日本企業の外国人採用比率が、極端に高くなっているという件。

パナソニックやユニクロの新卒の8割が外国人、という事で、一部では「不買だ! 売国だ!外国人は出ていけ!」などと無駄に騒いでる人も居るみたいだが。

大体、メディアの報道に仕方に問題があるし、そんなメディアが書いた記事の表面的な部分だけを鵜呑みにして騒ぐ連中にはもっと問題がある。

パナソニックの場合、10年度新卒採用1250人のうち、海外で採用するグローバル採用枠が750人。11年度は8割までグローバル採用の比率を増加させる予定。

グローバル採用というのは聞えはよいが、要するに現地採用だ。 パナソニックの場合、海外に履いて捨てるほどある連結子会社で新卒採用をすれば、それがグローバル採用という具合にカウントされる。 海外の会社が採用するのだから、当然現地人、日本人からすれば外国人なわけだ。

日本に本社を置く企業といえども、今や海外売上比率は増加する一方なわけで、その流れの中、海外の子会社が人員増加をしていくのは至極当然の流れであり、それは無駄に騒いでいる連中が思っているような「日本人の仕事を外国人が奪い取っている」という事ではない。 

当然、売上や製造が海外シフトしていく中、日本での仕事の絶対数が少なくなっていくのは確かで、日本人のパイが減少の一途をたどっているのは間違いない。 だが、これは勝手に日本の都合(国際競争に勝ち抜くために)でそうなっているのであって、外国人からすれば全く関係のない話し。 

一部のネット右翼と呼ばれる連中は、報道の断片を自分に都合悪く解釈し、日本人を被害者、外国人や企業を加害者として騒ぐだけ騒ぐのだが、外国人を憎む前に、日本での仕事がなくなっているという現実に目をむけたほうがいいだろう。 

ユニクロにしても、海外事業の比重を高めており、今後は中国工場と海外支社間での業務が加熱するのは間違いなく、 そこに必要なのは日本人ではなく、やはり中国人であり、外国人だ。 

こんな状況の中で、日本人の採用に力を入れましょう、なんて事は起こり得ないわけだが、メディアが上っ面しか報道しないものだから本質を理解する前に、ナンセンスな外国人と企業批判が起こる。

そういうわけで、今はまだ外国人が日本に乗り込んできて日本人の仕事を奪い取っている、というのではないが、仮にそうなった場合、今の日本人では太刀打ちでないだろう。

特に中国人。

私も常日頃中国人と仕事の絡みがあるが、彼らのバイタリティーは物凄いし、バイタリティを除いた能力だけで見ても非常に優秀な人が多い(人口が多いからかもしれないが)。

何と言うか、仕事に対する意気込みが凄いわけだ。 俗にいうハングリー精神が強く、悪く言えばケチで、狡賢い。

そして、我々と仕事をしているような、外国語を使って国際的な仕事をしている担当者の年齢というのが、とにかく若い。 皆、20代や30代だ。 これは、文化大革命等、過去の歴史の影響もあるのだろう。

若い層の活躍が著しい中国と、若い層の活躍の場が減る一方の日本。 

バブルに身も心ものぼせ上がっていたのが20年ちょっと前。 わずか20年の間に、ここまで状況が変わるというのは凄い。 

一旦転落し始めると早い。 

というのは本当かもしれない。

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