モンゴルだるま@モンゴル語通訳・エコツーリズム普及仕掛け人兼業遊牧民です。
気がついたら、もう4月末日です。
速いもので、もう2012年の1/3が過ぎ去ろうとしています。

新モンゴルまるかじり☆旅と暮らしの生情報☆-カシミア枕

春眠暁を覚えず。
草原を駆け回った後は、特製のカシミア枕で爆睡中、の愛犬(ジャーマンシェパード9歳オス)



先々週4月22日に我が家のヤギのカシミア採りをしました。(4月18日にも3頭ほどお手伝いいただきました)。

4月の第2週ぐらいがかなり暖かくなってしまい、春風が吹き荒れる(モンゴルの春風はそよぐのではなく、荒れるのです)たびに、山羊の体から「繊維の黄金」ともいわれる高級カシミアがどこかへ吹き飛ばされていくのですから、ちょっとでも遊牧業による現金収入の額を上げたいと願う私にとっては気が気ではありませんでした。

日本語が堪能な地方出身のモンゴル女子2名とモンゴルが大好きな大和撫子4名のお手伝い+カシミア採りの達人・オラーナ先生(つまりは家畜の世話をしてくれてる遊牧民のおにいさん)とちびっこ助手のオトゴン君(オラーナ君の一番末の弟・6歳)と私でよってたかってグイグイ採りまくり、山羊たち、スッキリしたのでした。



一番びっくりしたのが、種オスヤギのモートン。
毛深いってこういうことをいうのねー、って実感。

通常のモンゴル山羊で、成年メスで250-350g、成年去勢オスで400-500g、種オスで550g-600gと言われているのですが、さすがカシミア用に品種改良された種オスって感じ。

カシミア用のミニ熊手ですいてもすいても、いくらでも採れちゃいます。
長めの剛毛がひっからまるので、なかなか根本にびっしり生えているカシミアまで到達できません。
そして、種オスは、でっかい「男の勲章」をぶら下げているのですが、その「勲章」が放つ芳香・・・というかまぁ男フェロモンの臭いが強烈なのです。

手早くやらないと、おなかにガスがたまって具合が悪くなっちゃうので、一生懸命、さっさかやるものの、とにかく、出てくる、出てくるで驚きでした。
そして、写真を撮り忘れました。あーあ。

とりあえず、あとで、参加者の皆様から写真を分けていただこうっと、と調子のいいことを目論んでおりますので、皆様、よろしくお願いします。

で、冒頭の写真は、日曜日に収穫したカシミアをパンパンにつめた袋を枕に爆睡している私の愛犬・ソートンです。
ジャーマンシェパード9歳オス。草原のワンコロ母子と遊びまわり、牛にどつかれたり、羊を追っかけたりと、一日中駆け回っていたから疲れていたのでしょう。

帰りはあまりに静かで「やばい、草原においてきちゃったか!!」ってあわてるくらい存在感が薄くなっていました。

カシミアマフラーならぬカシミア原毛の枕で夢見心地・・・
やっぱりカシミアは繊維の王様です。

ちなみに総重量はまだ計測していません。
カシミアの相場がどーんと落ち込んでしまったので、もう一度、相場が持ち直すのをまって納品しようと思っているのであります。


我が家の秤がキャリブレーションし終わったら、測ってみようと思います。


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