モンゴル国の税務申告は、いわゆるVAT支払い企業(年間売り上げが1000万トゥグルグを超えると、収益に対して10%かかる事業税ではなく、売り上げtrong>ont>に対して10%のVAT(付加価値税・日本の消費税みたいなもの)が課せられるようになります)は毎月、それ以外は四半期ごとに申告が義務付けられております。

円高傾向にある昨今、弊社のように日本人が市場対象の場合、円でお支払いいただき、トゥグルグで決算することになるので、あっという間に1000万トゥグルグなんて超えてしまいます。今だと日本円にすると62万5千円相当ですもの。

といっても、弊社の場合、仲介手配業務が多いのと、旅行の現地オペレーターとしてのお仕事がほとんど。

なので、会社として契約して行っている取引だけなら、かろうじて、この売り上げにダイレクトにかかってくるとんでもないシステムに飲み込まれずに済みそうです。

ツアーオペレーターの業務範囲で得た売り上げについては、VAT免除という特例措置があるからです。

そりゃそうです。ツアーオペレーターなんて、旅行商品を販売している、とはいえ、結局、ホテルやツーリストキャンプの宿泊代、通訳やドライバーの人件費や車両整備費、通信費、リサーチ経費等で、その料金の8-9割は外に支払うコストになってしまうのですから、経費控除が一切認められなくなるVAT支払い企業指定なんぞ、うけた日にゃあ、2年と持たなくなってしまいます。

モンゴル国政府としては、環境分野、観光分野、そして農業分野の推進開発を施政方針としているのですから、その辺は、いろいろな抜け道というか、揺り籠的な盾はあるようなのです。

といいつつも、、、ここんとこバタバタしすぎて、ちっとも領収書の整理ができず、締め切り前日の19日に公認会計士さんのところに領収書を持って駆け込むことになってしまいました。

締め切りに遅れると、最低でも32万4000トゥグルグ(この金額の微妙さ!)の罰金なんだそうです。

モンゴル人共同経営者とのいざこざで、がっつり赤字経営になってしまっているわが社なので、なんとか会計士さんの手腕で、するりとVAT支払いの魔の手からすり抜けて欲しいものです。

不思議な制度がたくさんありますが、外国人からはお金をがっぽり取ろう、搾取はモンゴル人の権利、ショバ代だぜ!といわんばかりの税制や登記を毎年更新しなきゃいけないだの、更新前に20万トゥグルグの事業税の前払いをせねばならないだの、と納得はできないけれど、涙を呑んで搾取される側に甘んじなければいけない、というのもつらいものです。

国家予算が少ないから、なんとか増やしたいっていうことなんでしょうね。
身内には甘く、外国人には厳しい、、、

でも、新しく再出発するためにも、会社の建て直し、がんばるぞー