今日も日中は暖かく、-10℃前後という陽気でした。
日が当たっているところは、アイスバーンも解けて、再凍結してました。つるっつる。

近所の学校の校庭では、少年たちがサッカーに興じ、一日中走り回ってました。

なんともはや、穏やかな一日。

天気予報によると、どうやら明日の午前中までは、こんな感じですが、徐々に崩れてくるようです。
あさって、火曜日からは、再び、最低気温は-30℃以下で、吹雪の予報。

冬営地では、家畜小屋の修理が一応は終わり、凍っていた家畜糞を外に出し、硬くなっていた寝床の糞をさくさくと耕し、ふわふわにする作業もして、すっかりあったかくなったとのこと。

積もった雪を集めて生活に使う飲み水や料理や洗物に使う水、家畜の餌にするフスマをこねる水を作っているそうです。

ソートンたちワンコロは、仲良く雪の中でたわむれて駆け回ってるとか。
衰弱して死んだヤギの死骸をガナー君が解体し、毛皮をとり、肉はワンコロたちの餌にしているということで、結構、パラダイスな草原生活を満喫している模様。

数ヶ月ぶりでも、一度覚えたことは忘れないらしく、ちゃんとソートンはガナー君と一緒に羊の群をまとめたりしているそうです。

ウランバートルでは、もう干草がぜんぜん手に入らなくなってしまったので、今週末のように暖かい日は、少し遠出して放牧し、草を食べさせています。
今週水曜日の段階で、干草は10月末は4,000tgだったものが8,000tgまで上がりましたが、売り切れてしまったようです。また政府がゾドの被害が大きいゴビ地方や西部の山岳地方への緊急物資として送るために、干草も栄養価が高く寒さ対策にも最適なビールの搾りかすなどもお偉いさんの管理下に入れてしまい、一般人の私たちは手に入れることができなくなってしまいました。小さなビール製造会社は、不景気で新たにビールの醸造をしていないので、搾りかすも出ない、という状況。

ガナー君たちは、地元の役場に月曜日にガナー君ママの住民票を移す手続きをして、家畜も村の統計に入れてもらい、ソムから正規登録の家畜と住民に支給される干草の配給をゲットする作戦です。とりあえず地元のバグでの登録は済んだので、今度はソムの村役場での登録。次にアイマグの登録変更をして、ガナー君ママの住民登録は再び、冬営地のところに戻るのです。この住民登録をしないと、ママは年金支給も受けられませんから、とっととしておかねばならなかったのですが、年末年始で皆ばたばたしていて、担当者が役場にいなかったり、誰も村役場まで車を出せる状況になかったりと、皆の都合がなかなか合わなくって、年を越してしまいました。

空気がきれいなところにいると、人間、気持ちも晴れやかになるようで、子狐もご機嫌でした。
まぁ、パパと好きなだけ一緒にいられて、かわいがられて、目新しい家事手伝いもあるのですから、楽しいだろうし、久々にリラックスできてるんじゃないかな。

声にも本来のかわいらしさが出てて、ほっとしました。

あさってから吹雪になるかもしれないってことは伝えてあります。
石炭は、ナライハという石炭の炭鉱町で入手したということなので、寒くはないと思うけれど。

空気がきれいなところなので、あんまり石炭なんか使わずに済ませたいけれど、やはり今のところ、リーズナブルな値段で手に入る、熱量の高い燃料となると、石炭なんですよね。

我が家は小型家畜(羊・ヤギ)だけで牛を飼っていません。
牛がいると、そのほかほかべちょべちょの糞を夏から秋にかけて集めて乾かしたり、乾いた糞を集めておけば、いい燃料になるんですけどね。
牛の糞はいろいろ便利。家畜小屋の壁の隙間や穴ふさぎもできるしね。

私は2-3頭、子牛のいる牝牛を飼いたいなって思っているのですが、ガナー君の今年の目標は、子豚を10頭ほど飼って、秋につぶして豚の塩漬け肉やベーコン、ハムなんかにしたいんだそうです。ガナー君パパが健在だった頃、家で豚を飼っていて、その世話係がガナー君だったんだとか。

モンゴル政府は、最近は牧畜支援をしていますが、どちらかというと奨励されているのは、遊牧型の移動生活ではなく、定住型の集約的農業・酪農です。税金がとりやすいとか、住民の管理がしやすいからなんだと思います。去年、「放牧地法」もできて、占有権取得の条件などが決まりましたが、どうも、イメージとしては、隣近所の人たちで共同で権利を購入させる、というようなもの。でも、最近は赤の他人同士が隣近所になっている場合も多いし、土地での出入りも激しいから、うまくいくのかなぁ?と疑問です。
でも、ガナー君のイメージは遊牧よりも、いわゆる「ファーム」と呼ばれる集約的酪農型。ガナー君パパが社会主義時代、国会議員のときに提唱し、「モンゴルのネグデルシステムの遊牧型牧畜を無視し、中国人のように農業を取り入れるとはまかりならん」と失脚されたアイディアですが30年ほどがたって、今では当たり前、というかむしろ、モンゴルでの最新技術としてもてはやされているのですから皮肉です。ガナー君パパというのは、写真でみると、ガナー君にそっくり。アイディアマンで、自分で養鶏や養豚、ジャガイモ栽培などを狭い土地で低資本でも誰でもできる農業の理想像として、国会議員失脚後、実際に、今の冬営地付近でやってみたりもしているんですね。
馬車を手作りしてみたり、野菜の貯蔵庫を作ってみたり、当時駐屯していたロシア軍と交渉して、小規模酪農でできた塩漬け豚などを卸売りしてたり、ほんと、今、ご存命だったらさぞ楽しかっただろうし、成功していたんだろうな、と思い残念です。

あったかい週末だったので、子狐もパパとソートンと一緒に放牧に出かけたそうで、パパの少年時代をすごした場所にも行った、とのこと。

冬営地の手入れをいろいろしていると、やっぱり愛着があるみたいで、アイディアもずいぶん出てい
るようです。仕事におわれて、毎日クタクタになる、というのは都会でも田舎でも変わらないけれど、やっぱり人の指示に従って、というのと、自分の意志で働くっていうのとでは、モチベーションも疲れ方も全然違うんでしょうね。

寒さが厳しくても、水の確保が困難でも、やっぱり、Home landで、きれいな空気の中、自分の家畜とともに生きるっていうのは、モンゴル人にとっては幸せなんだろうな。

まだまだ我が家の家畜被害は続きそうですが、少しでも被害を少なく、これ以上、衰弱して流産する家畜が出ないよう、自分たちで管理する。この寒さもあとしばらくの辛抱。

ほかの地域でも壮絶なゾドとの闘いが繰り広げられているようですが、がんばれ、遊牧民!

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