ゲルは、扉から見て右側が女性の場所、左側が男性の場所とされている。
ソドノムとお母さんのゲルには右側と左側にベッドがひとつずつ。
右側がお母さんのベッド、左はソドノムのベッド。
右側がお母さんのベッド、左はソドノムのベッド。
私は客人なので、ソドノムのベッドを使えと言う。
そして彼は床で寝る、と。
そして彼は床で寝る、と。
「いえいえ、私が床でいいですから」と言って聞き入れてもらえる筈もない。
ベッド脇の行李から次々にシーツや布団を取り出すソドノム。
ゲルのベッドは布団が敷きっぱなしではない。
毎朝枕と掛ふとんを片づけ、敷ふとんの上にはベッドカバーを掛けて、
日中はソファのように(もちろん昼寝のときはベッドとして)使われるのが普通だ。
毎朝枕と掛ふとんを片づけ、敷ふとんの上にはベッドカバーを掛けて、
日中はソファのように(もちろん昼寝のときはベッドとして)使われるのが普通だ。
ここに限らず、モンゴルでお世話になったいろんなお宅で、
ベッドメイキングには並々ならぬ丁寧さを感じた。
日本でも万年床がよく思われないのと同じようなものなのだろうか。
寝る前にトイレがてら、ゲルの外に出る。
夢にまで見たモンゴルの満点の星空!は見られず、あいにくの曇り空。
当然外は真っ暗けである。
モンゴルのライターには、小さなライトが着いているものがほとんどだ。
ソドノムに倣って、そのライターの灯りだけを頼りに、
あまり遠くへは行かずに用を足して帰ってきた。
ソドノムに倣って、そのライターの灯りだけを頼りに、
あまり遠くへは行かずに用を足して帰ってきた。
もちろん家の中でもそのライトだけが頼りだ。
引っ越し初日のソドノム家には、まだ電球が着いていない。
お母さんは寝支度をするとさっさと布団に入り、軽い鼾がすぐに聞こえ始めた。
ソドノムは「日本にすごく興味があるから、明日からいろいろ話をしよう」と言って眠りに着いた。
ソドノムは「日本にすごく興味があるから、明日からいろいろ話をしよう」と言って眠りに着いた。
緊張の初日はこんな感じで慌ただしく過ぎていった。
4年ぶりのモンゴルの草原、ゲルの中だ。
興奮のあまりに寝付けないかと思いきや、
いろいろ神経も使っていたのか、意外にも私もストンと眠りに落ちた。
興奮のあまりに寝付けないかと思いきや、
いろいろ神経も使っていたのか、意外にも私もストンと眠りに落ちた。
気がつくと、何やらごそごそ音がする。
目を開けると天窓から見える空がうっすらと明るくなっている。
目を開けると天窓から見える空がうっすらと明るくなっている。
ああ、朝なのか。
お母さんが身支度をしている音だった。
ソドノムはまだ眠っている。
母さんは民族衣装「デール」を羽おり、小さなプラスチックバケツを手にして出て行った。
母さんは民族衣装「デール」を羽おり、小さなプラスチックバケツを手にして出て行った。
(あるがまま舎通信2014年2月号掲載、一部修正・加筆)
