与党・民主党と政府が日本国民にひた隠しにしてきた尖閣諸島沖日本領海内で起きた中国密漁船の接触現場での記録映像がYouTubeに載ってました。

http://www.youtube.com/watch?v=-5W5I0xkRsE&feature=related



日本ではきっとマスコミ大騒ぎでしょうね。

国家機密にあたる証拠映像が当局の厳重保管であったはずが、これほどいとも簡単に、モンゴル国にいる私にまで入手できてしまうという状況に、ここ最近の民主党政権の機密管理の甘さ、公安・警察・諜報部(日本に諜報部ってあるのかしらん?)との信頼関係や管理徹底がまったくグダグダ状態であることが露呈し、非常に心配です。

でも、これらの映像を隠す理由がわからない。事態を穏便に・・・といっても、これだけの切り札をもっていながら、なぜ使わない!!!いってみれば、UNOでDraw4を4枚もっておきながら、使わないままゲームが終わり、大減点・・・っていうのと同じじゃあないか!!

そんなわけで、日本の庶民としては、いろいろ使い道はあったであろうが、今となっては、ブタカードとなった貴重な海保の巡視船乗組員の皆さんが危険と隣り合わせの国境最前線で護国のために命をかけている活動を讃え、削除されるその瞬間までこのブログで紹介することにしたのであります。隠したら宝の持ち腐れ、、、

でも、決して、反中国を表明したくて、というわけではありません。
隣国とは微妙なパワーバランスで持続的恒久的相互反映のための親善外交が原則であるという立場は崩しません。
これは中国VS日本という二国間政府が外交戦略として丁々発止するレベルではなく、おそらく日常茶飯事であろう民間漁船の密漁が「あ、見つかっちゃった!やっべー。えーい、ままよ。ぶつかってやれー」と酔っ払い船長が寄った勢いで巡視船に突っ込んじゃった、というお粗末な国境小競り合いレベルなのです。

こんなことで、1972年(だっけ?)らんらん・カンカンという2頭のジャイアントパンダカップル初上陸に象徴される日中友好が崩されるわけにはいかないのです。

私は腰抜け菅内閣や、この映像を国民に対して隠蔽しようとした議員たちの態度に対して物申したい!

そもそも、これらの動画の漏洩だけでなく、テロ関連の重要情報とか、昨今とんでもない機密情報の漏洩失態が相次いでいるのは、政府の体制がべろべろで全く管理できていないからだと思う。

中国で、船長逮捕・拘禁の報復措置として国をあげて、日本の罪なき民間邦人を逮捕軟禁した時だって、あれだけ悪質な体当たり攻撃を意図的に繰り返し逃走した違反船の責任者である船長を「日中関係をかんがみて」釈放し本国帰還を容認したりしておきながら、恐らくこの映像の漏洩は日本人=身内の仕業である可能性が高いという、映像流出者を刑事犯として逮捕することに全力を尽くすって、本末転倒じゃあないですか。
あれだけ日本、中国やら世界にコケにされたんですよ。根拠のない逮捕だの、領海侵犯したのは海保側だのいいたい放題言われて、屈辱を与えられたのですよ。任務遂行命がけの人たちに対しての報いが「あわてて釈放」で、なにこの、「徹底捜査で必ず逮捕」っていう力の入れよう?

私はNHK以外は一切のテレビ映像が見れない環境なのでよくわからないのですが、ネットニュースなどを見る限りは遺憾としかいいようがない。


いくつかの映像がありますが、冒頭の映像が一番迫力ある。
海上保安庁がいかに丸腰に近い状態で、保安規定に従い命がけで領海を守っているかが伺えます。そして、こんだけの現場に居合わせたら興奮してしまうであろうに、ビデオ記録係の男性は実に沈着冷静に状況を伝え、また現場での撮影に集中していました。

たとえ自分よりちっこい船だとしてもあんなに速度を上げて体当たりしてくるのが迫っている、となったら、やっぱり怖いし怒りや憤り、「てっめー!なめんなよ」的なアドレナリンやらドーパミンやら興奮を誘うホルモンが全開放出されちゃいそうだ。

今回のは、現行犯で該船拿捕できたけれど、あの密漁船の船員のノンビリ感からすると、こんなの日常茶飯事だぜ、へ、どうせ日本は俺達に手出しはできないぜ、けけけー的なあざわらいが感じられます。船員の中には、ハンディカムタイプのカメラで撮影している者もいました。

中国政府からは、あの船長が酒酔い状態であった、という複数の乗組員からの証言がある、ということを発表も出ました。

日中国交の波風を立てないように、とくだらない余計な配慮で民主党が圧力をかけたことはなんだったんだろう?
ビデオでの記録されている密漁現場から度重なる中国語による停船命令、警告を無視し、複数の巡視船に対して体当たり攻撃を繰り返すなど明らかに国際的なルール上の違法行為が数限りなく繰り返されているうちのほんの一部であるとはいえ、かように領海内で我が物顔に密漁されるのを、手をこまねいて見ていると、ほんとにぶんどられちゃいますよ。

仕分け、仕分けと吼えまくってる台湾系帰化人のレンホウ大臣が、そもそも、単なる日本領海内での密漁の挙句、巡視船に体当たりしてきた船の船長を、公務執行妨害で逮捕したものを、「領土問題」だなんだとキャンキャン騒ぎ立てたことから、こんなへんてこりんなオハナシになってしまったのだ、と思うと腹が立つ。

反日デモが、中国本土での中央政府に対する反発のガス抜きに使われているという事情があるとはいえ、もうちっと適切な対応はあったでしょうに・・・

別に、この密漁船一隻の問題でことを荒立て、日中間をこじらせるつもりは中国側にだってなかったはずです。
だから、領海侵犯云々については、「なかったこと」として「公務執行妨害」をおかした船長は「酩酊状態だった」という「事実」を政府発表とすることで、矛先を収めようとしていたんだと思うわけです。

日本は海に囲まれ、かっきりとした国境線を一般人が意識することはなかなかないかもしれませんが、些細な、ほんの小さな無人島であっても、それがあるのとないのとで、領海・領空・領土が大きく変わってしまう。自然環境や経済的資源の死守は自国民の保護と共に政府の責務であるはず。

ロシア連邦、中華人民共和国という大国にはさまれたモンゴル国では、定期的に(ほぼ5-10年ごとに)ロシア・モンゴル・中国それぞれの国境警備隊立会いの下、それぞれの国の政府に委任された測量技師達が国境の位置確認を現場に行って行います。今回は去年から始まっています。ロシア側はとりあえず去年と今年の夏で終わり。南の国境に秋から着手しているところです。

国土の大小にかかわらず、国際的に認められた領土が侵されるということに対して、どんだけ小さいものでも「鷹揚にうやむやにして」抗議することがなければ、国際社会においては、「国土をないがしろにする国」として一人前の国として扱われなくなってしまいます。

どんだけ見苦しいといわれようとも、固有の領土の所有を主張し、曲げてはいけない。同様に自国民の安全、人権擁護は民主国家の原則だ。

この原則がうやむやでアヤフヤで自国民に対しても、国際社会に対してもハッキリしたことを言わずに「粛々と外交交渉」なんてふざけたことを言ってるから、ロシア大統領になめられて北方領土まで「既成事実」的揺さぶりをかけられてしまっているのです。

DVDの流出犯人の割り出しに必死になる前に、自国民に対して、領土を死守する徹底抗戦の姿勢を示し、あの「酔っ払い密漁船長の釈放」事情の裏側をハッキリさせてほしい。

命がけで日本領海を守っている海上保安庁の巡視船乗組員達の任務に忠実な真剣勝負に対し、あまりにも菅政権・民主党議員らは不誠実であるとしかいいようがありません。
腰抜け外交しかできないなら、国を守ることに対して、国民に明確なディスクロージャーができないのなら、とっとと政権放棄すべきではないでしょうか?

ほんと、民主主義の名を汚しているとしかいいようのない腰抜け集団にガッカリです。

私がまだ日本でテレビ業界で働いていた頃、北朝鮮の不審船との銃撃戦というのがありました。小泉政権だったわけですが、海上保安庁の巡視船が自衛のための発砲は許可され、初めて日本領海を侵犯した北朝鮮の高速船との銃撃戦が行われたのでした。あの時は北朝鮮の不審船が自爆という形で沈没しました。後に引き上げられた船底からは大量の覚醒剤が出てきた・・・ってオチだった記憶があります。

当時は、拉致問題や朝銀破綻の真相(朝鮮総連幹部主導で計画的な架空融資を繰り返し破綻させ、日本国からの公的資金をせしめ、定期連絡船による朝鮮民族学校生徒の修学旅行にかこつけて不正送金していた)など、数々のセンセーショナルなスクープが番組として放映することにゴーサインが出ていたのです。
そして、ひとつの大きな番組の編集がクリスマスと天皇誕生日の前日で少し中休み、、、「今日は家に帰っていいよ」といわれてタクシーに乗ったはずが、帰宅途中の未明3時過ぎくらいに携帯電話で呼び出され、再び、資料映像の検索調査に借り出されたのでした。(九州南西海域工作船事件として記憶に残っている方もいるのでは?2001年12月22日のこと。詳細はウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%8D%97%E8%A5%BF%E6%B5%B7%E5%9F%9F%E5%B7%A5%E4%BD%9C%E8%88%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6)あぁ、不審船め・・・ぐらいにしかあの頃は思っていなかったけれど、あの小泉政権での是非の声はあるとはいえ、一貫した外交政策はすごかった・・・。

おぉっと!ここで2回目の衝突をされた上記記録動画は巡視船「みずき」乗組員によるものではないか!!!そう、この九州南西海域での北朝鮮工作員を乗せた高速船との銃撃バトルに敢然と立ち向かった巡視船団のうちの一隻なのです、どうりで、、、名前に聞き覚えがあったはずです。
別に私は海上保安庁の巡視船おたくでもないんだから。それにしても「みずき」乗組員って歴戦の有志というか、猛者ぞろいなんですね。神奈川県警機動隊みたい・・・。

でも、小泉政権時の21世紀始まったばかりの頃の突っ込み取材ができた報道ジャーナリズム時代もすごかったのかもしれないけれど、今のネットでのジャーナリズムってすごい!

政府の圧力でテレビ局のキー局では恐らく報道規制がかかっていたであろうものがYouTube経由でマスコミが流すっていう時代になっちゃったんだから。
あーいうスクープ映像とかって、普通は大手マスコミ各社に売られちゃうケースがあるんだと思うけれど、(といってもタレコミ資料とかっていうのは、持込映像とかは遭遇したことがない。タレコミというか「あなたたちには話してもいい」と突然、総連幹部の1人の告白インタビューというのが夜中に行われ、それをテープの書き起こしを超特急でやったことはある)、今回は無料で誰もが自由に見られるYouTubeという媒体に直接投稿されていたっていうところが驚きです。

ホリえもんがライブドア社長時代に予言していたことがまさに現実になっているのです。

冷静に粛々と、とひたすらことを荒立てずに、、、と下手に出たから、向こうも矛先をおさめた、と思っていたけれど、とんだことでありました。

私は基本的にこのブログで誰かを非難しないという方針でしたが、今回の映像流出、それ以前の中国の圧力に対して屈する形での船長釈放、民間企業の会社員がODA案件のために行った調査中に不当逮捕されたことに対する厳重な抗議なしのぬるい対応(あれは中国政府がなりふり構わぬ強攻策で徹底抗戦に出たのと対照的でした。民間人がヘタなことしやがって、ぐらいな気持ちだったのではなかろうか?)、かようなことでは異国で暮らすことも、領海・領空を守る人たちも不安な毎日を送るハメになる、という危機感を覚えています。

たとえ、日本が太平洋戦争に負け、ポツダム宣言により敗戦国となったとしても、それは日英連合国軍の植民地にされたわけではなく、中国と戦って負けたわけではない。沖縄が1972年に返還されたことによって尖閣諸島もまた日本の領土であることは明白なのです。
よしんば沖縄が琉球王国であったころまで遡ったとしても、現代の日本国、中華人民共和国との歴史的立場からしたら、共産主義国である中華人民共和国に対し、琉球王国も沖縄も縁もゆかりも感じる根拠はないのです。

憲法九条によって戦争放棄を宣言したとはいえ、自主独立と自衛権まで放棄したわけではない。
そして、領海・領空侵犯したものに対する自衛権行使としての攻撃は専守防衛の範囲で合法、ということで毅然とした態度で固有の国土堅守の姿勢はみせる必要があると思います。
戦争とは一国の元首が相手国に対して「宣戦布告」してから攻撃⇒戦闘することによって戦争になる。国境警備における防衛行動は自衛行為であり戦争行為ではない。この辺、「憲法9条」とキャンキャン吼える社会党とかの困ったところだ・・・なんでもかんでも戦争反対だけでは国は守れない。




「よなくに」衝突された瞬間映像。
http://www.youtube.com/watch?v=3k5IgLYp2YY&feature=related

巡視船「よなくに」の衝突された瞬間映像。
記録用ビデオの撮り方なんぞを部下に教えているあたりがなんともいえない「いい人なんだろうなぁ」って、顔が見えないのに「惚れちゃいそう」ないい声とナイスキャラな乗組員wまさか、その後ぶつけられるなんて・・・想像できないよね。でも「挑発的な動き」って言ってるから・・・やっぱり常に危機感と覚悟は持ってるんでしょうね。でも「みずき」の記録係ほどカメラ位置はよくなかったかなぁ・・・部下の指導をしている場合ではなかったねぇ。そしてぶつけられたあたりではどうやら部下に交代しているみたい。声が初々しい!
ぶつけられた後の警告を発する乗組員、、、中国語で迫力ある警告を発しています。「おらー、待てよ、おめえ」ぐらいの感じなんでしょうか?


ちなみに、、、この記事に燃えたオタクな人向けトリビアリンク集

『北朝鮮送金疑惑-血税一兆円!? 朝銀破綻の真相-』 ジン・ネット制作 サンデープロジェクトにて2000年4月16日放送。  URL;http://www.jin-net.co.jp/sakuhin6.htm


 「独走スクープ第2弾!朝銀破綻の真相-朝鮮総連最高幹部の疑惑-」 ジン・ネット制作 サンデープロジェクトにて2001年12月9日放送

 緊急特集!奄美沖不審船の正体は-発砲・沈没!北朝鮮工作船か-」 ジン・ネット制作 サンデープロジェクトにて2001年12月23日放送

2001年12月9日放送分の「独走スクープ第2弾!朝銀破綻の真相」  は朝銀の計画破綻が朝鮮総連No.2の指示によるもので、金融機関の破綻に対する公金を北朝鮮政府=金正日への献金であるという証言を現職幹部が内部告発した・・・この裏づけ証言がとれたことが番組のものすごいスクープで、朝鮮総連の放送妨害はすさまじいものでした。編集中も様々な意味での緊張が強いられました。放送ギリギリまで編集、編集、再編集となり、あげくの果てに、生討論の亀井静香議員(当時自民党)べらべらしゃべりっぱなしで、さらに再編集ではしょることになるのか????とこのときほど亀井議員のことを憎らしいと思ったことはなかった・・・
で、放送後、その反響は壮絶で、総連関係者の激しい抗議や嫌がらせエンドレスファックス・電話攻撃などでしばらくジンネットの事務所は結構大騒ぎでありました。

この大スクープ放送後、本来、「ヒューマンドキュメンタリー番組」で末期がん患者による抗がん剤治療の保険認可承認をもとめるための運動と闘病生活を追う・・・というのを編集していたのでした。
で、クリスマス前だし、天皇誕生日だし、、、ということで23日の未明に「明日(23日)はお休みね」ってことで、家に帰れるはずだったのに、、、銃撃戦なんぞがあったり、不審船関連情報はジンネットの十八番ってことがあったりで、緊急特集をまさに緊急(編集時間は4時間なかった気がする)で作ることになっちゃったのでした。あの頃は若かったねー・・・