吹雪に閉じ込められている冬営地より携帯メッセでご報告。
ほんとは今日、月曜日は子狐学校の授業があったのですが、断念。
明日から2週間の学期末休みが始まるので、その宿題が大量に出されるはずでした。

いつも不思議なんですよね。
モンゴルの公立学校って、月曜日に授業やって火曜日から長期休暇に入るのです。
土日休みなんだから、そのまま長期休暇にしちゃえばいいのにね。

ともあれ、今朝、また子羊が生まれたそうです。
生まれて元気な子供の数に比べて、死産や生まれてすぐに子羊が死んじゃってる母さん羊が多いので、一頭あたりの乳のでは悪いのですが、何頭かのおっぱいをすえば、それなりに栄養にはなっている模様。

それにしても、山羊は生まれてもどれも死産。明らかに胎児が育っていない状態で、産み落とされているそうです。母体が妊娠に耐え切れなくなってしまっているのですね。

この冬のゾドでの一番の被害は、おそらく山羊。
山羊はカシミアもっこもこだけど、肉や脂肪のつき方が羊に比べると薄くて、長く続く厳しい冬に対しての耐久性は弱いのです。
そのため、春を前に、カシミア原毛の国内市場相場は、96年に最高値がついていた40,000tg/kgとなっております。といっても、対米ドルで考えると、当時の半額近いのですが。

肉の値段は、モンゴルだと、豚>鶏>牛>羊>馬>らくだ・山羊って感じでした。
でも、鶏は米国のブロイラーなどが定期的に大量入荷しているので、今現在は、1kgあたりが2500-2900tgとなっていて、豚>牛>鶏>羊>馬>らくだ・山羊となっています。
いずれにせよ、山羊肉は、体を冷やすということで、いつも安い。

なので、骨皮筋えもんの貧弱な男性や女性のことを「二等山羊肉のように痩せている」と、90年代初頭の配給時代には言われていました。

山羊の価値はカシミアにあり。

毛や毛皮の値段でいくと、
カシミア>ヤクカシミア>ラクダウール>ヒツジウール>牛革>山羊皮>馬皮>羊皮といった感じです。

カシミアのいいところは、殺さずに取れるところ。
なので、資産としては、3-6年くらい生かしておくとすれば、固定資産として山羊はそれなりの価値があるけれど、肉用=流動資産と考えると効率悪いです。草地は荒廃するし、死にやすい。

でも、山羊ミルクは脂肪分が高く、搾乳量も羊より多いのです。
なので死産してしまった山羊も母体が元気ならば、おっぱいははっているので、子羊の乳母家畜として使います。

ガナー君ママと甥っ子二人が冬営地に来たら交代でガナー君はウランバートルに戻ってくる、といっていましたが、雪に閉じ込められているし、多分、ウランバートルからのリリーフ隊、行かないんじゃないかと心配。

私の体調もイマイチといえばイマイチですが、寝てばかりもいられません。

とにかく、一日3-5時間だけでも座って働かなければ。
手を動かさなければ、仕事が片付かず、いつまでもストレスがたまり続けます。

他にもやらねばならぬことが増えているので、独りでいるのは不安と言う気もしますが、体が動かないときほど、頭は自由な発想ができる。

あーしたい、こーしたい、という目標は不自由さをバネに元気一杯で仕事に追われているときよりもずっと高く飛ぶものです。

とにかく体を動かしていれば気力もわいてくる、というものです。

雪に閉じ込められながらも、新しい命の誕生に張り切っているガナー君親子に負けぬよう、私もがんばらなくっちゃ、ね。

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ガナー君は子羊たちの「ママ役」で忙しいので、放牧地でも家畜の群の見張りはシェパードのソートンがやっているそうです。