冬営地の家畜小屋作りのため、先日、出たとき、家の中は泥棒もびっくり!というくらいどっちゃんがっちゃんのまま、飛び出ることになりました。
そして、日々の忙しさ、慌しさにかまけて、見ないふりー、あとでー、あとでー、とほっぱらかしていたのですが・・・同居人のガナー君は、ちっとも文句は言いませんでした。

ところが、、、

昨夜、いつもはパンツ一丁でぐーすか眠るガナー君が、服をきたまま、うたたねが本格爆睡になり、朝9時までまるまる12時間寝こけてたのですが、今日は、タイヤ交換とかおニューの高級防寒ブーツゲットとかですっかりハイになっちゃったのか、夜1時過ぎても、ギンギンに活動中。

私はブログ更新とかブログサーフィンとかしつつ、たまっている原稿とか翻訳しなきゃいけない資料とかに取り組んでいるのですが・・・

ほんと、いつもは、「いつまでPCで遊んでるのー」とかブツクサいいながらも、とっとと大の字で独りで先に寝ているガナー君が、階下でゴソゴソしているのです。

「何してるのー?」と階段上から質問してみたら、

「趣味に没頭中」との答え。

「趣味ってー?」といったら、
「ゴミ漁り」といわれました。

我が家はメゾネットになっているのですが、階段下の空きスペースを物置代わりに使っております。
んでもって、先日の冬営地の家畜小屋の屋根葺き用に、収納に使っていた段ボール箱をひっくり返して持ってちゃッたため、持ち物が出しっぱなしで散乱中なのです。

元来、きれい好き、というかスッキリ収納をよし、とするモンゴル人の習性ゆえ、今の今まで、何も言わなかったけれど、余力ができた今、自分でなんとかしよう、と一念発起した模様。

ゴミっていうけどさ、実際、チェックしてみたら、わかるのよ。

捨てられるもの、ないでしょ?

・・・

そうなんだよね。。。

どれも新品同様だし、使えそうだし、応用範囲も広そうなものばかりだものね。。。

そうでしょ、そうでしょ!!

モンゴルは基本的に、都会・田舎の区別なく、さらに年齢の区別なく、家事は女性がするもの、という考え方が主流です。

共産主義社会だったから、女性も男性と同じように社会に出て働くのが当たり前、という感じだけど、嫁姑の関係とか、亭主関白とかは、日本の伝統風習に近いものがあります。
だから、モンゴル人女性はタフだし、日本語さえできたら、きっと日本人の奥さんには最適なんじゃないかしら!と思うくらい、夫をたてる、ということに抵抗感を示さないし、母親業、妻業、家政婦業をアフターファイブなど仕事以外の時間を有効利用してしっかりこなしている、、、気がします。

だから、私のように、仕事が始まると、家事放棄に近くなる、という女は、モンゴル人の奥さんには向かないタイプなのです。

でも、、、ガナー君は、わりといろんな点でモンゴル的伝統風習を大切にするわりに、家事とか子育てとかについては、独特というか、かなり先進的な考え方の持ち主。男女50:50で、できる余裕がある方、得意とする方、好きな方が率先して家事に参与することで、快適な家庭生活が築けるのだ、というのが彼の言い分。

だから、文句は言わずに自分でできることはする。それは例えば、掃除だったり、洗濯だったり、風呂掃除だったりするのです。料理も時々やってくれます。

嫁姑がこじれる前に、ちゃんと嫁の盾となって調整に走るとかね。そういうところは、すごくデキた男性だなぁ、と感謝感激なのです。

掃除と整理整頓については、私は自分の使い勝手に対する要望を言うだけで、あとは、ガナー君にお任せ。
それでも、すごく素敵な空間ができて、過ごしやすくなっているのは、彼なりに私の生活パターンを見守り、把握してくれてるからなんだなぁ、、、。

見習って、もうちょっと整理整頓しようよ、、、と思いつつ、仕事場だけは、散乱していても、それこそが使いやすい配置なのだから、いたしかたない、サンクチュアリなんだよね。

ガナー君の趣味のおかげで、ゴミっぽいガラクタが、ちゃんと道具としての名誉回復できている、というのもありがたや、なことなのです。