あと10日でモンゴルに戻るというのに、今年の活動方針がいまいち定まらず、外を吹き荒れる北風のように心穏やかでない連休初日。
8日に八坂書房の編集さんと、映像業界の女性ディレクターだった片山江(きみさんと読むんですよ!)と、東急東横線の学芸大学駅から徒歩0分のいきつけのバロック喫茶「平均律」でお会いして、看板まで、初対面というのに、なにが、ってこともなく、わいわいと話題がつきることなく、、、んでもって映像業界や、自然の中で野生生物をおっかける探究者の本能に火がついた。。。
あ、ちなみに、この方たちはですね、本日10日から月末まで「平均律」で「ヒヨケザル」の個展の展示品の設置にいらっしゃってたのですよ。
片山江(きみ)さんの今は亡き夫君の片山竜峯(たつみね)さんが生前おいつづけていた、ボルネオ島に生息する空飛ぶサルの取材をまとめた「空を飛ぶサル ヒヨケザル」出版を記念しての、とっておきのヒヨケザルやボルネオのジャングルの生態をビビッドに撮影した写真作品。
八坂書房というのが、この「ヒヨケザル」の出版をした出版社なのです。
社長さんが美術大学卒業の芸術家肌の方で、今回の個展のために、片山さんの遺作を特別に引き伸ばしてパネルにしてくれました。
八坂書房の編集さんという人がまた、かっこよくって(残念ながら妻子持ちであることが本日判明し、かなりガッカリしています。)、話も弾み・・・
話の内容は、「安馬=現大関・日馬富士の大ファンのスレンダーボディーの女性が、本気で大関に惚れているとしたら、いかに攻略するか・・・」みたいな・・・。
いや、それだけじゃないんですよ。
ひさびさに、モンゴルのゆかいな狩人たちの話とか、イヌワシ鷹匠さんの話とか。
片山さんのディレクター時代のお話や、龍峯さんがアイヌ語研究に入れ込んで、カムイユカラなどの研究調査をまとめた本の話とか、そんな話も次から次へと。
ともかく、話題豊富な人たちが集まり、収集はつかないけれど、とても楽しかった!
そんでもって、連休突入。
想えば、営業やら売り込みやら履歴書送付していろんな通訳派遣会社に登録をして、なんて思ってたのが、平日があまりにも少なすぎて、全然、時間的に無理であることが判明して、不況の荒波の中、すっかりやる気なしに。
でも、今月中になにかしら、本気の方向性をみつけないことには、私は生涯ふらつく風来坊人生になってしまうらしいのです。
とはいえ、休日なので、焦ってもしかたないし、モンゴルに戻るときの装備の点検などをし始めました。
前置きが長くなっちゃったけど、その時、1995年から着手し2000年3月28日まで続けていた、モンゴル最北端にあるツァガンノールソムでの調査記録が発掘されたのですよ。
現地調査日数はのべ3年弱。
トナカイを飼養しながら、針葉樹林タイガを遊牧し、狩猟採集との兼業できわめてナチュラルに、自然と共存して生きるマイノリティーグループ・ツァータンの生態・社会調査中に撮影したポジフィルム約300枚とネガフィルム20本弱。
このうちポジフィルムを180枚ほど選んで、紙焼きしてもらい、ネガフィルムをデジタルファイル化してもらうことにしました。
今でこそ、モンゴルの人気リゾート地・フブスグル湖畔にもトナカイの群れごと夏の間だけキャンプを張るツァータンの家族がいて、観光客でも気軽に訪問できるようになりましたが、当時は、「幻の・・・」といわれるほど、未知の人たちでした。
1年に約20-40回ほど移住を繰り返すため、家族ですら10日間家を留守にしたら、どこに住んでいるかわからない、という移動の民。
国境警備隊の許可手続きなど、やたらと手続きが大変な上に、とにかく、ウランバートルからのアプローチが1週間以上かかるという、たどり着くまでが大冒険。
仲良くなるまでも大変だったけど、仲良くなってからも大変で。
でも、私の人生の骨格、人間としての核を教えてくれたのは、このタイガでの暮らしというほど、愛着のある場所であり、人々です。
ポジフィルムを扱うのは久々で、表と裏の区別もつかなかったり、蛍光灯の下に寝転がって(ルーペもないから)フィルムを覗き込んでいても、すごく懐かしい。
中には、すでに亡くなられた人も、いい笑顔でうつっているのです。
1枚、1枚を撮ったときの思い出、ファインダーをのぞいたものの、シャッターを切れなかった思い出、のっぴきならない状況で、カメラどころかノートさえ持てなかったこともありました。
懐かしく、かけがえのなかった日々。
ほんとは、ポジフィルムからデジタル化してもらおうと思ったのですが、1枚4000円くらいかかっちゃうかも、という写真屋さんの言葉にビビって断念。
まずは紙焼きしてから、1枚ずつ地道にスキャンしてもいいや、ということで。
それにしても、学生時代の私は、結構、まじめにがんばってたんですね。
調査中のフィールドノートや、考察をまとめたノートみても、「まるで研究者が書いたみたい」とまるで他人事のように感心しちゃいました。
しっかりしてたんですね。
今は、とんだボケ女ですが。
通訳の仕事が入れば、自分の天性の才能と努力をフル活用できるから、ぜひやりたいんだけれど、でも、この「タイガでの人生道場」をまとめて本にできたらいいなぁ、っていう欲が出てきました。
独りよがりの思い出話や、くだらない紀行文にしないようにしたいから、もう一度、さびついたリサーチ技術をよびさまさなきゃいけないけれど。
ともあれ、連休明けには写真が出来上がるそうなので、今から楽しみ。
感性と才能豊かな常連さんが集まるお店「バロック喫茶・平均律」は、犬が歩いて棒にあたる確率よりもはるかに高い確率で、自分のワクワク感を引き出す出会いが待っているのです。
思い出話で朽ち果てず、青春時代の時間の投資を今、ここでレバレッジ目指すのじゃ!
8日に八坂書房の編集さんと、映像業界の女性ディレクターだった片山江(きみさんと読むんですよ!)と、東急東横線の学芸大学駅から徒歩0分のいきつけのバロック喫茶「平均律」でお会いして、看板まで、初対面というのに、なにが、ってこともなく、わいわいと話題がつきることなく、、、んでもって映像業界や、自然の中で野生生物をおっかける探究者の本能に火がついた。。。
あ、ちなみに、この方たちはですね、本日10日から月末まで「平均律」で「ヒヨケザル」の個展の展示品の設置にいらっしゃってたのですよ。
片山江(きみ)さんの今は亡き夫君の片山竜峯(たつみね)さんが生前おいつづけていた、ボルネオ島に生息する空飛ぶサルの取材をまとめた「空を飛ぶサル ヒヨケザル」出版を記念しての、とっておきのヒヨケザルやボルネオのジャングルの生態をビビッドに撮影した写真作品。
八坂書房というのが、この「ヒヨケザル」の出版をした出版社なのです。
社長さんが美術大学卒業の芸術家肌の方で、今回の個展のために、片山さんの遺作を特別に引き伸ばしてパネルにしてくれました。
八坂書房の編集さんという人がまた、かっこよくって(残念ながら妻子持ちであることが本日判明し、かなりガッカリしています。)、話も弾み・・・
話の内容は、「安馬=現大関・日馬富士の大ファンのスレンダーボディーの女性が、本気で大関に惚れているとしたら、いかに攻略するか・・・」みたいな・・・。
いや、それだけじゃないんですよ。
ひさびさに、モンゴルのゆかいな狩人たちの話とか、イヌワシ鷹匠さんの話とか。
片山さんのディレクター時代のお話や、龍峯さんがアイヌ語研究に入れ込んで、カムイユカラなどの研究調査をまとめた本の話とか、そんな話も次から次へと。
ともかく、話題豊富な人たちが集まり、収集はつかないけれど、とても楽しかった!
そんでもって、連休突入。
想えば、営業やら売り込みやら履歴書送付していろんな通訳派遣会社に登録をして、なんて思ってたのが、平日があまりにも少なすぎて、全然、時間的に無理であることが判明して、不況の荒波の中、すっかりやる気なしに。
でも、今月中になにかしら、本気の方向性をみつけないことには、私は生涯ふらつく風来坊人生になってしまうらしいのです。
とはいえ、休日なので、焦ってもしかたないし、モンゴルに戻るときの装備の点検などをし始めました。
前置きが長くなっちゃったけど、その時、1995年から着手し2000年3月28日まで続けていた、モンゴル最北端にあるツァガンノールソムでの調査記録が発掘されたのですよ。
現地調査日数はのべ3年弱。
トナカイを飼養しながら、針葉樹林タイガを遊牧し、狩猟採集との兼業できわめてナチュラルに、自然と共存して生きるマイノリティーグループ・ツァータンの生態・社会調査中に撮影したポジフィルム約300枚とネガフィルム20本弱。
このうちポジフィルムを180枚ほど選んで、紙焼きしてもらい、ネガフィルムをデジタルファイル化してもらうことにしました。
今でこそ、モンゴルの人気リゾート地・フブスグル湖畔にもトナカイの群れごと夏の間だけキャンプを張るツァータンの家族がいて、観光客でも気軽に訪問できるようになりましたが、当時は、「幻の・・・」といわれるほど、未知の人たちでした。
1年に約20-40回ほど移住を繰り返すため、家族ですら10日間家を留守にしたら、どこに住んでいるかわからない、という移動の民。
国境警備隊の許可手続きなど、やたらと手続きが大変な上に、とにかく、ウランバートルからのアプローチが1週間以上かかるという、たどり着くまでが大冒険。
仲良くなるまでも大変だったけど、仲良くなってからも大変で。
でも、私の人生の骨格、人間としての核を教えてくれたのは、このタイガでの暮らしというほど、愛着のある場所であり、人々です。
ポジフィルムを扱うのは久々で、表と裏の区別もつかなかったり、蛍光灯の下に寝転がって(ルーペもないから)フィルムを覗き込んでいても、すごく懐かしい。
中には、すでに亡くなられた人も、いい笑顔でうつっているのです。
1枚、1枚を撮ったときの思い出、ファインダーをのぞいたものの、シャッターを切れなかった思い出、のっぴきならない状況で、カメラどころかノートさえ持てなかったこともありました。
懐かしく、かけがえのなかった日々。
ほんとは、ポジフィルムからデジタル化してもらおうと思ったのですが、1枚4000円くらいかかっちゃうかも、という写真屋さんの言葉にビビって断念。
まずは紙焼きしてから、1枚ずつ地道にスキャンしてもいいや、ということで。
それにしても、学生時代の私は、結構、まじめにがんばってたんですね。
調査中のフィールドノートや、考察をまとめたノートみても、「まるで研究者が書いたみたい」とまるで他人事のように感心しちゃいました。
しっかりしてたんですね。
今は、とんだボケ女ですが。
通訳の仕事が入れば、自分の天性の才能と努力をフル活用できるから、ぜひやりたいんだけれど、でも、この「タイガでの人生道場」をまとめて本にできたらいいなぁ、っていう欲が出てきました。
独りよがりの思い出話や、くだらない紀行文にしないようにしたいから、もう一度、さびついたリサーチ技術をよびさまさなきゃいけないけれど。
ともあれ、連休明けには写真が出来上がるそうなので、今から楽しみ。
感性と才能豊かな常連さんが集まるお店「バロック喫茶・平均律」は、犬が歩いて棒にあたる確率よりもはるかに高い確率で、自分のワクワク感を引き出す出会いが待っているのです。
思い出話で朽ち果てず、青春時代の時間の投資を今、ここでレバレッジ目指すのじゃ!