昨日は新月のお願い事と瞑想会参加なぞしまして、わりと神妙に、というかマジメに暮らしましたモンゴルだるま@日曜日の午前中Inモンゴルです。

昨日の深夜2時過ぎ頃にしつこく自宅の固定電話に電話がありまして、、、
「なんだよ、このイタ電!」と思って出てみたら、ガナー君でした。

「家の前にいるから、ドア、開けてくんない?」と。

ドアを開けるとちょっぴり小柄になったソートンが入ってきました。
「いやいやいやー」
「あのね、きいて、きいて」

的な遠足帰りの子供状態&疲労困憊おじいさん状態で興奮とぐったり混じりのソートン。
初めてのイノシシ狩りへの参加は相当楽しかったようですが、かなり痩せて帰ってきました。

軟弱シティハンターのお泊りハンティングかと思いきや、2夜ほど野宿もあったんだそうです。
どうも地元の「四つ目」と呼ばれる黒いモンゴル犬のガールフレンドができたんだそうです。

今年のナーダム後に、1度ガナー君実家のピットブル3歳メスに「のっかっちゃって」ゲゲゲーとなったのですが、こちらは「1回こっきりの本能ゆえの過ち」で妊娠には繋がらなかったみたいでほっとしました。

ピットブルって性格も落ち着かないし、運動量がすさまじいし、さらに短毛種なのでモンゴルのような極寒地で飼育するのは大変です。
ジャーマンシェパードのソートンのように聞き分けがよく性格が穏やかでコマンドに従える犬ならば、他人のところに預けても、それなりに楽しんでワンコライフだわよー、と喜んでひきうけてくれるところが多いんだけど、正直、ピットブル預かりますって里親さんはみつけるの大変だって困ってたのです。

一緒にハンティングにいった地元の案内人遊牧民の猟犬がガールフレンドだそうです。


「3日間くらいで帰ってくるよ」といってから、消息不明で一昨日「土曜日に帰ります」みたいな連絡があったわけですが・・・なんと昨日の昼頃連絡したら、「また別の猟場に行くことにしたから、しばらく帰らない。男に「いつ帰るか」とか聞くなよー」とかいわれて(◎`ε´◎ )

その言い分もわかる、わかるんだけど・・・

土曜日夕方からのイベント目白押し状態のスケジュール調整をしたかっただけなのになぁ。

で、プリッとしたので「ソートンの面倒よろしくね。元気で楽しい狩りを思う存分満喫してください。フブスグルの友達のところに行ってきます。連絡取る必要なし。じゃーねー(^O^)/」と携帯メッセージを送り、携帯電話を切っちゃいました。

んでもって、深夜2時過ぎの帰宅。

ちょっと笑っちゃいました。

てっちゃん、冗談のつもりで言ったのに、電話きってすぐに「ちょいキレ気味」の私の携帯メール(私がムカついているときは、妙に丁寧で明るいメッセ出してるらしい・・・)が送られてきて、連絡とれず、、、で、ガナー君が深読みしてあわてたらしい。

獲物は、オオカミとなんかの鳥数羽。(この鳥たちは、野宿のときの食料調達。なんの鳥?ときいても、わかんない。翼ついてたから、鳥でしょ。。。みたいな・・・)あとノロジカ。(これも食料用)

肝心のイノシシは、群を見つけていたのですが、犬で追跡したら、ヒグマの冬眠穴の近くで、クマの臭いに犬、パニック。冬眠直後のヒグマは体力有り余っているし、攻撃性も強いので、そのまま群が通り過ぎるまで追跡を続けていたら、別の谷のほうのノロジカを追ってたハンター一群と狩りの筋みたいなのが重なっちゃって、ノロジカめがけて発射した銃声でイノシシたちパニックでてんでんバラバラに逃げられちゃい、さらに、誤射で流れ弾にあたっても危ないから追跡断念、というオチ。

どうもイノシシ狩りのシーズンが始まり、地元の森林レンジャーや鉱山関係のセキュリティなどがうろついているため、自由な狩猟も地元民でもできないっていう状態なんだそうです。
暮らしづらい世の中になりました。

でも、5泊6日(うち2泊は野宿)のハンティングツアーにいったおかげで、ガナー君もソートンもいい意味でリフレッシュ、身も引き締まってきたようです。

朝起きたら、ガナー君は消えていましたが、猟銃ケースにライフル銃がしまってあったので、一応夢ではなかったみたい。ってか、ソートンがいますからね。

さすがに疲れたみたいで朝のお散歩をおねだりしてくることはありませんでしたが、私がおきてきてからずーっとべったりくっついています。
トイレみたいに狭いところまで一緒に入ろうとグイグイしてくるのがおかしいです。

オオカミについては、ガナー君は肉と胃袋を分け前にもらったみたいです。肺が痛い、肺が痛い(肋膜炎か自然気胸じゃないのかなぁ?)と付き合ってからこの方、ちょっとストレスたまったりすると、すぐに肋骨の脇あたりが痛いといってます。検査してもわからないから、大きな病気なのかどうかもわからない。まぁ、そんな状態のモンゴル人にとってオオカミの肉って肺病の薬になるんだそうです。炒めものにしたり、さいの目切りにしてホーショールを作ったりしていただきます。肉食なわりに臭味もなくて私は好きな味。

まぁ、ソートン、お疲れ様でしたー。

イノシシ、いっぱいいるのに、獲れないというのは残念でしたが、とにかく無事に楽しく、皆仲良くやれたのですから、それが何よりでした。