どこでもドアのパラドックス | これ分かる?

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ドラえもんの道具で一つ貰えるなら何が欲しい?

子供の頃に友達と討論しあった人も沢山いると思います。

どこでもドアとかタイムマシンとかタケコプターなど夢のある道具が沢山ありますが
それらを選んじゃうのは完全に素人ですね。

答えは出ています。
すべての機能、すべての可能性を網羅する最強のアイテムはこれ。

「ソノウソホント」

クチバシのようなフォルムを持ち、口に装着して言った嘘がすべて本当になる道具です。
まさに最強。
何でもアリの最強すぎる所が欠点といえば欠点。

なので最初に
「腕時計型に変形する」「壊れない」「奪われない」「知られない」
「自体の機能が失われる嘘は作用しない」
「命を脅かす嘘にも作用しない」「寝言など不本意な嘘にも作用しない」
など、制御する為の嘘をいくつか言っておけば安心でしょう。

もしもボックスという手もありますが、かさばるという点でこちらが優れています。







ドラえもんで思い出すのがどこでもドアのパラドックス
昔ネットで流行ったどこでもドアのダークな作り話。
ざっと説明すると・・・


ある日、のび太がドラえもんに質問します。
どこでもドアってどういう仕組みでワープするの?
ドラえもんの答えは要するにファックスみたいなシステム
ドアを通過した人間の遺伝子情報をスキャンし、目的地側のドアへコピーを生成する。
元の人間はドアを通過した際、分子レベルで破壊され消滅するというもの。

普通に考えれば恐ろしい話だが、
「遺伝子レベルで全く同じ人間が作られるので生成されたのび太君も本物。」
「記憶もすべてコピーされるので、作られたのび太君は本物と自覚して生きている」
「魂や意思なんて物は脳の電気信号でしかなく、それもまたコピーされるので問題ない」
「キミも友達もみんなこれまで普通に使ってきたのに今更何を怖がるのか」

とドラえもんに言いくるめられて、のび太は結局どこでもドアを使ってしまう。

そしてのび太はどこでもドアの中で体を破壊されながら後悔します。
「今この痛みは僕だけの物で、コピーは感じていない。やっぱり僕だけが僕であっちは偽物じゃないか」





・・・という話。
たとえ全てが同じ自分のコピーを作られたとしてもソレを自分自身とは思えないし
自分の命とコピーの命を同等に考える事なんて出来ないですよね。
こんな事が現実にあったらマジで怖い・・・。



ん?
ちょっとまてよ?



自覚してないってだけで現実にありえるんじゃない?
自分が消滅して、コピーがその後生きていくってリアルな事象。
すなわち、
既に本当の僕は消滅していて、気づいてないけど今の僕はコピーだって事が。





超高性能生命維持カプセルが二つ並んであります。
カプセルAに僕が入っていて、カプセルBは空です。
僕を形作っている体組織は細胞分裂を繰り返している訳ですが、
このカプセルでは細胞分裂で新しく作られた細胞は隣のカプセルBに形成されていきます。
細胞分裂をし続け、新細胞の移動を繰り返すと僕の体は穴ボコだらけになり、
代わりに新しい僕がカプセルBに作られていきます。
超高性能生命維持カプセルなのでこの間の僕の命は担保されます。
そしていよいよカプセルBの新しい僕が完成する時、カプセルAの僕は絶命するのです。

まさにこれは前記のどこでもドアと同じロジックだと思うんです。
(テロメア等の細かい事は置いておいて)


超高性能生命維持カプセルなんて物が登場する時点で現実的じゃないと思った方。
説明しやすいよう便宜上カプセルを登場させているだけで、
細胞の移動なんて必要なく、通常の細胞分裂だけで起こっている事は同じなんです。
人間の細胞は7~10年で全て入れ替わると聞いた事があります。
だとすれば、
実験前のカプセルAは10年前の僕で、実験後のカプセルBが今の僕なんです。

母から生まれたオリジナルの僕は既に死に絶え、
今の僕はコピーに過ぎない。



そう考えると恐ろしくて恐ろしくて。




でも安心してくださいw

後で調べたら細胞10年入れ替わり説はデマで
大脳皮質の神経などは一生の間に一度も細胞分裂をしないそうです。



つまりこの大脳皮質こそが僕の本体であり、僕そのものであると言えるのかも。