さて、日曜日も昼下がりをとっくに過ぎちゃったので、「またいつものごとく計画倒れか」と思いきや・・・2時半過ぎになって、「あの男」がやってきましたよ。
バタバタとあわただしく、うっとうしいなぁ・・・
てなことはもちろんオクビにも出しませんよ。
はい、イノシシ狩りに出発することになった、我が家のオス共の話です。
久しぶりにみかけたガナー君に興奮するソートン。
「ソートン、行くか?」
もう狂喜乱舞で意味も無く、その場グルグル回りでやる気を表現するシェパード7歳半・オス。
写真とっときゃよかったなぁ。
先々週でしたか、ついこの前の弟達と一緒にいったイノシシ狩りでは、森で1人迷子になり、周囲に大迷惑をかけたガナー君でしたが、こりません。
やっぱりGPSもって行きませんでした。意地っ張りは命を落とす・・・と心の中では思いましたが、もちろん口には出しませんでした。
獲物が取れるから、餌はいらない、とこれまた根拠の無い自信に満ち溢れた言葉を「はいはい」とスルーし、ソートンの「お泊りセット」を押し付けました。
羊の耳と肺臓・脾臓(なのかなあ)をゆでてみじん切りにしたものの瓶詰めと、その内臓ゆで汁で炊いた蕎麦・粟粥の瓶詰めを1日半分を用意し、あとは犬布団と餌入れのセット。
タイガの狩猟民・ツァータンの男達の狩りと違って、都会っこたちのハンティングって「ぷっ」って笑っちゃいたいくらい軟弱。
お泊りは、なんと地元の民家なんだそうです。
私はてっきり、雪原のもみの木の根元とかで雪堀りやって、焚き火たきつつ野営なのか、と自分の経験を元にいろいろ想定していたのですが、移動は車。
狩猟場についたら、足跡をちょっこし追跡っていう程度なんだとの説明。
なんで、そんなちょろい話で、丸1日森林で迷子になるのか、疑問ですが、きっと口で言うより、よっぽどスリリングなんじゃないかなぁ?
とにかく、ソートンが無事で生きて帰ってきますように。他はどうでもいい・・・
まぁ、いろいろイメージのヅレがありのますが、今回、出発の際に、さまざまな不義理やむかつくNG行動にも、愚痴も文句も飲み込んで、「はいはい」といい子にしているのには理由があります。
それは・・・やっぱり、狩猟って何が起きるかわからないんですね。
特に、夜が氷点下まで下がるところで、冬眠前の熊もうろついている森林をヨソモノである人間がうろつけば危険が伴います。
子供の頃から狩猟を生活の一部としてくらしているツァータンの男達との狩りだって、いろんな危険がありました。
国境をうっかり越えちゃって、ロシア連邦のトゥバ共和国側に拘束され、3年間戻ってこれなかった、とか二度と戻ってこなかったって話もありました。
熊に襲われて、目玉がふっとび、腸がずたずたに引きずり出された状態になっても主人をかばった犬の話とか。
指先とかほっぺとか耳とか足先とか、体のどこの部位も凍傷になる危険もある。
私もそんな危険と背中合わせの狩猟の旅に同行したことがある。
でも、ガナー君たちのハンティングは、車を使う、民家に止まる、トランシーバーもある、だから大丈夫。
なまっちょろい話だから。
そんな風にたかをくくり、ワガママ放題で、部屋の中をぐっちゃぐちゃにして、ライフルの弾だのマガジンだのの「捜索」をして散らかしっぱなしで文句いっぱいで出て行ったガナー君を後ろから、携帯電話のメッセージでまでおいかけて嫌味たらたら攻撃した、翌日の夜に、「ガナーが行方不明になった。まったく消息がつかめないまま1日がたってしまった」と一緒に行くはずが仕事で居残りになったおにいちゃんのテッチャンから知らされたとき、私、自分の髪の毛が全部抜けるか、真っ白になるんじゃないかっていうくらい心配しました。
パニックになり、最後の言葉が捨て台詞で、最後にあわせた顔が鬼婆みたいな憤怒の激怒りんぐ顔だったことをむちゃくちゃ後悔しました。
そういえば、ツァータンのおばさんたちも言っていた。
「狩猟だ狩猟だって、いつも家をあけっぱなし。家にいるときは何にもせずにゴロゴロ。でもね、いつだって私たちのために危険と隣り合わせでがんばってるってわかってるから、彼らのしたいようにやらせてあげてるのよ」
家庭内がうまくいってるハンターほど、しとめる獲物が多いのは、「大地の主」「豊かな大自然の母」がそういう家庭に獲物を与えてくれるからなんだそうです。
家庭内、ではないけれど、やっぱり心の中にいつも不安と怒りが立ち込めているガナー君なので、せめて、出発のときは、気持ちよく送り出してあげたい。
それなりに「いい獲物をしとめて得意顔で帰ってきたい」って思ってくれているのはわかっているのだから、いろいろ問題行動が多いお馬鹿さんダメ男ではあるけれど、せめて私ぐらいは応援してあげないとね。
やっぱり何よりも安全第一で元気に帰ってきて欲しいと思います。
モンゴルの諺にも「日没後は喧嘩をしてはいけない」というのがあります。
ちょっとした心がけと我慢で、大切な人が無事にいられるならば、多少の馬鹿馬鹿しい非常識ぐらい鼻でわらって吹き飛ばしてやろうって思ったのだった・・・
まぁ、そう思ってみると、モンゴルで起こるいちいちのむかつき事件って、結局モンゴル人がいうように「たいしたことじゃない」気がしてきます。
人間、いつだって安全に生きていられるわけじゃない。
いつどこで、何が起こるかわからない。
そんな刹那は、モンゴルでは日常茶飯事です。
バタバタとあわただしく、うっとうしいなぁ・・・
てなことはもちろんオクビにも出しませんよ。
はい、イノシシ狩りに出発することになった、我が家のオス共の話です。
久しぶりにみかけたガナー君に興奮するソートン。
「ソートン、行くか?」
もう狂喜乱舞で意味も無く、その場グルグル回りでやる気を表現するシェパード7歳半・オス。
写真とっときゃよかったなぁ。
先々週でしたか、ついこの前の弟達と一緒にいったイノシシ狩りでは、森で1人迷子になり、周囲に大迷惑をかけたガナー君でしたが、こりません。
やっぱりGPSもって行きませんでした。意地っ張りは命を落とす・・・と心の中では思いましたが、もちろん口には出しませんでした。
獲物が取れるから、餌はいらない、とこれまた根拠の無い自信に満ち溢れた言葉を「はいはい」とスルーし、ソートンの「お泊りセット」を押し付けました。
羊の耳と肺臓・脾臓(なのかなあ)をゆでてみじん切りにしたものの瓶詰めと、その内臓ゆで汁で炊いた蕎麦・粟粥の瓶詰めを1日半分を用意し、あとは犬布団と餌入れのセット。
タイガの狩猟民・ツァータンの男達の狩りと違って、都会っこたちのハンティングって「ぷっ」って笑っちゃいたいくらい軟弱。
お泊りは、なんと地元の民家なんだそうです。
私はてっきり、雪原のもみの木の根元とかで雪堀りやって、焚き火たきつつ野営なのか、と自分の経験を元にいろいろ想定していたのですが、移動は車。
狩猟場についたら、足跡をちょっこし追跡っていう程度なんだとの説明。
なんで、そんなちょろい話で、丸1日森林で迷子になるのか、疑問ですが、きっと口で言うより、よっぽどスリリングなんじゃないかなぁ?
とにかく、ソートンが無事で生きて帰ってきますように。他はどうでもいい・・・
まぁ、いろいろイメージのヅレがありのますが、今回、出発の際に、さまざまな不義理やむかつくNG行動にも、愚痴も文句も飲み込んで、「はいはい」といい子にしているのには理由があります。
それは・・・やっぱり、狩猟って何が起きるかわからないんですね。
特に、夜が氷点下まで下がるところで、冬眠前の熊もうろついている森林をヨソモノである人間がうろつけば危険が伴います。
子供の頃から狩猟を生活の一部としてくらしているツァータンの男達との狩りだって、いろんな危険がありました。
国境をうっかり越えちゃって、ロシア連邦のトゥバ共和国側に拘束され、3年間戻ってこれなかった、とか二度と戻ってこなかったって話もありました。
熊に襲われて、目玉がふっとび、腸がずたずたに引きずり出された状態になっても主人をかばった犬の話とか。
指先とかほっぺとか耳とか足先とか、体のどこの部位も凍傷になる危険もある。
私もそんな危険と背中合わせの狩猟の旅に同行したことがある。
でも、ガナー君たちのハンティングは、車を使う、民家に止まる、トランシーバーもある、だから大丈夫。
なまっちょろい話だから。
そんな風にたかをくくり、ワガママ放題で、部屋の中をぐっちゃぐちゃにして、ライフルの弾だのマガジンだのの「捜索」をして散らかしっぱなしで文句いっぱいで出て行ったガナー君を後ろから、携帯電話のメッセージでまでおいかけて嫌味たらたら攻撃した、翌日の夜に、「ガナーが行方不明になった。まったく消息がつかめないまま1日がたってしまった」と一緒に行くはずが仕事で居残りになったおにいちゃんのテッチャンから知らされたとき、私、自分の髪の毛が全部抜けるか、真っ白になるんじゃないかっていうくらい心配しました。
パニックになり、最後の言葉が捨て台詞で、最後にあわせた顔が鬼婆みたいな憤怒の激怒りんぐ顔だったことをむちゃくちゃ後悔しました。
そういえば、ツァータンのおばさんたちも言っていた。
「狩猟だ狩猟だって、いつも家をあけっぱなし。家にいるときは何にもせずにゴロゴロ。でもね、いつだって私たちのために危険と隣り合わせでがんばってるってわかってるから、彼らのしたいようにやらせてあげてるのよ」
家庭内がうまくいってるハンターほど、しとめる獲物が多いのは、「大地の主」「豊かな大自然の母」がそういう家庭に獲物を与えてくれるからなんだそうです。
家庭内、ではないけれど、やっぱり心の中にいつも不安と怒りが立ち込めているガナー君なので、せめて、出発のときは、気持ちよく送り出してあげたい。
それなりに「いい獲物をしとめて得意顔で帰ってきたい」って思ってくれているのはわかっているのだから、いろいろ問題行動が多いお馬鹿さんダメ男ではあるけれど、せめて私ぐらいは応援してあげないとね。
やっぱり何よりも安全第一で元気に帰ってきて欲しいと思います。
モンゴルの諺にも「日没後は喧嘩をしてはいけない」というのがあります。
ちょっとした心がけと我慢で、大切な人が無事にいられるならば、多少の馬鹿馬鹿しい非常識ぐらい鼻でわらって吹き飛ばしてやろうって思ったのだった・・・
まぁ、そう思ってみると、モンゴルで起こるいちいちのむかつき事件って、結局モンゴル人がいうように「たいしたことじゃない」気がしてきます。
人間、いつだって安全に生きていられるわけじゃない。
いつどこで、何が起こるかわからない。
そんな刹那は、モンゴルでは日常茶飯事です。