先日、麻薬密売容疑で逮捕されたモンゴル人女性に終身刑の判決が下されました。
この受刑者の家族に密着したモンゴルの報道番組が放映されたのですが、子供もずいぶんたくさんいて、裁判の法廷にも家族が赴き、判決を聞いた瞬間に泣き崩れた姿が印象的でした。
その後、刑務所に面会に行った後のインタビュー等もありました。

いつ果てるともわからないまま塀の中ですごす一生。もう二度と家族とも会えなくなるようです。

モンゴルでも麻薬の密売、使用などの汚染は広がり、社会問題になっています。
ヘロイン等の密輸はロシアルートが市場経済化が始まった当初、90年代は多く、社会主義制度からの移行期に失業し、アルコール中毒になった男の人たちが主にこの運び屋になっていました。

21世紀になったばかりぐらいの頃にも、モンゴルトップのロックグループ「ハランガ」のボーカリスト・ハグワスレン(Lhagvasuren)が麻薬(はっぱ系も化学薬物・白い粉系まで)の使用と密売の罪で懲役刑を受けました。2009年の大統領交代に伴うエンフバヤル前大統領の恩赦で釈放されました。

日本もそうだけど、モンゴルも麻薬関連の刑罰は、比較的ゆるい。

アジア諸国では、やはりそこが原産地になってる、ってこともあるのだろうけれど、麻薬がからむ犯罪は即死刑・終身禁固刑になることが多いですね。

それにしても、中国は、容赦ないです。
自国民に対しても人権問題ではかなりブラック、ダークな国であるだけに、麻薬に対する意識がゆるいモンゴルでは、この女性受刑者にかなり同情的です。

さて、モンゴルだけでなく、日本人も・・・
いずれも60歳代の麻薬密輸罪で実刑判決が出ているおじさんたち。
執行通告からどれくらいで死刑執行されるものなのでしょうか?

モンゴルでも、よく「死刑判決」が出ます。でも、執行された、という話で、実際には、やってない・・・みたいな話もあるという噂も聞きます。
実刑判決でも、しばしばナーダムや選挙などにからんだ恩赦で大抵が許されちゃう。

ハグワスレンも刑期半分くらいで恩赦で出てきましたが・・・出所1ヶ月もしないうちに、酔っ払い運転で人をはねて死亡させる事故を起こしています。でも、裁判そのものすら始まっていないのです。

日本では、注射器の扱いはかなり厳重で、医療関係者以外は使えない、とか入手すら難しいのですが、モンゴルでは普通に家庭で子供や配偶者に栄養注射や抗生物質などの筋肉注射をやるため、車検のときに救急箱の中に注射器も常備しておくことが奨励されているほどです。

私もここ数年の腎臓病や過労による衰弱等で、筋肉注射、点滴のための静脈注射など自分でもできるようになってしまいました。

注射器が身近なだけに麻薬が拡大するのも早かったのかも。


日本人の死刑執行によって中国に対する悪感情が日本で高まる、というのもあるかもしれないけれど、でも、内政干渉になってしまうから、死刑と言う量刑に対しての批判もできない。さらに若年層や主婦層にまで汚染が広がっているという日本での麻薬犯罪ネットワークにたいしての断固とした取締り、という意味でも、日本人だから云々という容赦をしない、というのもある意味・・・と難しいジレンマがありますね。

いずれにせよ、見せしめ、ではないけれど、麻薬はいかん、ということです。再犯率も高いしね。

(時事通信社 - 04月02日 17:03) 【北京時事】中国政府は1日、同国で麻薬密輸罪で死刑判決が確定している日本人3人の刑を執行すると日本政府に通告した。日本の外務省が2日明らかにした。日本人死刑囚では、3月29日に赤野光信死刑囚(65)=大阪府=の執行通告があったばかり。これで日本人の死刑確定者4人全員について、刑が執行されることになる。



 中国で日本人に死刑が執行されるのは日中国交正常化後初めてで、岡田克也外相は2日、程永華駐日大使を呼び、懸念を伝達した。死刑執行が拡大することで、日本人の対中感情の悪化につながる恐れがある。新たに刑執行の通告があったのは、武田輝夫(67)=名古屋市=、鵜飼博徳(48)=岐阜県=、森勝男(67)=福島県=の3死刑囚。中国側は通告から1週間後に執行するとしており、赤野死刑囚は5日にも、残る3人は8日にもそれぞれ執行されるとみられる。



 武田死刑囚は2004年6月、広東省で覚せい剤3キロ余を所持していたとして拘束。複数の日本人らを「運び屋」にして覚せい剤を日本に運搬させる密輸組織の「元締」とされている。鵜飼死刑囚は03年7月、覚せい剤1.5キロを大連空港から関西空港に運ぼうとして拘束された。2人は07年8月に死刑判決が確定した。



 武田、鵜飼両死刑囚は、1995年に東京都八王子市のスーパーで女性3人が射殺された事件の情報を知っている可能性があるとして、警視庁が昨年9月に事情聴取した。 


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