モンゴルだるま@モンゴル語通訳・翻訳・プロジェクトコーディネーター・エコツアーガイド&オペレーター兼業遊牧民です。
モンゴル国も大分、寒さが緩んできたようで、-17℃前後の気温。
人間ってほんと、温血動物なんだなぁって自分で実感する今日この頃です。
羊の皮を身にまとい(あ、いわゆるムートンコートってやつですよ)、大学の講義に「遅刻しちゃうー」とかダッシュしただけで、汗だくになりますからね。
学生のときはそれほど、遅刻に対して焦ったことはなかったのですが、(というか、一番厳しそうなO先生の最初の授業を大学1年生のときに時間割を写し間違えてサボっちゃったくらい。体育の授業に出ちゃって、知らない人ばっかりで驚いていたのですが、お前が間違えてたんだよ、というオチ。)先生で遅れるのは、その後、まずいやろ、と手弁当ボランティアで引き受けた話なのに・・・
てな話は都会での日常のお話。
一応、兼業遊牧民なんで、2日ぐらい時間が空いたら、すかさず草原にGO!
ちょっと前の写真なんですが、ちょっと驚きのエピソードがあったので。
私的には、「その扱い、どうよ」と憤りを覚えたのですが、わりと大丈夫みたいなので、、、
というわけで、ご覧ください。
ワン・ツー・スリー
我が家の馬構成としては、乗用の白馬は、ツォーホルという男の子だけで、あとは母子の白馬がいるだけなのです。まだお乳を吸わせている子馬がいる母馬に鞍をつけるなんてありえない。
そもそも子馬がいないのがありえない!
一体、どういうこと?
と思ってよってみたら・・・
全身を覆ってる汗が凍って真っ白になっていたのでした。
普通だったら、汗かいてたら、夏ですら、汗こきで汗をとってあげるはずなのに・・・
馬がガタガタ震えているので、ムッカーとなって抗議して、「汗こき貸して!汗を吹かないと、ヽ(`Д´)ノ
と言ったら・・・
あまりの寒さで瞬間で凍っちゃったため、取れなくなっちゃったんだとのこと。
さらに、餌をたっぷりあげているから、身体の芯までは冷えないから、病気になったりはしない、との説明。
たしかに、汗をとってあげようと思って、つまんだら、ガッチガチで冬毛に絡まっちゃってて、はずれません。
モンゴルの馬はたくましいなぁ・・・
と思いつつ、旧正月・ツァガンサル(今年は2月22日が元旦)の競馬のための調教レースが終わった競走馬は、調教師さん達が、すぐに汗こきで汗を取っていたので、ほんとは、すぐ汗をとってあげるのが正解なんではないかと。
ちょっと他人の馬だと思って扱いがあらいところがあるようで、気になります。
ほんとはね、こんな色なの。
左側の茶色っぽい子です。
気性が荒いというか、「何人たりとも、オレの前はいかせねー!」的なマッツグダッシュ系で、今いる乗用馬の中で、唯一、私が乗るのをためらう馬です。
もともと私、馬は散策とか放牧中とかに乗るのが好きなので、猛ダッシュで草原大疾走っていうのは怖いからあんまりやりたくない人なのです。
それに乗馬ガイドだと、馬方ガイド君がコースを決めて先頭を行ってくれるとき、初心者さんなどがいるときは、私が後ろからサポートしながらついていく感じなんだけど、、、この子は、そういう初心者さんの馬まで「煽る」のです。
あんまり人が乗ってなかったってこともあるらしく、別に気性が荒いとか悪いというわけではなく、単に「走るのが大好き」っていう子なのだそうで、冬の間、日常的に羊の放牧などで使っていれば、だんだん大人しくなる、というか「作業用という役割」を覚えて、猪突猛進じゃなくなるそうです。
馬の数がそれほどいるわけではないので、やっぱり調教がちゃんとできて、扱いやすい馬はお客様に乗っていただくことになるので、自動的に私が「ちょっと難あり」な馬に乗ることになっちゃうのです。
でも、最初に購入した馬も、委託遊牧民のオラーナ君も当時はメインで家畜の世話をしてくれてたローヤおじさんも、振り飛ばされたことがあるっていうくらい難しい馬だったそうなのですが、こんな感じで、一冬ずーっと使役で使われてから、私が乗ったら、とってもいい子になってました。
私は体重がひときわ重いので、重心がどっしりハッキリしているから、指示が伝わりやすいってことと、女性であるってことや馬が大好きってことで、接し方が軟らかいから、一冬ずっと苦労していた馬にとっては、「この人の言うこと聞いてりゃ、辛いことにはならなさそう」って感じで、素直になってくれるみたい。
モンゴルの馬の場合、調教っていっても、最初のブレイキング(はじめて鞍をつけて乗りこなす)時のやり方で性格とか乗用馬(馬)としての一生が決まっちゃう、とも言われていて、あとからの調教って難しいんだそうです。
とはいえ、馬は賢いから、人間とのコミュニケーションをとる中で、なんとなく「慣れる」ってところもある。
私自身ももっと上手にならなきゃいけないけれど、今年のチャレンジは、この気性の荒さゆえ、「アクサン(強情っぱり)」と名づけたこの鹿毛を乗りこなすってことになりそうです。

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モンゴル国も大分、寒さが緩んできたようで、-17℃前後の気温。
人間ってほんと、温血動物なんだなぁって自分で実感する今日この頃です。
羊の皮を身にまとい(あ、いわゆるムートンコートってやつですよ)、大学の講義に「遅刻しちゃうー」とかダッシュしただけで、汗だくになりますからね。
学生のときはそれほど、遅刻に対して焦ったことはなかったのですが、(というか、一番厳しそうなO先生の最初の授業を大学1年生のときに時間割を写し間違えてサボっちゃったくらい。体育の授業に出ちゃって、知らない人ばっかりで驚いていたのですが、お前が間違えてたんだよ、というオチ。)先生で遅れるのは、その後、まずいやろ、と手弁当ボランティアで引き受けた話なのに・・・
てな話は都会での日常のお話。
一応、兼業遊牧民なんで、2日ぐらい時間が空いたら、すかさず草原にGO!
ちょっと前の写真なんですが、ちょっと驚きのエピソードがあったので。
私的には、「その扱い、どうよ」と憤りを覚えたのですが、わりと大丈夫みたいなので、、、
というわけで、ご覧ください。
ワン・ツー・スリー
我が家の馬構成としては、乗用の白馬は、ツォーホルという男の子だけで、あとは母子の白馬がいるだけなのです。まだお乳を吸わせている子馬がいる母馬に鞍をつけるなんてありえない。
そもそも子馬がいないのがありえない!
一体、どういうこと?
と思ってよってみたら・・・
全身を覆ってる汗が凍って真っ白になっていたのでした。
普通だったら、汗かいてたら、夏ですら、汗こきで汗をとってあげるはずなのに・・・
馬がガタガタ震えているので、ムッカーとなって抗議して、「汗こき貸して!汗を吹かないと、ヽ(`Д´)ノ
と言ったら・・・
あまりの寒さで瞬間で凍っちゃったため、取れなくなっちゃったんだとのこと。
さらに、餌をたっぷりあげているから、身体の芯までは冷えないから、病気になったりはしない、との説明。
たしかに、汗をとってあげようと思って、つまんだら、ガッチガチで冬毛に絡まっちゃってて、はずれません。
モンゴルの馬はたくましいなぁ・・・
と思いつつ、旧正月・ツァガンサル(今年は2月22日が元旦)の競馬のための調教レースが終わった競走馬は、調教師さん達が、すぐに汗こきで汗を取っていたので、ほんとは、すぐ汗をとってあげるのが正解なんではないかと。
ちょっと他人の馬だと思って扱いがあらいところがあるようで、気になります。
ほんとはね、こんな色なの。
左側の茶色っぽい子です。
気性が荒いというか、「何人たりとも、オレの前はいかせねー!」的なマッツグダッシュ系で、今いる乗用馬の中で、唯一、私が乗るのをためらう馬です。
もともと私、馬は散策とか放牧中とかに乗るのが好きなので、猛ダッシュで草原大疾走っていうのは怖いからあんまりやりたくない人なのです。
それに乗馬ガイドだと、馬方ガイド君がコースを決めて先頭を行ってくれるとき、初心者さんなどがいるときは、私が後ろからサポートしながらついていく感じなんだけど、、、この子は、そういう初心者さんの馬まで「煽る」のです。
あんまり人が乗ってなかったってこともあるらしく、別に気性が荒いとか悪いというわけではなく、単に「走るのが大好き」っていう子なのだそうで、冬の間、日常的に羊の放牧などで使っていれば、だんだん大人しくなる、というか「作業用という役割」を覚えて、猪突猛進じゃなくなるそうです。
馬の数がそれほどいるわけではないので、やっぱり調教がちゃんとできて、扱いやすい馬はお客様に乗っていただくことになるので、自動的に私が「ちょっと難あり」な馬に乗ることになっちゃうのです。
でも、最初に購入した馬も、委託遊牧民のオラーナ君も当時はメインで家畜の世話をしてくれてたローヤおじさんも、振り飛ばされたことがあるっていうくらい難しい馬だったそうなのですが、こんな感じで、一冬ずーっと使役で使われてから、私が乗ったら、とってもいい子になってました。
私は体重がひときわ重いので、重心がどっしりハッキリしているから、指示が伝わりやすいってことと、女性であるってことや馬が大好きってことで、接し方が軟らかいから、一冬ずっと苦労していた馬にとっては、「この人の言うこと聞いてりゃ、辛いことにはならなさそう」って感じで、素直になってくれるみたい。
モンゴルの馬の場合、調教っていっても、最初のブレイキング(はじめて鞍をつけて乗りこなす)時のやり方で性格とか乗用馬(馬)としての一生が決まっちゃう、とも言われていて、あとからの調教って難しいんだそうです。
とはいえ、馬は賢いから、人間とのコミュニケーションをとる中で、なんとなく「慣れる」ってところもある。
私自身ももっと上手にならなきゃいけないけれど、今年のチャレンジは、この気性の荒さゆえ、「アクサン(強情っぱり)」と名づけたこの鹿毛を乗りこなすってことになりそうです。

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