恋人の予定、把握したい? ブログネタ:恋人の予定、把握したい? 参加中
日本は今日は文化の日で休日、ですよね?
微妙な寝坊で「てっぱん」を見損ない、かつ「あさイチ」がなくてビックリしましたモンゴルだるま@完全独り暮らし退屈中Inウランバートル、です。

ブログネタの「恋人の予定、把握したい?」に参加します。

恋人の予定を把握、、、別にどうでもいいっす、といいながら、かなり気になるぅ。
気になりますね。
別に彼が浮気をしてるかも?なんて疑惑があるわけではありません。

だから、あえて強気に「彼氏、放牧中」っていっときます。
必ず無事に元気に帰ってくると信じてます。

今、恋人は、「イノシシ狩りに行く」と出かけたまま、もう4日間の消息不明です。日曜日の午後に私の愛犬ソートン(モンゴル語で「地獄耳」という名前のシェパード♂7歳半)をつれて出て行ったまま・・・

電話の圏外にいるのか、電話に出たくないのか、携帯電話を落としちゃったのか・・・
今回はおにいちゃんのてっちゃん(彼もまた私のよい友人兼ドライバー)と一緒に行っているので、それほど心配しなくてもいいと思うんですが、なんといってもその前の週に、まる1日、ろくな装備も持たないまま森の中で迷子になり消息不明で捜索隊が出る、という大騒ぎを引き起こした張本人ですからね。不安になってもしかたないでしょう?

おまけに私の現在の人生でもっとも愛情を注いでいるかけがえのないライフパートナーであるソートンが同行しちゃってるわけですから、心配です。
狼と間違えられて地元のハンターに撃たれたらどうしよう、とか、ちゃんと餌を与えられているのか、とか。

3日間ほど、音沙汰がないことに不安も募りましたが、そのうち怒りというか不信感というか、ムカついてきた。
なんで電話してこないんだよ!!!

うっかり携帯電話なんて文明の利器が普及したから、すっかり私は狭量な「あんた今どこにいるの?」と用事もないのに電話をかけるウザイ女になってしまったのだ・・・反省。

生活が便利になればなるほど、人の精神的なキャパは、許容範囲が狭く、一定方向のベクトルでしか判断できなくなりがちなのだ。

「便りがないのはよい便り」っていう日本の諺でアラぶる心を鎮める。

独り暮らしなのをいいことに、NHK番組三昧な今日この頃ですが、昨日は「セカンドバージン」という鈴木京香さん主演の45歳の美人敏腕編集者と17歳年下のエリート官僚からベンチャー起業家に転身した既婚男性との恋愛と生活の葛藤を描いた連続ドラマの4回目を見てました。

鈴木京香演じるバツイチの売れっ子編集者で出版社専務の「るい」の息子は26歳のフリーター。自分の息子と同世代のベンチャー起業家「鈴木行(こう)」に出会い、惚れられてしまう戸惑い。離婚してから特定の男性と深い恋愛をすることもなく45歳まで仕事バリバリでがんばってきた「るい」が、この17歳年下の「行(こう)」との恋に落ち、45歳まで仕事一筋で生きてきた大人の女としての世間体や常識に戸惑いと一方でまっすぐに愛情をぶつけてくる美しい青年「行」に対して乙女のように恋愛モードで揺さぶられちゃってる大人の恋愛が切ない。
一方で、夫にひたすら依存し、典型的な専業主婦こそ女の幸せと信じている深田恭子演じる「万理絵」との関係で、全面依存してくる妻に子作りを強いられ、おままごとのような家庭生活を押し付けられる「行(こう)」の「夫」としての息苦しさや責任の重さをうざくなり、破竹の勢いで成功するビジネスと、その起爆剤となった本を出版してくれた出版社の専務であり敏腕編集者でもある「るい」に惹かれていく年下男にありがちな恋心・・・あぁ、でもこいつ、多分、家庭を捨てることはできないな。。。捨てる、捨てるっていいながら、結局、優柔不断な気がする。

なんて、そんなオハナシです。
面白いドラマだけど来週で最終回。NHKオンデマンドでも人気番組らしいです。ストーリー等については、
NHKのホームページ
にありますよん。

昨日の「セカンドバージン第4回」では、「行」の妻「万理絵」が、離婚を切り出されてパニックになり、さらに夫の全てを把握したい、とGPS機能付き携帯電話を押し付けてくる、、、んですね。
最近のGPS機能つき携帯って、自分が今いるところがわかるってことではなく、その電話を持っている人間がどこにいるかがわかるっていう機能なんですか?
すげー、「攻殻機動隊のソリッドステートソサイエティ(Solid State Society)」みたい!!

子供にこういうGPS機能付き携帯電話を持たせることで誘拐とか何かしらの事故を防ぐっていう話はきいたことがあったのですが、、、

妻が夫の行方や予定を逐一把握するためのツールであったとは!

まったく気がつきませんでした。

そういう意味での予定把握とか、全然考えたことなかったよ。

私が恋人の予定を把握したいなぁ、って思うのは、相手の予定優先でのスケジュール調整をしたいからだったりする。

でも、、、この4日間、消息不明というか、ほんとに狩りに行ったんだろうか?みたいな疑惑がわいてきたりする時間をすごし、思い浮かんできたことがあります。
正直、モンゴル人の男は、仕事でもプライベートでも平気で嘘がつけます。
すぐばれる嘘やその場しのぎの嘘で、他愛のないものであることが多いけれど、平気で嘘がつけるっていうのは、ある意味すごいことなのです。
だから信じない、というのもひとつの態度。
うそつきだ、という国民性を前提にしながら、その本質の誠実性を信じる、という態度もまたある。

で、もうちょっとつっこんで、モンゴル人はなぜ嘘をつくのか?ということを考えると・・・

まぁ世の中、この手の類の本はいっぱいあって、私も何冊か読んだ記憶もあるんだけれど、実生活を踏まえて考えたオリジナルの意見・・・似通っているかもしれないけれど、自分の心がようやく納得した答えは以下の通り。

モンゴル人にとって、嘘は人間関係の潤滑油であり、自分の立場を有利にするための道具として必須スペックなのだ。

相手が、「その嘘、ほんとに必要なのか?」とあきれ返ることがあるのは、道具の使い方を間違えちゃったか下手だからなのです。

でもね、今回の「狩り」という消息不明の理由は、私の中では納得しやすいものなんですね。
事実でも嘘でも、「まぁ、狩りなら仕方ないか」と思える。

男のヒトは、狩猟本能が発達しているほうがサバイバル能力も向上するし、たくましくなるもんです。だから、私は、男のたしなみとして「狩猟」にいって、自然と対峙し観察力や判断力、捕獲スキルなどを鍛えるのは当然のことだと考えています。
何よりも狩猟は自然を舞台に、野生動物と人間が対等の関係で知恵比べをし、闘うということこそが、男が自由に自分自身の全力を尽くせる、「自分全解放」のチャンスなのです。

日頃、人間関係や生活の基盤がぐらついていることに悩みつつも、まったく突破口を見出すことが出来ず鬱屈し、おそらく「軽くうつ病」になってるんじゃないの?という感じで都会での判断力や円滑なコミュニケーションが完全に欠落している恋人にとっては、比較的仲のよい、そして耳を傾けることが出来る助言をしてくれる長兄との狩猟キャンプは、自分をみつめるよい機会になるはず。

恋人のストレスの主要因に私があるらしく、その主張はまったく理屈が通ってなくて私は異議あり!って受け入れがたいんだけれども、ともかく、誰かにとっての「邪魔モノ」であり「ウザイ」といわれるのは不愉快だ。

でも束縛されている、支配されているって的外れな恐怖や憤りを抱えている男は、完全に解放してあげるべきでしょう。

昔、尊敬する女性ジャーナリストが、やっぱり記者をやっているだんなさんが長期海外出張で家を空けているときに言い放った言葉を思い出します。

うちの父ちゃん、放牧中だから

女性として、大人として、社会の最前線で自分が与えられた役割を華麗にこなしつつ、相手を気遣い、かつ縛らない彼女の名言は、20年たった今でも心に残っています。

男が家を離れているとき 、何をしているか、を全部把握しなくてもいい。
でも、ひたすら愛するものを信じ、無事を祈り、一人の時間を精一杯満喫し、全力投球で生きるっていう姿勢を貫き通す。

男のヒトも、多少は女に頼られたいっていう気持ちがあるだろうけれど、昨今の男女関係は、女性の社会進出や経済的自立が当たり前になってきているため、「完全に依存」されて「一家を支えるのは男」という感覚は、重すぎるって気もします。

うさぎも鹿も追えば追うほど必死で逃げます。
獲物の状況と性質を把握して、適切な行動をとっていれば、獲物のほうから好奇心に負けてよってきます。

都会でも同じこと。
彼氏の予定や居場所が把握できなくなって疑心暗鬼になっちゃうときこそ、「彼氏、放牧中」と余裕をかましたほうがいい。

自分が檻に囲われたり、つなぎ紐でつながれてたり、足かせをつけられたりってしたくないから、私自身も、大切なヒトを束縛せず、ただ自然体でほったらかしにするっていうマインドを維持しておきたいと思います。