昨日の夜、吹雪の中、スリップせぬよう、慎重に、慎重に、ホワイトアウトの中、ウランバートルに帰宅しました。

地方の舗装道路、普段はバンバン車が通ってたのに、昨日は朝から吹雪で車での出発を取りやめる人が多かったのか、はたまたあまりの降雪量で、走った車の轍があっという間にかき消されていたのかわかりませんが、とにかく、ナライハ-ウランバートル間の舗装道路に出るまでは、ほとんど真っ白なシャーベット状の道にタイヤをうずめながら、スタックしては、押し、スタックしては押し、という走行状態でした。チェーンをつければいいのに、と思ったんだけど、ふきさらしになっているところも、時々あり、そういうところはアイスバーンでつるっつるなので、チェーンなどをしているとかえってスリップしたりして危険なんだそうです。

もっと、ばっきばきに、タイヤ熱で路面の凍結が溶けることがないくらい寒くなってしまえば、スリップもあまり心配しなくていいのでしょうが、昨日のように、急に寒くなっての吹雪の場合、タイヤ熱で溶けた雪がぐじゅぐじゅになり、それがまた凍結し、というのを繰り返していて、チェーンでは太刀打ちできらしい。

まぁ、細心の注意を払い、神経をすり減らした上に、今度は、ウランバートルの大渋滞やら、危険運転をしては、目の前でクラッシュする車をよけなきゃいけなかったりと、田舎とはまた全然違うストレスフルな交通事情でグッタリしたガナー君。

昨日は家に帰ってすぐにバタンキュー。

私もくったりしていたのですが、メールチェックだけはしてから寝ました。

朝は朝で、もう晴れ空だったので、愛犬・シェパードのソートンを散歩に連れ出し、リビングや台所など、比較的散らかり方が控えめな部屋を掃除したりしていました。

草原に持っていったソートンの寝床用布団を持って帰ってくるのを忘れちゃって、所在無げなソートン。
普段は階下を掃除中は布団にちんまり座って見届けているのですが、そのちんまり座るべき布団がないので、ため息をついて、上の階にトボトボ上って行きました。

まぁ、これもソートンのよくやるポーズなのですが、階段の手すりの間から頭を突き出して、私を見守る、というのにもあきちゃったのか、はたまた「なーんだ、ご飯は作らないんだ」みたいな感じで興味を失ったのかはわかりませんが、5分もしないうちに、階段上のソートンの姿が消えてました。

それから、30分。
8時半過ぎに、寝室から「ワー!」っという悲鳴が!
ガナー君です。

いつものように目覚める前のゴロゴロ寝返りをうって、ひとところ落ち着いて、また横向きで寝てたら、耳に生暖かーイ息が吹きかけられ、腕には心地よい重みがあり、、、と思わず抱きしめてみたら、それが・・・


はい。ソートンでした。

いつも、いつもベッドの下でうずくまったり、階下で独り寂しく、玄関の見張り番が僕の役目!とばかりに寝ていたソートンは、いつも隙をうかがっていたのでした。

「僕も前みたいに添い寝してほしいなぁ。」なんて思ってたのかもしれません。

ソートンと2人っきりだった頃は、よく私がソートンに腕枕をして添い寝していたのです。
最近もガナー君が草原に行って不在の時などは内緒で添い寝してました。

だからかな・・・

当然の権利!みたいな感じで、ガナー君の腕枕に、「ご主人さまがいないから、僕が代理で失礼しまーす」とそっと頭をのせて、ガナー君の寝顔を見守ってるうちに、自分もぐっすり寝込んでしまった、という感じ。

シェパードの寝ぼけ眼って可愛い。
ソートンは微妙にシンメトリーのずれた「麻呂眉」がポツン、ポツンとついているのです。つぶらな瞳をしばしばさせながら、前足で目をこする姿は、まさに今、起きたばかりの坊やって感じ。

ガナー君もあまりの可愛らしさに、叱るに叱れず、、、「お前、、、なーにやってるんだよ!何様のつもり!!」なんてわらいながら、でこピンしてました。

一昨日は、吹雪の中、外で寝るハメになってしまい、ゆっくり寝られなかったのかな?人肌が恋しかったのかもしれませんね。