再びUB中心部へと戻り、
次に着いたところは大きなビルの前にある駐車場。

Tちゃんが言う。
「ここでケータイ買おう」

スマホを持って来てはいるが、
60日も海外で使ったら、いくら払うことになるのか考えるだけで恐ろしい。
それで、プリペイド式の携帯電話を買いに行こうと話していたのだ。
(ちなみにスマホはずっと機内モードにしてある。)

着いたビルの一階は電話会社のオフィス。
老若男女、ものすごい人で混雑していた。
モンゴルでの携帯電話の普及ぶりは想像以上のものらしい。

ここでもまた銀行のようなディスプレイ付きの機械の前に向かった。
しかし、画面には4桁の数字が書かれたボタンがいくつか並んでいるだけだ。

Tちゃんはその中から一つのボタンを押すと、
慣れた手つきで画面を操作しながら説明してくれる。

「まず番号を買わんといかん。」
え?番号を買う?

4桁の数字ボタンは電話番号の上4桁。
それを押すと下4桁の候補が並ぶ。
「何番がいい~?」

縁起のいい番号は高額取引されたりしているそうだ。
車のナンバープレートみたいなものかな。
しかし、私にはまるで縁のない話である。

「うーん、何番でもいいや。」
「じゃあ、私が覚えやすい番号にしようっと。」
決定ボタンを押して、出て来た紙を持ってカウンターへと移動する。

「3ヶ月有効の3000円程度のでいいやろー?1割分おまけがつくし。」
Tちゃんの言葉に、正直よくわからないまま頷いてSIMカードの購入手続き。

「じゃ、次は2階ね。」
頭の中は?マークだらけのまま、Tちゃんの後について2階フロアに。
すると、小さなショップがずらりと並んでいた。

壁にもショーケースにも端末やアクセサリが信じられないくらいにぎっしりだ。
そして、ここもまたたくさんの人、人、人。
圧倒されながらもバッグをしっかり握り締める。

その中の一軒に入り、Tちゃんがシンプルな端末(3000円位)を選んでくれた。
店員さん(ロックな見た目の兄ちゃん)がその場で設定もしてくれて完了。
これで私もモンゴルのケータイ持ちだ!
ちょっと新鮮な嬉しさである。

Tちゃんがいなかったら、訳がわからず途方に暮れたのは間違いない。
到着2日目にして、2つの難関をあっさり突破。
友のありがたみが心に沁みた。

ケータイ


(あるがまま舎通信2013年2月号掲載に加筆修正)