世界無形文化遺産に、アルタイ山脈周辺民族の伝統的唱法「ホーミー(トゥバだとホーメイ)」をモンゴル国、中国、ロシア連邦にまたがって国際的に登録された、、、と以前、モンゴルホーミー協会の幹部の方から聞いていたのですが、先月頃から、モンゴルではやたらと騒がしい。「モンゴルの伝統的民謡唱法・ホーミーを中国が盗んだ!」と。ユネスコにホーミーは世界遺産として登録されているけれど、どうもそれが「中国固有のもの」として中国が抜け駆け申請していたらしいというのです。

そんなことってあるのかなぁ?とにわかには信じられない気はするのですが、たしかに、中国領土内にも、中国国籍のモンゴル民族が500万人以上いるのです。チベットしかり、なんでも欲しがる大国中華思想のあの国ならやりかねないのか?

とりあえず、モンゴル国でユネスコマターを管轄している文部科学大臣のコメントでは、「今のところ、中国が「ホーミー」を単独で中国民謡として世界遺産に登録することが承認された、という事実は確認されていない。今後、ホーミーについてのユネスコ調査団が公正で学術的な根拠をもった調査を行ったうえで、ホーミーについての判断、世界遺産登録がなされることと信じている」とのこと。

ホーミーは、オルティンドーとならんで、モンゴルを代表する伝統的、そして世界に誇る民族芸能としてモンゴル国内でもにわかに重要度が高まり、ホーミー人口も増えているわけでして、馬頭琴にしてもなんにしても「中国にわが民族伝統の文化遺産を奪われてなるものか」と躍起になっております。

この辺、島国根性で日本民族とは、、、なんて思いつめるとめんどくさいことになる、とのんきな私たちにはピンと来ないところなんだけれど。

やっぱり民族って国境を越えてアイデンティティを共有しているから難しいですよね。また多民族国家もしかり。

それにしても中国はほんと、モンゴルに対して、いやーな刺激やちょっかいをする国だなぁと、モンゴルという環境に囲まれていると思うのです。

なんでもかんでも世界遺産に登録申請すりゃあいいってものではなく、ちゃんと世界遺産となったら、世界人類に対してそれを遺産として後世に伝えていくという維持管理責任も付随するってところまでは、あまりモンゴル人は意識がいってない気もするんだけれど。

でもって、今、「守ろう!」ともりあがっているのが、モンゴルの民族衣装「デール」です。
一昨年ぐらいからナーダムの時期あたりに「モンゴルデールフェスティバル」が開催されたり、モンゴルの国民的大運動会「ナーダム」の開会式やそのほかのイベントでも、「モンゴルデールファッションショー」は人気の出し物。

その「デール」までもが中国は「自国文化として世界遺産登録申請をするかもしれない」とモンゴル国では神経質なまでに警戒しております。

デールを守れるのはモンゴル民族だ!ということで、急遽2月22日は、デールの日、となったようです。

なので、ツァガンサルが終わっても、この日は、おしゃれなデール姿がウランバートルの街のあちこちでみかけられるやもしれません。

それにしてもホーミーの世界遺産登録承認問題について、正確な情報のあるかた、教えてください。

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