三浦和義容疑者がロス市警本部の留置所内で首吊り自殺。
「ロス疑惑」といえば、当時、小学生だった私でもきいたことのある、話題の事件でした。

宮崎勤の幼女連続誘拐殺人事件で、ロリコン、AV、オタクという言葉を覚えたように、ロス疑惑事件で、推定無罪、ジミー迫田(ロス市警)、ロス市警とFBIの違い、「かずみ、かずみって・・・」と男の人が泣きじゃくることがある、ということが印象に残っています。

ロス疑惑の真相を追究してロス市警を辞めてまで捜査を続けた日系刑事、ジミー迫田さんを、草刈正雄さんが演じて特番ドラマになってたり・・・ってこんなことまで覚えている人は少ない?

日本人同士の問題で、海外が舞台の事件を司法がどう扱うのか、ということは難しい問題なのだなあ、とか、日本で無罪でも、アメリカだと法律や裁判制度が違うから結果は違ったのかなぁ?
とかいうことから、結構、サスペンス、推理小説の新しい切り口が提供されたような。

冤罪被害、という意味では、三浦和義さんほど、派手な「冤罪被害者」はいなかったかも?
SMクラブやSMクラブ専門の風俗ペーパー発行等々の、アンダーグラウンドで刺激的な、まるで村上龍さんの初期の作品みたいなデカダンスでパンクっぽい活動と共に、冤罪についての講演会も多く開催していたという。

サイパンからロスへの移送を執拗なまでに抵抗していたこと、、、。
疑惑事件がおきたのは1981年。
そんな昔の事件、掘り起こしていけるものなのか?

でも、被害者の遺族にしてみれば、真実を知りたいという気持ち、犯人を追及していきたいという気持ちは一生続くものだろうし。

日本での裁判もとても長く、最後の最後まで審議されて「無罪」となるまで、三浦容疑者の精神力のタフさは驚くべきものだったと思います。

もし、やっていたのならば、、、その図太さはすごい神経。レッドキングなみ。
もし、やっていなかったのならば、、、愛妻を目の前で殺された上に、犯人呼ばわりされて、ズタズタ。

若くてハンサムでクールな感じだったのに、61歳のおじいさん。
私の周りの61歳は、まだまだ元気いっぱいで爽やかな人たちが多く、元気な老後を迎えてはつらつとしている、ってかっこいいなぁ、って思ったりするのですが、サイパンで逮捕、というときの映像で見た三浦さんはびっくりするくらいやつれてて、おじいさんでした。そのことが何よりも・・・。

赤の他人にプライバシーを穿り返され、つつかれることに疲れちゃったのかしら?
あるいは、一度は無罪で逃げ切った、って思ってたのに、ロス市警の執念で再び、塀の中の人に、というショックやストレス?最後に命を賭けての「人々の記憶に残るパフォーマンス」?

刑務所で自殺する、拘置所で自殺する、というのは日本でも、多くはないけれど、少なくもない件数ありますが、どうなんでしょうね?

私は死刑廃止論者でも賛成論者でもないけれど、死刑囚は、いざ死刑執行されるその日まで元気な健康体を維持していないといけないんですってね。

留置所や拘置所、あるいは刑務所で自殺した場合、やっぱり「抗議の自殺」とかって見られたりするのだろうか?

「ほんとはやってないのに、屈辱で死を持って抗議したんだ」と見るか、「真実をさらされることを拒否して自ら死を選んだのだ」と見るのか・・・。

でも、自殺はやっぱり残念です。真実に蓋をしたままの幕切れなんて。
とはいえ、最後の最後、彼は自分の意志で決定した行動の結果、満足を得て死ぬことができただろうか?
彼の死が償いでも抗議でも、なんでもかまわないけれど、救われていて欲しい。

突然、よくわからない電話で、私もひょっとしたら、警察から出頭命令がきたり、逮捕状をもった人が私を拘束して、厳しい取調べでカツ丼も出ない中、精神を消耗するっていう日がくるかもしれん、ということらしいので、いろいろ考えちゃうのです。

自分はやってない、知らない、Not guilty!って信念を持って叫んでいるのに、誰もきいてくれなくて、異国で警察や検察、裁判所でよってたかってこづきまわされたら、私も「もう死んでしまいたい。疲れた」と追い詰められるのかもしれないし。

三浦和義さんのご冥福をお祈りします。
そして、真実がこの世で明らかにされることなく永眠された被害者・そのご遺族の方々のご冥福もお祈りします。

でも、いずれにせよ、真実は本人の中に。

ワイドショーはやいのやいの、騒ぐんだろうなぁ。

小学生の頃の事件で記憶鮮明って、やっぱりロス疑惑は色々なことを世に問う大事件だったのですね。