外は-37℃。
寝静まったウランバートルの夜中3時ごろにソートンにのしかかられて目が覚めました。

夜11時の散歩をあまりの寒さに横着して、停電中の7時からの1時間ほどのボール投げ運動兼のトイレではしょってしまった報い。

ボール遊びに夢中になると、ついつい散歩本来の目的であるトイレをおろそかにしてしまうソートン。
もうあと数ヶ月で6歳になるというのに、ちっとも大人になりません。
最近、しぐさがおっさんくさいと感じることもあるのですが。

ともあれ、-40℃近い真っ暗闇の戸外に出るための身支度だけでも10分近くかかってしまうので、めんどくさいのです。
隙間風ぴゅーぴゅーの寝室でようやくずきずきする頭を頭痛薬でねじ伏せて、足湯してもだめだったから、1時間かけてお湯をためてやっと体を温めて、ようやく熟睡したところだったので、頭がちっとも動きません。
まぶたも張り付いてあきません。

なので、緊急手段の「ベランダでジャー」をしてもらうことに。
寝室の方は隙間風対策のため、ダンボールを山積みにしているので、仕事部屋のほうからベランダに出ようとすると・・・

密閉式(バクームツォンホと現地の人は言う)のドアが開かない。
鍵は開錠してあるのに、びくともしない。
ノブは回るようになったので、力任せに引っ張ったら・・・




ドア枠ごと外れました。

お風呂の水道が熱湯(約70度)だけで水が出なくなっていたので、蒸気を逃がしつつ、お湯を冷まそうとしたため、ドアの隙間(本来のバクームではこのようなものはあってはならない!)にもぐりこんだ蒸気が結露し、張り付いていた模様。。。

事情はつかめましたが、、、ドア枠ごと外れるっていうことはつまりは壁と天井が崩壊している、ということなのです。

膀胱破裂寸前ですぅ・・・というような悲痛なソートンの鳴き声にわれに帰って、ともかく、当初の用事を済ませる。

唖然としているうちに見る見る部屋の中は凍っていく。

映画「ハリーポッターとアスカバンの囚人」のディメンター登場のシーンみたい。(見てない人はDVDで見てちょ!)

長い、長い用足しをして凍えたソートンがべっちょべちょの足で床に肉球マークをつけています。
のっぴきならない私の様子に、ソートンは、肉球マークのせいですか?というような上目遣いで服従の姿勢。

それもそうなのですが、今は-40℃の冷気が我が家を覆う前になんとかしないと、まじ、ヤバイ!

以前の天井修理の時の漆喰発見!
昔の窓の目張り用のふわふわウレタンも発見!

そこで、とにかくウレタンを摘めながら、ドア枠を元に戻しました。
幸いなことに、天井も壁もわれてはいるけれど、崩壊ってほどではなく、すっぽり外れただけのようです。
つまりは、欠陥工事だったのですね、最初から。

結果的には、漆喰で固めて終了。
前よりも隙間風も減ったような気がします。

教訓は何事も横着はいけない、ということ。
風呂桶のお湯は抜かないこと。

ラッキーというか、TVの罰ゲームのように熱かったお湯はまだ冷めていなかったので、突貫工事で冷え切った体を温めてから寝ました。

部屋の構造にもよると思うのですが、モンゴルのような乾燥して密閉型のアパートの場合は、お風呂にお湯を張ってドアをあけっぱにしておくだけでも加湿できるようです。

日本の家屋は隙間風があって寒い、と思っていましたが、モンゴルのボロアパートも負けないくらい寒いです。

でも、尊敬する探険家・スヴェン・ヘディンも少年の頃から丈夫な体を作るために北欧の極寒期を窓をあけっぱなしで寝ていた、というのですから、私もがんばろうと思います。

子供の頃や大学生の頃は尊敬していたけれど、今、この寒々しいアパートにいると、少年期のヘディンもすごいけれど、もっと偉いのは、少年の熱意が呼び込む強烈な寒気が家屋に充満することに耐えたヘディンの家族であると思います。

あと、耐寒訓練はほどほどにしないと死んでしまうか体調を崩しそうなので、そろそろ目張りなり、カーテンをつるなり対策をとることにします。

一昨年までは、なんにもしなくても室温23度。半そで短パンで快適に過ごせていたけれど、所詮はモンゴルの安上がりな突貫工事。冬は3回越せればよいってことでしょうか?
これはこれで、DIYが楽しめてよいことだと思います。