モンゴルだるま@モンゴル国です。
本日、ウランバートルは終日「スモッグ」なる天気?でして、風邪をこじらせ咳が止まらない私は完全にヒキコモリ療養中でした。
日曜日でよかったー。
せっかく家にいるのだから、なんか有意義なことをしよう・・・と頭では思うのですが、息をすると咳。
朝に出た犬の散歩後、咳き込み方が、やべ、このままじゃ喘息発作?という35年ぶりぐらいに危機を感じ、おとなしくしてることにしました。
今まで温めてきたブログネタでも披露すればいいのに、なんか気分が乗らず。
とかいってたら、大学の後輩がフェイスブックに上げていたYouTube動画でいきなり気分あげぽよに。
モンゴル国(モンゴル民族の独立国家の建国への経緯・その後)のざっくりとした歴史ダイジェスト紙芝居みたいな動画であります。
タイトルは「モンゴル、独立への道 Independence of Mongolia 」
動画アップした人のIDがまたしびれる。tokuoudouyo。
徳王というのは、大学で内モンゴル史の授業のときに出てきていた名前なんですが、あんまり詳しいことは覚えておらず。でも、キーワードのひとつですね。
ウィキペディアですら、ざっくりしすぎているのですが、一応、ありましたよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E7%8E%8B
BGMに心理が影響されやすい、とか革命の英雄・スフバートルシンパだから、とか、まぁ、いろいろ要因はあるのでしょうが、ぶっちゃけ、私はこのモンゴル国の独立への道というのを見聞きするたびに、涙なしではいられないのです。
うぅ、健気・・・というか、なんというか。
もともと、そんなに団結力とか協調性とかがなさそうな民族性なのに、これほどまでに民族統一と独立国家としての結束に命をかけてきているのです。
大学時代のとある研究室で茶会(注;授業の出席者が少なすぎて茶会と化すことは当時はよくあったことです)になったとき、先生がおっしゃっていた話のひとつに「モンゴルの国家元首は、モンゴル国内で寿命を全うできた人はほとんどいない。大抵、モスクワに呼び出され、その後、病院で亡くなっている。死因はわかるけれど、なぜ死ぬことになったかはわからないことが多い」というようなことがありました。
モンゴル版スターリンといわれ1930年代にモンゴルの共産主義化を進め、民族主義者や宗教者を粛清しまくったというチョイバルサンにしても、あるときモスクワに電報で呼び出され、国際列車に乗り込む際、別れの杯を口にしたあと「これで私は故郷に戻ることはないであろう」とつぶやいた、という噂。
そして、その言葉通り、チョイバルサンはモスクワで病死。
ざっくりとしたチョイバルサンについてはウィキペディアのコチラのページ(別ウィンドウで開きます)
そのチョイバルサンのあとをついで半世紀弱にわたってモンゴルの国家元首だったツェデンバルもまたモスクワで逝去。(こちらは寿命といってもよいのではないかと思うけれど。奥様はロシア人でした。チョイバルサン夫人もロシア人だったところが共通で、ある意味、この辺でもソ連との結びつきが強かったことがわかる)
20世紀に入ってからのモンゴル民族の統一悲願は、大国によってなしへることができず、むしろ、モンゴル国の独立を維持することもまた外からはわからぬ多くの艱難辛苦があるにあい違いない、と思うのです。
大学時代はモンゴルの歴史関係は文献が漢語とかロシア語とか苦手な言語のものをいっぱい読まないといけないし、そもそもモンゴル人の名前が長く複雑、かつ似たような名前の人が入り乱れていたり、歴史解釈がセンセイによってマチマチで、きいてるだけで疲れちゃうから苦手分野でした。
大学入試の際は、「世界史の教師になれる課程があること」を条件に選んでいたはずなのに、とんだ日和見主義でした。
勉強とか研究となると、手を出したくない分野ではありましたが、きいてる分にはワクワクする・・・ときもある。
それがモンゴルの歴史です。
ザックリまとまりすぎてるところとか、ハルハ河戦争=日本の歴史の教科書だとノモンハン事件の扱いとかはモンゴル人、納得しないだろうなー、とか、ボグドハーンの写真、もうちょいいいのがあるでしょうが、とか細かいことは気になりますが、そうはいっても、この動画はほんとに端的でわかりやすいです。

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一応、自分で読破したことがあるモンゴル近現代史・革命前後の時代の本をご紹介しておきます。
そのうち一冊ずつ読み直して紹介するかもしれませんが、、、学生時代にマジメに勉強してなかったものを今更読み返して理解できるという自信もない・・・歴史を研究してる方々、歴史を語れる方々は、えらいなぁ、と常々、先輩・同輩・後輩の別なく皆、歴史関係者とひっくるめて尊敬しております。
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日曜日でよかったー。
せっかく家にいるのだから、なんか有意義なことをしよう・・・と頭では思うのですが、息をすると咳。
朝に出た犬の散歩後、咳き込み方が、やべ、このままじゃ喘息発作?という35年ぶりぐらいに危機を感じ、おとなしくしてることにしました。
今まで温めてきたブログネタでも披露すればいいのに、なんか気分が乗らず。
とかいってたら、大学の後輩がフェイスブックに上げていたYouTube動画でいきなり気分あげぽよに。
モンゴル国(モンゴル民族の独立国家の建国への経緯・その後)のざっくりとした歴史ダイジェスト紙芝居みたいな動画であります。
タイトルは「モンゴル、独立への道 Independence of Mongolia 」
動画アップした人のIDがまたしびれる。tokuoudouyo。
徳王というのは、大学で内モンゴル史の授業のときに出てきていた名前なんですが、あんまり詳しいことは覚えておらず。でも、キーワードのひとつですね。
ウィキペディアですら、ざっくりしすぎているのですが、一応、ありましたよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E7%8E%8B
BGMに心理が影響されやすい、とか革命の英雄・スフバートルシンパだから、とか、まぁ、いろいろ要因はあるのでしょうが、ぶっちゃけ、私はこのモンゴル国の独立への道というのを見聞きするたびに、涙なしではいられないのです。
うぅ、健気・・・というか、なんというか。
もともと、そんなに団結力とか協調性とかがなさそうな民族性なのに、これほどまでに民族統一と独立国家としての結束に命をかけてきているのです。
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そして、その言葉通り、チョイバルサンはモスクワで病死。
ざっくりとしたチョイバルサンについてはウィキペディアのコチラのページ(別ウィンドウで開きます)
そのチョイバルサンのあとをついで半世紀弱にわたってモンゴルの国家元首だったツェデンバルもまたモスクワで逝去。(こちらは寿命といってもよいのではないかと思うけれど。奥様はロシア人でした。チョイバルサン夫人もロシア人だったところが共通で、ある意味、この辺でもソ連との結びつきが強かったことがわかる)
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大学時代はモンゴルの歴史関係は文献が漢語とかロシア語とか苦手な言語のものをいっぱい読まないといけないし、そもそもモンゴル人の名前が長く複雑、かつ似たような名前の人が入り乱れていたり、歴史解釈がセンセイによってマチマチで、きいてるだけで疲れちゃうから苦手分野でした。
大学入試の際は、「世界史の教師になれる課程があること」を条件に選んでいたはずなのに、とんだ日和見主義でした。
勉強とか研究となると、手を出したくない分野ではありましたが、きいてる分にはワクワクする・・・ときもある。
それがモンゴルの歴史です。
ザックリまとまりすぎてるところとか、ハルハ河戦争=日本の歴史の教科書だとノモンハン事件の扱いとかはモンゴル人、納得しないだろうなー、とか、ボグドハーンの写真、もうちょいいいのがあるでしょうが、とか細かいことは気になりますが、そうはいっても、この動画はほんとに端的でわかりやすいです。

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一応、自分で読破したことがあるモンゴル近現代史・革命前後の時代の本をご紹介しておきます。
そのうち一冊ずつ読み直して紹介するかもしれませんが、、、学生時代にマジメに勉強してなかったものを今更読み返して理解できるという自信もない・・・歴史を研究してる方々、歴史を語れる方々は、えらいなぁ、と常々、先輩・同輩・後輩の別なく皆、歴史関係者とひっくるめて尊敬しております。
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