モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。

馬の買い付けの旅に行ったり、「主不在の隙を狙って逃亡」を企てた愛馬2頭の捜索・捕獲活動をしたり、疲れ果てて草原で寝こけたり、今年ナーダムに出場する競走馬を「捕まえる儀式」をしたり、挙句の果てに宴会の席で酔っぱらったり、酔っ払い過ぎて手元が怪しくなり、いつもならマッチ一本で盛大な焚火のようにガンガンと燃やせるはずのストーブが全然着火できず、気温=室温=3℃という状況の中で、愛犬を抱えて眠ったり・・・となんだかすごく慌ただしい感じの1週間があっという間に終わってしまいました。

まだ終わってないんだけどね。

気温3℃といいつつ、氷点下じゃなければ、それだけでハッピー!な感じの草原暮らしなので、ずーっと続けちゃってもよかったのですが、結局また、「日本人会関連イベント」のために戻ってきましたウランバートル。

5月中も、日本モンゴル国交樹立40周年記念イベントのため、ゴールデンウィークに高校の同期生(といいつつも、現役時代はほぼ無接点で、空港でのご対面の時の挨拶は「ほぼ、初めまして」だったという)との楽しい遊び半分の出張以外は、仕事らしい仕事もせず(翻訳作業でお小遣い稼ぎはしたけどね)日雇い契約のスタッフたちはほぼ無収入という厳しい状況に陥れてしまった挙句、とっても残念な感じで虚しくなっただけだったのに、今回もまた・・・

購入してきたばかりの愛馬を土地になじませるための、いろんな作業を観察したり手伝ったりするチャンスを逃し、脱走してしまった愛馬との絆をつなぎ直すために、乗りまくったりコミュニケーションするっていうオーナーとしてはかなり大事な作業もできなくなっちゃって・・・

でも、日本人会役員(庶民・女子代表)という立場も私の中では、とても大事なお役目なので、ウランバートルに戻ってきたわけです。

先週、5月27日(日曜日)は「日本人によるモンゴルの歌コンテスト」がものすごく残念な、屈辱というか「うっわー・・・なに、この痛すぎる展開?」って感じだったので、今日の「国交樹立40周年記念イヤーにかける大使の意気込みや見解に対して、在留邦人と意見交換をする」というテーマの懇親会的イベントがどういうものになるのか、実はとっても不安だったりする・・・。
虚しすぎる残念なイベント裏話記事はコチラ

なんだかんだいって、日本人って奥ゆかしいじゃないっすか?
かなりモンゴル人化・・・じゃなくて現地に適応した私たちであっても、やっぱり天皇陛下の命を受け、はるばる辺境の地に赴任しておられる大使閣下を目の前に、それほど厳しい批判的なことなんか口に出せず、結局、適当におためごかしな感じになり、、、問題解決なんかではなく、「大使閣下のためにがんばりまーす」みたいな優等生的発言で終わっちゃうのかなぁと思ったりもする。

そして、その結果、このイベント出場者の有志の週末練習のお手伝いを日本人会役員として担うことになった私が苦言を呈し、1人、嫌な思いをしながら、大使や大使館関係者から顰蹙を買い、その結果ODA関連のお仕事が激減し、哀しい気持ちになる、、、という展開が予想されるのです。

予想されるとしてもやっぱり2週間ほど前の過去の出来事で、心の痛みとか怒りとかが薄らいだとはいえ、あれだけほぼ出場者全員を「なに、この仕打ち?」的な茫然状態に陥れたことに対する、言いだしっぺに対して、やはり「言うべきことは言わせていただいたうえで、誠心誠意のご協力をさせていただきたい」と思うのです。

モンゴルに在留していらっしゃる邦人の皆様のお立場も年齢も多様化し、人数的にも増えてきています。
90年代に急増した「親日派モンゴル人」ですが、最近の日本の「あんまりイケテない外交政策」に対して、「むかついている」モンゴル人も結構増えてきているわけです。
民間草の根交流的にがんばってきた、ささやかな庶民的努力が無に帰すことがあったり、挙句の果てに「殺人事件」とか「計画的に襲われたり」ってことも増えているという状況の中、やっぱり、「邦人保護」も大切なお役目である大使館の皆様の活動が的外れにならないようにしていただきたし、と。

なんだかんだいっても、私、パンプスとスーツが嫌だってだけで公務員への道とか外務省に入るとかは選択肢外にしちゃったけど、外交とか異文化交流ということについては、高校生の頃からとっても大切なことだって思っているわけです。

そして、日本で活動する時のギャラが半減どころか「桁、ひとつ違っちゃってるんですけど?」ってときでも「日本とモンゴルの関係がよくなるならば」と業務を引き受けることがあるのもまた、「民間外交」の重要性を意識しているからなのです。

日本人会役員に推挙いただいたとき、「自分の思い描いていた理想のライフスタイルに少なからずの支障が出る」ことを覚悟しながらもお引き受けさせていただいたのは、「民間外交というのは、単に外国人と付き合うってことだけでなく、外国で暮らす同じ国の人たちとも助け合い、励ましあうことで楽しい異文化交流を発展させること」だという信念があるからです。

読者の皆様たちの中には、「大使館は雲の上の人たち」であるという印象をお持ちの方や「勝ち組外交官は一般ぴーぽーの在留邦人を下に見ている」という見解の方も少なからずいらっしゃる、ということが、ブログ記事に対していただいたコメントやメッセージから感じられました。

そうなのかもしれないなぁ、って思うこともあるけれど、ひとりひとりの館員の皆さんは、気さくな方も多いし、私、キャラ的に好きな方ばかりなのです。
立場的なことや政府・役人的思考回路が発動されたとき、民間の私たちとはズレることもあるのは仕方ないし。

でも、そういうズレが人の心を傷つけているのだから、やっぱりここはズレを修正する努力を双方がしていくためのきっかけになれば、、、という気持ちで、モンゴルだるま、火だるまになったとしても、いうべきことは言ってこよう、と思います。

また虚しい気持ちで負け戦の反省文みたいな記事を書くことになるかもしれないけれど、読者の皆様、見守っていてください。

そして、私の分以上に楽しい週末をお過ごしください!!!!

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