまた変わる、ということになります・・・。これ、めんどくさくない?という意見も多々あったようです。
また「冬の最初の月のはじめの日」という解釈だと、いわゆるモンゴルの厳寒期のはじまり「ユスの最初の日=冬至」にあたるっていう考え方もあったり・・・。
ほんと転々としておりますが、とにかく国会で決まって大統領令が出ちゃったので、今年は11月14日が祝祭日でお休み、モンゴル、バンザーイ!ってことになるのです。
私、実は11月14日がお休みでけってーい!っていうのは、フェイスブックでお友達になったJICAボランティアの方のつぶやきで知ったのでした。
翻訳作業にかまけて、テレビどころじゃないぜ!ってなっていたため、すっかり情報弱者。
あわてて、いろいろ検索してみましたが、大統領令が出たあともなお「チンギスハーンの誕生日はホントはこの日なのに」的な諸説が満載であります。
実は11月14日に、ダルハンでエコツーリズムを教えていらっしゃるJICAボランティアのキタさんのご招待で、モンゴル国立農牧業大学ダルハン校のエコツーリズム学科で特別講義をさせていただくつもりで、私も、それにくっついて行ってついでに猪狩りをするつもりだったガナーくんも日程調整をしていたのですが・・・大学が休みじゃしょうがない!
いろんな計画が狂っちゃいました。
それにしても・・・どうして、モンゴルってこういう大事な決め事(しかもいくつもの法律を改正しなきゃいけないこと)をギリギリでドタバタしながら決めるのかなぁ・・・。
あれだけ、「ホントの誕生日が正確にわからなきゃ困るじゃないか!」って大騒ぎしていたのに、あの国会中継、なんだったのかなぁ・・・とちょっぴり笑いたい気持ちもあるんだけど。
まぁ、皆既日食の日にあたってしまった、といっても、所詮は南半球での出来事ですしねー。新月パワーにあやかって、モンゴル国の発展とモンゴル民族の繁栄をお祝いし、お祈りしたいと思いマース。

にほんブログ村
さて、モンゴル国の新しい国民祝祭日が決まりました。
11月14日(水)が「チンギスハーンの誕生日」で「モンゴルの偉大さを讃える日」としてモンゴル国の祝祭日となるそうです。
このチンギスハーンの誕生日をいつとするか、というのは喧々諤々でなかなかまとまらなかったというのは、以前、記事でもさくっと紹介しました。
でも、今年はチンギスハーン生誕850周年に当たる記念の年だということで、なんとか、このキリの良いところで記念日を祝いたい!というのはモンゴル国民の総意・・・に近いことだったようで、来週のことでありますが、とりあえず、そういうことになったそうです。
この記念日で「チンギスハーン勲章」なるものが叙勲されることが国会で決まりました。
ついでに、「祝祭日法」が改正されて、11月14日が新たに祝祭日になり、公的機関(学校なども含め)が公休扱い、そして、懸案事項だった11月26日は休まずに「記念日」とするかどうかについては「この日もモンゴルの大切な独立を勝ち取った日として祝うべき」ということで変わらず「モンゴル独立記念日(憲法制定日)」として祝祭日となりました。
でもね、、、やっぱり「チンギスハーンの誕生日論争」はまだスッキリした感じじゃないのです。
そもそも2008年5月21日にも「チンギスハーン生誕記念イベント」をスフバートル広場で盛大にお祝いしてたんですよね・・・「モンゴル語でごめんなさいなニュース記事」
一節によると12月21日だという話もあるわけです。
あと12月22日説もあり。
11月4日って話も一時期あったけれど、あれもやっぱり計算違いで一蹴されてた。
11月14日が南半球のほうでは皆既日食になる日にあたっていて、モンゴル人にとっては、皆既日食って縁起が悪い現象だそうで、なんでわざわざそういう「縁起の悪い日」を選ぶ必要があるんだっていう説もあるわけです。
「チンギスハーンマネジメント連盟」"Чингис хааны менежментийн холбоо"-、「チンギスハーン研究センター」"Чингис хаан судлалын төв"-など、「チンギスハーン命」な人たちで作られている極めて真面目なNGO団体も、モンゴル人は陰暦"Билгийн тоолол"ではなく、太陽暦(太陽を中心として月やそのほかの星の運行・位置関係で昼夜をはかる規準とする「季節占星術」)を使っていたと主張しておりまして、こちらが出しておられるのが12月21日なんですね。
モンゴル研究者のなかでも特に歴史学者・文献学者、易学者などの研究の結果、ともかくも「チンギスハーン(幼名テムジン)は1162年冬の最初の月の一日に生まれた」ということで合意したわけですね。
モンゴル国で最初に「チンギスハーン生誕祭」がお祝いされたのは、生誕地とされるヘンティーアイマグのダダルソムで1962年5月31日に「生誕800周年祭」が行われています。
でもね・・・チンギスハーンの誕生日については、モンゴルの歴代ハーンについてを綴った史書8点のなかでも食い違っていて、8点のうち6点では、「冬の最初の月の朔日(ついたち)」となっていますが、残り2点では「夏の最初の月の16日」となっているんだそうです。
今、通説として「冬の最初の月の朔日」が採用されているわけですが、この「陰暦」で「チンギスハーンの生誕祭」を祝うとなると、今年は11月14日だけど、来年はまた変わる、ということになります・・・。これ、めんどくさくない?という意見も多々あったようです。
また「冬の最初の月のはじめの日」という解釈だと、いわゆるモンゴルの厳寒期のはじまり「ユスの最初の日=冬至」にあたるっていう考え方もあったり・・・。
ほんと転々としておりますが、とにかく国会で決まって大統領令が出ちゃったので、今年は11月14日が祝祭日でお休み、モンゴル、バンザーイ!ってことになるのです。
私、実は11月14日がお休みでけってーい!っていうのは、フェイスブックでお友達になったJICAボランティアの方のつぶやきで知ったのでした。
翻訳作業にかまけて、テレビどころじゃないぜ!ってなっていたため、すっかり情報弱者。
あわてて、いろいろ検索してみましたが、大統領令が出たあともなお「チンギスハーンの誕生日はホントはこの日なのに」的な諸説が満載であります。
実は11月14日に、ダルハンでエコツーリズムを教えていらっしゃるJICAボランティアのキタさんのご招待で、モンゴル国立農牧業大学ダルハン校のエコツーリズム学科で特別講義をさせていただくつもりで、私も、それにくっついて行ってついでに猪狩りをするつもりだったガナーくんも日程調整をしていたのですが・・・大学が休みじゃしょうがない!
いろんな計画が狂っちゃいました。
それにしても・・・どうして、モンゴルってこういう大事な決め事(しかもいくつもの法律を改正しなきゃいけないこと)をギリギリでドタバタしながら決めるのかなぁ・・・。
あれだけ、「ホントの誕生日が正確にわからなきゃ困るじゃないか!」って大騒ぎしていたのに、あの国会中継、なんだったのかなぁ・・・とちょっぴり笑いたい気持ちもあるんだけど。
まぁ、皆既日食の日にあたってしまった、といっても、所詮は南半球での出来事ですしねー。新月パワーにあやかって、モンゴル国の発展とモンゴル民族の繁栄をお祝いし、お祈りしたいと思いマース。

にほんブログ村