モンゴルだるま@モンゴル国移住&起業10周年です。
モンゴル語通訳・エコツアーガイド&オペレーター・よろずコーディネーターをしながら、ウランバートル近郊の草原で兼業遊牧民として暮らしております。
10月は税務申告(四半期ごと)と会社の登記更新と自分のビザと在留許可の延長手続きと事務手続きに忙殺されるのは毎年のことですが、今回は、システムが激変していて、とっても大変な目にあいました。
でも、ようやくそのゴタゴタ問題も光明がさしてきました。
というわけで、久々に草原の我が家に帰ってみました。
20日間も草原に帰れなかったのは、春以来なかったことなのですが、いろんなことが変わっていて驚き。
1:家畜の世話係として、また乗馬ガイドとして今年の夏から手伝ってくれていたバチカさんが、給料をお支払いした日から、ふらーっと消息不明となっちゃってたのですが、ようやくその後の顛末がわかりました。
近所の遊牧民のところで、住み込みで羊の世話をしているそうです。
やれやれ。
2:今年は一緒に越冬しない、といっていたご近所のおじさん一家が、我々が建てた家畜小屋がほぼ完成した頃になって、私たちより先に、その冬営地に引っ越してました。(ここの家族もちゃっかりしてる。。。)
3:ご近所づきあいというほどではないのですが、バチカおじさんをボコ殴りにした挙句、別の町で酔っ払って、たまたま居合わせた2人の男性をナイフでさして重傷を負わせた罪で刑務所にぶち込まれている遊牧民(前科あり。シラフのときはいい人なんだけどなぁ)の奥様が、オラーナくん(うちの委託遊牧民3代目若旦那)に横恋慕して、ムギさんが激怒りんぐ。あわや家庭崩壊、ついでに私のモンゴルだるま牧場も崩壊の危機だった。
一応、夫婦ゲンカは犬も食わない、というし、下手に第三者(しかも雇い主)である私が口を出して混乱されたら、もう救いようがなくなる、とじっと我慢してたんだけど、とりあえず、収束・・・しそうな感じ。
でもムギさんの激怒リングは、ものすごく迫力があることがわかりました。
4:春にかったトラックが早速壊れてた。明日、牽引して持ってきてガナー君が修理することに。(月曜日はナンバープレート規制での通行禁止日だから)
まぁ、とにかく、今、家庭不和とか、助っ人牧民がバックれたとか、そういうプライベートないざこざで、委託遊牧の仕事を放り出されたらどうしよう、というのが一番心配だったのですが、とりあえず、それはないみたい。
でも、オラーナ君、どうも体調が夏以降悪いようなので、来週中に家畜小屋の100%完成のあと、人間ドックを受けさせることにしました。
委託遊牧のほうですが、とりあえず、バチカさんがいなくなったことで、一応、給与形態はシンプルになりました。
去年と同じように頭数x単価で出すと、家畜が増えれば増えるほど、私は支出が増えるけど、委託遊牧の作業自体はそれほど手間暇かからない、、、という遊牧民(゚д゚)ウマーな不公平感が私の心配事項だったのです。
でも、そのへんはオラーナ君たちのほうから逆オファーがありまして、解決。
今、お金を稼いでくれる家畜は、乗用馬と雌牛がメインなのですが、それ以外の分については、頭数計算ではなく・・・もう全部ひっくるめたパック料金でいかが?というものでした。
で、その希望額は、一応、私の想定内だったので(むしろちょっと安かった)、あっさり合意に達して、契約更改完了。
オラーナ君の健康面と、彼ら夫婦仲はまだまだちょっぴり心配が続きますが、私にできるサポートはしていこうと思います。
でも、、、遊牧民の男の子ってほんと文字を読むのが苦手です。
契約の相手方をムギさんとオラーナ君の連名にしておいたのは正解。
この契約書には「あなたたち二人が仲良く力をあわせて仕事引き受けてくれないなら、成立しないんだからね」という思いをこめておきました。
ムギさんが内容確認しながら、読み上げます。
オラーナ君とオラーナ君のパパとママが神妙な顔をしてきいて、ひっかかったところは私に確認、話し合いをします。
報酬金額(給与支払の形態含め)については、空欄にしておいて、話し合いをしてから、ってことにしておきましたが、無事「パック料金」ってことで報酬形態が決まってよかった。
バチカさんも早く契約しておけばよかったのかなぁ、と後悔もしたんだけれど、オラーナ君たちによると
「もともと独り身の風来坊みたいなところがあるから、契約書なんかで縛り付けられないよ、もともと夏だけ一緒にいるつもりだったんじゃないかな」とのこと。
突然、いなくなって携帯電話も切ったまま消息不明だったことも、無断でほかの遊牧民のところに鞍替えしてたことに対しても、モンゴル人の皆さんは、特になんとも感じてない様子。
私だったら、「社会人としてどうよ」とか「なんの不満があったのかなあ?」とか、あらゆる角度、深度で悩んだり、考察したり、評価したり、悶々としちゃうんだけど・・・。
この前、ガナー君が狩りに行く途中で立ち寄ったとき、
「食事も寝るところも万全で、やる仕事は簡単で、楽すぎて、なんだか不安になる」ってつぶやいているのをきいた、と言っていたから。
急に「まとまったお金が欲しい」と私にではなく、ガナー君やオラーナ君経由で言われて、なんで直接言わないのかなぁ?と不思議だったのですが、もしかしたらその頃から決意してたのかも?
モンゴル人、特に遊牧民との雇用契約や協力事業をすすめるのは、ほんとに難しい。
まだまだ試行錯誤が続きます。

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モンゴル語通訳・エコツアーガイド&オペレーター・よろずコーディネーターをしながら、ウランバートル近郊の草原で兼業遊牧民として暮らしております。
10月は税務申告(四半期ごと)と会社の登記更新と自分のビザと在留許可の延長手続きと事務手続きに忙殺されるのは毎年のことですが、今回は、システムが激変していて、とっても大変な目にあいました。
でも、ようやくそのゴタゴタ問題も光明がさしてきました。
というわけで、久々に草原の我が家に帰ってみました。
20日間も草原に帰れなかったのは、春以来なかったことなのですが、いろんなことが変わっていて驚き。
1:家畜の世話係として、また乗馬ガイドとして今年の夏から手伝ってくれていたバチカさんが、給料をお支払いした日から、ふらーっと消息不明となっちゃってたのですが、ようやくその後の顛末がわかりました。
近所の遊牧民のところで、住み込みで羊の世話をしているそうです。
やれやれ。
2:今年は一緒に越冬しない、といっていたご近所のおじさん一家が、我々が建てた家畜小屋がほぼ完成した頃になって、私たちより先に、その冬営地に引っ越してました。(ここの家族もちゃっかりしてる。。。)
3:ご近所づきあいというほどではないのですが、バチカおじさんをボコ殴りにした挙句、別の町で酔っ払って、たまたま居合わせた2人の男性をナイフでさして重傷を負わせた罪で刑務所にぶち込まれている遊牧民(前科あり。シラフのときはいい人なんだけどなぁ)の奥様が、オラーナくん(うちの委託遊牧民3代目若旦那)に横恋慕して、ムギさんが激怒りんぐ。あわや家庭崩壊、ついでに私のモンゴルだるま牧場も崩壊の危機だった。
一応、夫婦ゲンカは犬も食わない、というし、下手に第三者(しかも雇い主)である私が口を出して混乱されたら、もう救いようがなくなる、とじっと我慢してたんだけど、とりあえず、収束・・・しそうな感じ。
でもムギさんの激怒リングは、ものすごく迫力があることがわかりました。
4:春にかったトラックが早速壊れてた。明日、牽引して持ってきてガナー君が修理することに。(月曜日はナンバープレート規制での通行禁止日だから)
まぁ、とにかく、今、家庭不和とか、助っ人牧民がバックれたとか、そういうプライベートないざこざで、委託遊牧の仕事を放り出されたらどうしよう、というのが一番心配だったのですが、とりあえず、それはないみたい。
でも、オラーナ君、どうも体調が夏以降悪いようなので、来週中に家畜小屋の100%完成のあと、人間ドックを受けさせることにしました。
委託遊牧のほうですが、とりあえず、バチカさんがいなくなったことで、一応、給与形態はシンプルになりました。
去年と同じように頭数x単価で出すと、家畜が増えれば増えるほど、私は支出が増えるけど、委託遊牧の作業自体はそれほど手間暇かからない、、、という遊牧民(゚д゚)ウマーな不公平感が私の心配事項だったのです。
でも、そのへんはオラーナ君たちのほうから逆オファーがありまして、解決。
今、お金を稼いでくれる家畜は、乗用馬と雌牛がメインなのですが、それ以外の分については、頭数計算ではなく・・・もう全部ひっくるめたパック料金でいかが?というものでした。
で、その希望額は、一応、私の想定内だったので(むしろちょっと安かった)、あっさり合意に達して、契約更改完了。
オラーナ君の健康面と、彼ら夫婦仲はまだまだちょっぴり心配が続きますが、私にできるサポートはしていこうと思います。
でも、、、遊牧民の男の子ってほんと文字を読むのが苦手です。
契約の相手方をムギさんとオラーナ君の連名にしておいたのは正解。
この契約書には「あなたたち二人が仲良く力をあわせて仕事引き受けてくれないなら、成立しないんだからね」という思いをこめておきました。
ムギさんが内容確認しながら、読み上げます。
オラーナ君とオラーナ君のパパとママが神妙な顔をしてきいて、ひっかかったところは私に確認、話し合いをします。
報酬金額(給与支払の形態含め)については、空欄にしておいて、話し合いをしてから、ってことにしておきましたが、無事「パック料金」ってことで報酬形態が決まってよかった。
バチカさんも早く契約しておけばよかったのかなぁ、と後悔もしたんだけれど、オラーナ君たちによると
「もともと独り身の風来坊みたいなところがあるから、契約書なんかで縛り付けられないよ、もともと夏だけ一緒にいるつもりだったんじゃないかな」とのこと。
突然、いなくなって携帯電話も切ったまま消息不明だったことも、無断でほかの遊牧民のところに鞍替えしてたことに対しても、モンゴル人の皆さんは、特になんとも感じてない様子。
私だったら、「社会人としてどうよ」とか「なんの不満があったのかなあ?」とか、あらゆる角度、深度で悩んだり、考察したり、評価したり、悶々としちゃうんだけど・・・。
この前、ガナー君が狩りに行く途中で立ち寄ったとき、
「食事も寝るところも万全で、やる仕事は簡単で、楽すぎて、なんだか不安になる」ってつぶやいているのをきいた、と言っていたから。
急に「まとまったお金が欲しい」と私にではなく、ガナー君やオラーナ君経由で言われて、なんで直接言わないのかなぁ?と不思議だったのですが、もしかしたらその頃から決意してたのかも?
モンゴル人、特に遊牧民との雇用契約や協力事業をすすめるのは、ほんとに難しい。
まだまだ試行錯誤が続きます。

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