モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。

重く肩にのしかかり、私の数少ない稼ぎのチャンスである週末日帰りツアーを断念しながら、日々、練習を重ねた「日本人によるモンゴルの歌コンテスト」も無事5月27日(日)に、超空腹の胃袋を抱えたまま終了することができました。

この歌コンテスト終了後に「ささやかな交流会があります」という言葉を信じて、一生懸命、ビジネスもプライベートも打ち捨てて、がんばってきたのですが、一生懸命歌い終わった、歌姫・ホトトギスのようだった私たち出場者21組+余興のミュージシャンを待っていたのは、すっからかーんになってすでに片付けが始まっているお皿とケイタリング・ビュッフェ用の保温器だった・・・という信じがたい脱力感と屈辱に満ち溢れたイベントでした・・・

後半戦の私の歌すら聞かず、でもちゃっかり「胆石」を見せびらかしながら、お皿にご馳走を山盛りのせた在留邦人のおっさんとか、「そういうのってどうよ?」とか「せめて、控室につまみかビールの1杯分でもめぐんでくれよ」とか出場者の心の声を代弁して、ブログでさらしあげる、というのは大人げないなぁ・・・と思いつつ、やっちゃいます。

だって、日モ外交樹立40周年記念イベントとはいえ、このイベントを成立させるために、恥を忍んで出場した私たち21組の立場があまりにも微妙なんだもん。
でもって、こういう感じで、イベント成功のためにがんばった人ほど、虚しさを感じるって、どうよ!って思うんだもん。
一口の料理も飲み物もゲットできなかったってどういうこと?って思いません?
一口も!ってところが驚きだ。なんで「とっといてあげよう」って気持ちがないのか?
230名の観客全員招待するなら、それなりの分量そろえておいてほしかったし、あるいは有料にしておいてくれれば・・・

直接、担当者の方にも進言してみたものの、でも担当者の方だって、休日返上で我々の練習を見守り、当日も朝っぱらからずーっとわれわれのど緊張状態をほぐすべく、上方漫才師みたいないでたちでぴしっと決めて(あくまでも、これ私的には最高の褒め言葉)走り回ってくださったわけで、おなかペコちゃんぷりは、彼のスレンダーボディからすると察することができる、というもの。私たちのケアで、交流会の料理どころでなかったのも理解できるので、私たちと同類項ってことで、出場者一同納得してるわけですが。

でも、このあんまりな展開に全然イベント後の感動の余韻もへったくれもなくなっちゃったので、練習会で共に切磋琢磨した人間だけでもささやかに打ち上げしよう、ということになりました。

やっぱり大使館主催というならば、それなりに「誰を交流会の対象にするか」はおいといて、230人あまりの観客に対し、ごはんにありつける人の数ぐらい制限するなり調整するなりしていただきたかった・・・

これは正直、イベント仕切りとしては最悪のことではなかろうか・・・

「飯と必要項目さえきっちり押さえれば、多少のトラブルがあっても上出来」と映像制作のADだったり、製作担当だった時に仕込まれている私としては、「あぁ、こういうことになっちゃうんだったら、イベント部分だけでも業者に任せればよかったのに」と思うのです。こういうとここそ、官民共同でやらねば、、、。食い物の恨みは・・・ですよ。(これは代弁であり、私だけの声じゃないっす)

といいつつ、また2012年も前半が終わったばかりで、まだまだ外交樹立40周年記念!ってイベントは続くわけです。
なので、今後はこういう虚しいことにならないように、考えていただきたいなぁと公に思うのでした。

モンゴルその他の「偉い」人や「セレブリティ」な人たちへの配慮も必要だとは思うのですが、外交たるもの、異国にいる同胞庶民に対しても、もうちょい「ささやかな心配り」があったらいいのになぁ・・・なんて。これって贅沢すぎる?
やっぱり大使閣下ともなると、「イベント成立」のために「恥を忍んだり、立場上、むりくり出るしかなくなった」人たちなんかに「ねぎらい」の言葉をかけるのは、「もったいない」ことなのか?ほんの一言「みなさん、ご苦労さまでした」ってお声掛けいただけたら、それだけで、いろんなことが「Everything is great!!!」って感じで、たとえ肉片のひとかけらもレタスのきれっぱしも食べられなかったとしてもオッケーだったのになぁ。残念!!!!!
もうちょい文化交流とか「普通の人々」に対しても分け隔てがない大使館になってきたー!と期待しすぎてた、超庶民の私が残念がりすぎているのかしら?

一応「日本人会役員」ゆえ、「担当」的になっちゃった立場上、滅私奉公でがんばってみましたが、やっぱり5月を振り返り、全然、日帰りイベントを開催することができなかったこととかが、乗馬ファンの在留邦人の皆様に対して不義理しちゃったなぁ、と大反省することになりました。



でも、主催者の心配りって、細かいところで、「身内的」な人たちに対しても不可欠なんだな、と「悲しい」感じになったおかげで気づくことになりました。

こういう「キヅキ」は、イベントとかツアーとかを生業としている私にとっては大事なこと。
でも一般の方々にとっては、どうかといえば・・・やっぱ、ネクストタイムについては、予算がないなりに工夫を凝らし、あるいは、ちゃんと一体感を持って納得できるような段取りにしていただければ、嬉しいなぁと思います。

まぁ、私も出場者になっちゃったため、緊張MAXが舞台が終わって、腑抜け状態になっちゃったため、出場者の皆様の分の料理を死守確保しなくちゃ!なんて配慮ができなかったのが、いけなかったのかもしれない。つまりはみーんな私がいけなかったのかも・・・

だって、お役人の方々にそこまで求めるのは、やっぱり民間の感覚の違いかもしれないですものね。

230名もの観客の皆さんに見守っていただき、風邪をひいて喉がガラガラだったり、直前に捻挫をして、パンプスはいたらひっころびそうに腫れた足首だったわりに、見知らぬモンゴル人数人から「感動しましたー!」ってバラ一輪をいただけた、ってことで、私なりに精いっぱいの気持ちが「むくわれた」とは思うので、イベント的には大成功だった、とは思います。

色々、虚しさはありつつも、やっぱり日モ外交樹立40周年記念という節目なときに、こうやってイベント開催などで陰ながらというか、すっごい土台の釘的部分で関われることは、光栄なことであり、モンゴルに人生をささげるものとしても「やるべきこと」のひとつだと考えているので、今度は、もうちょい「虚しい」想いをする人が少なくなるようにお手伝いできたらいいなぁ。

自分の会社も設立10周年記念ととても大切な1年なので、もう歌コンのときみたいに、ビジネスを投げ出しての滅私奉公ってわけにはいかないから、うまいこと調整しながら、よい形でお手伝いしますね。こういうお祭り騒ぎは嫌いじゃない、というかむしろ大好きなので。

まあ、モンゴルの歌練習会の皆様、今日がほんとの打ち上げですよ!

そして、まだまだ面白そうなイベント目白押しです!