「ありがとう」って聞いて思い浮かぶ曲は? ブログネタ:「ありがとう」って聞いて思い浮かぶ曲は? 参加中
モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツアーガイド&オペレーター兼業遊牧民です。
無事に旅行シーズンを駆け抜けることができたー!ってほっとしたのも束の間、ビザ関係の更新でゴタゴタするは、草原は越冬準備が滞るは、なんだか家畜の世話をしてくれる遊牧民たちのあいだがゴタゴタして、なんだかとっても不安な感じになるは、となんだか最近、あらゆることがへんてこりんな方向に迷走状態。イライラしたり、がっかりしたり、不信感もあったりでマイナスエネルギーでどんよりな感じ。
レイキでセルフヒーリングして、そのときはスッキリして、自分は気分を上向きにできるし、いろんな状況を受け止めたうえでなんとか改善していこう、スッキリいいエネルギー流していこうって思えるんだけど、周りは相変わらず、どんよりなのです。

モンゴル人ってプライドが高いし、「自分中心」軸がブレブレなのに、そのブレを修正しようって考えたりしないし、そもそも「自分も悪いのかも」っていう自己反省とかしない民族性だなあって思います。

他人に対しての批判はすごい鋭いし、物事や社会に対してのご不満とかは「ご無理ごもっとも」だと思うのに、どうして自分の日常生活になると、グダグダなんだろう。

他人に対して厳しく、自分に対してとことん甘い。

誰かが「モンゴル人を雇う場合は、きっちり契約でギチギチに就業条件を固めて、要求度を高めにし、常に監視体制があるんだってしておかないと、すぐにグダグダいい加減な仕事をして、賃金要求ばかりするとか仕事サボって嘘ばかりつくよういなるぞ」と忠告してくれたことがあるけれど、私、自分が「ギチギチ就労体制で奴隷のようにこき使われ、人格否定をされ続ける」という悲しい労働環境で体を壊したことがあるため、苦手なんですよね、そういういの。

でも、今回、その意味がわかった。
あ、この忠告してくれたのもモンゴル人なんですけどね。

厳しい要求というか、ごくごく普通の「人として」の誠意とか、わかりやすくシステマティックな維持管理のためのチェック体制(毎月、家畜の数と個体の健康状態を目視確認できるようにする)とかをデフォルトにしようとすると、壮絶な言い訳と抵抗を示すのです。

体制の改善とかってことに対して、なんでこんなに消極的なんだろう。
どうして、連絡とか報告とか相談とか社会人として日本では就職したときから当たり前に要求されることができないんだろう?

とか、「なんでできないの?」という素朴な疑問が相手には、「モンゴル人を馬鹿にしている」とか「支配的だ」とかっていうネガティブな、こちらが思ってもいないような僻み根性をもって受け止めるんだなぁ。やりづらいです。

私も平気で嘘をついたり、他人の悪口を告口したりする人たちに、この1-2週間さらされ続けて、ほんと疲れた。

なので、自分を浄化するために、心がけていることがあります。
ほんとちっちゃなことにも「ありがとう」って感謝の言葉をかけようってことです。
「ありがとう」ってモンゴルではそう簡単には使わないのですが、とにかく、ちっちゃいことにも感謝する。

今はNHKが見られない環境(お金を出せば、ケーブルTVの設定で見られるようになるんだけど、そのお金を出すのが惜しい気がする)だけど、前はNHKに癒されてました。

特に近年で一番好きだったのが朝ドラ。
「朝の連続テレビ小説」でも、朝8時スタートと15分も繰り上げになったため、モンゴルでは朝7時スタートになっちゃっていたあの「ゲゲゲの女房」。

あの主題歌が「いきものがかり」の「ありがとうって伝えたくてー」っていうあの歌。

フルバージョンも素敵なんだけど、私はあの「ゲゲゲの女房」のオープニングの映像とともにセットで聞くのが大好きでした。
結構理不尽な感じで辛いことでありそうなのに、ただひたすらついていく。
支えていく。
ささやかなことに夫婦で一緒に喜んだりする。ほっとしたりする。

そんな日常のささやかな、でもそうやってたんたんと暮らすことって結構大変だよね、っていう何気ない、そして当人もさりげなく伝えているお互いへの感謝。

こういう繊細な感情のやりとりってやっぱり日本人ならではよねぇ、と。

モンゴル人に対してはなっかなかこういうことって伝わりづらいんだけど、でも、時々、ちゃんとハマることもある。


だから諦めずに「ありがとう」って笑って伝えられるようにする。
他人に対して、正直に、でも結構気を使わなければいけない異国での暮らしだからこそ、他人に対して「感謝」の気持ちを持つことは大事で、そのためには、自分のなかに「謙虚」さと「寛大さ」を同居させておかないといけません。

当ブログの読者様で今は単身、語学留学でがんばっていらっしゃる豆タヌキさんがまだツーリストだったとき、差し入れに「ゲゲゲの女房」原作をもって来てくださったのを、今も気持ちがササクレだったとき、繰り返し、繰り返し読み返しています。

相手のことを理解してあげる、相手の立場を思いやる。
大変なんだろうなぁっていう包み込む気持ちを持ちながら・・・

それでもはちきれる感情の爆発はあります。

どんなときでも憎しみではなく、感謝と「よくしよう」っていう方向でベクトルを揃えるための努力を諦めちゃいけない。

今、かなりしんどい状況なので、よけいに「ありがとう」を聞きながら、ありがとうの気持ちを必要としています。

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