水道水、飲む? ブログネタ:水道水、飲む? 参加中
日本で暮らしていたとき、子供の時は水道の水を飲むのは当たり前のことでした。井戸水は夏は冷たくて、冬はぬくくて、自宅に井戸を持っている友達がうらやましかったけど、「井戸水は直接飲んじゃ駄目なんだよ。」といわれたときはとても不思議でした。細菌の繁殖とか衛生面の問題があるから、だって。

東京の水は小学生ぐらいのときは臭くてのめなくって、広島とか加古川とか田舎に行ったときのすっきりした感じに比べて、どうして東京の水は臭いんだろうって不思議でした。

ポカリスエットやゲータレード、アクエリアスなんていう粉末のアルカリイオン飲料がはやりだすと、水道水にこの粉末を専用のボトルに入れて、冷凍庫で凍らせたものを、試合や練習の朝、タオルで来るで持っていく習慣が小学5年生ぐらいから始まりました。

アメリカのカンザス州の水はミネラル分が多すぎて直接はのめないので、浄水フィルターで濾過したものを軟水化させたものをのんでいたけれど、まずかった。。。

ミネラルウォーターが発売された当初は、「水を買うなんてもったいないなぁ」って思いました。
モンゴルでも田舎でミネラルウォーターを買うのは外国人か都会の金持ちで、私たち庶民はやっぱりくんだ水をわかして飲んでいました。いつの間にやらミネラルウォーター定着普及しちゃいましたね。

さて、ウランバートルでは濾過した水道水を、さらに日本でエコプロダクツフェアで購入した「コーヒーやオレンジジュースも透明にしちゃう濾過力!」が自慢という携帯ポット型の浄水器を持参して濾過しています。それをわかして、さましたものをペットボトルやガラス瓶に入れて冷やしたものを飲みます。
料理に使うことはあっても、私、あんまり冷たい水を飲まないんです。たいていチャガというキノコを入れたお茶。

ウランバートルでびっくりするのは、茶色い水がどばーっと出てくること。さびが固まりで出てきたりするので、濾過フィルターがすぐに詰まっちゃう。そして臭いのです。
ウランバートルの上水は、地下の深いところからくみだしている水を日本の無償援助で改善した塩素滅菌施設で消毒したものを水道で送り出しているので、基本的に水源での水質は安全なはずなんだけど、水道管が古い鋳鉄パイプのところも多く、さらに社会主義時代に作られたアパートなので、棟内の管がまた古くて錆だらけなのです。断水することも多いし、家を留守にすることが多い私のような生活をしている人にとっては、水道水はあまりよいものではない。
一晩汲み置きして塩素を飛ばしたものを、さらにわかして、さました水をフィルターにかけて、ってやってもあんまりおいしい!って感じはありません。
90年代に日本語を教えにきていた日本人が水道水をわかして飲んでいたのに、原因不明の肉腫というか皮膚の中から膿みというかできものができるという症状に苦しんだことがありました。
留学中の先輩が留学生寮のシャワーを使っていたら、すんごい抜け毛になっちゃったことも。
でもアトピーだった先輩は、モンゴルでお風呂に入っていたら症状軽くなった、とか?

よくわからないけれど、いろいろ肉体に影響を与えそうだ。

それに比べて、ダルハンの水はモンゴル国で水質調査した中では1、2位を争うほど良質な水だそうです。
地下40mぐらいからハラー川流域の伏流水をくみ上げているため潤沢な水が出ています。
水源地の井戸水は水質も安定していてぴっかぴかの水。
今は塩素滅菌施設が壊れたまま使われていないため、この水源地の水が直接送られていますが、水質検査をしても、ウランバートルとは比べ物にならないくらいよいみたい。錆などの乾燥試験しても少ないし、細菌なども検出されていないのです。塩素入れなくても安全ということなので、建物内でのパイプの錆などに気をつければ、すっきりしたおいしい水がいただけます。

今やっているプロジェクトが順調に進めば、ダルハン市設立50周年の記念の年に、完成します。
安全な水がもらえるけれども、でも、塩素滅菌で味は落ちるかも。

この間、ダルハンの仕事に行ったとき、ダルハン市のノミンデパートで「ダルハン」という名前のミネラルウォーターを見つけました。でも、よくよく考えるとですね、今、ダルハン市で供給されている上水は、それ自体が「ミネラルウォーター」なんですよね。しかも、値段は1トンが480tg。ミネラルウォーター1リットルがスーパーマーケット価格で約460tg。価格比較をすると、一目瞭然だ。

1トンは1㎥分の水。1㎥は100cmx100cmx100cmで1,000,000㎤。
1リットルは1000ml。1000mlは10cmx10cmx10cmで1000㎤。

ダルハン市で暮らしている人、特に新市街地側だったら、水道水をわかして(わかさなくても安全だけど、水道パイプがこわいから)飲んでも安心ってことです。しかも安い!!

ところで、以前に比べて東京の水もおいしくなったなぁ、と思います。臭いがなくなりました。

でも、、、一番おいしいって思うのは、やっぱりフブスグルのツァガンノールのタイガでの暮らしで味わっていた岩清水です。すっきりとした飲み心地と癖のない、がぶがぶ飲めちゃう甘露。
あの生まれたての水を飲んじゃったら、水道水なんて、なんて思っちゃうんだな。

ちなみに、、、最近、自然との共存でささやかに暮らしているツァータンの暮らしが脅かされているというニュースがありました。
オランオール周辺での金鉱山開発と、それにくっついてくるニンジャと呼ばれる違法金採掘人たちが金の吸着分離に使う水銀が土壌や水源に流れ込んで、水俣病に近い症状が出ているらしいのです。
以前私が一緒にエコツアーをやっていた時のソム長さんが任期終了でやめてしまい、当時は環境破壊は絶対ゆるさない!と鼻息あらく、国がライセンスを発行した金鉱山業者にも、地元の行政判断で発掘許可を出さずに踏ん張っていたのですが、新しいソム長は、その辺、ゆるーく、多分、利権が絡んだ問題やソムの経済などお金の問題で、許可を出しちゃったんでしょうね。
環境破壊で、自然供給の水を、いつでもどこでも好きなように使っていたツァータンやツァータンが飼育している家畜、獲物となる野生動物たちが脅かされているのです。

水道水が危険、どころの騒ぎじゃない。静かに、目に見えない魔の手がのびて、自然と共存する人間の暮らしが脅かされているのです。

水は珠玉の雫。
モンゴル語では、「Ус бол чандмань эрдэнэ」と言われています。
節水に心がけて、貴重な水を大切に、味わって使っていきたいものです。