ついに2008年モンゴル国会議員総選挙の結果が公式発表されました。(といっても中間発表ということになった。。。7月5日現在)
当選議員数はモンゴル人民革命党(以下、革命党)45、民主党28、国民の意志党1.市民同盟1、無所属1となっております。

一応、これが最終結果となっていましたが、、得票率が不明だったり、すでに不正投票、集計が発覚していたり、賄賂が暴露されているなどの話もあるので、もしかすると、選挙区によっては、法律に従って、投票のやり直し、再集計などの必要な対応策がとられる可能性もあると7月5日のS.バヤル首相(モンゴル人民革命党党首)が記者会見でコメントしております。

いずれにせよ、7月1日に起きた暴動により、野党勢力が主張してきた人民革命党による不正選挙疑惑はもみ消された形であります。
外国人オブザーバーによる国際選挙監視団も今回の選挙は公正に行われたと発表していることや今回の暴動の収拾のつけ方として、各政党代表者らが話し合いの上でだした声明文には、民主党党首のエルベクドルジも署名していることなどから、基本的にはこれで今年の選挙まつりは終結、ということなのでしょう。

得票率と当選した候補者のメンツ、プロフィールなどを眺めていると、わりと妥当な人が妥当な得票率で勝利したんだなぁ、というところです。
常勝女性議員・ガンディーさんが激戦区で落選というのは驚いたけれど。
少ない議席数に多くの候補者が群がり、票のつぶしあいになるのでは、と懸念された地域もありましたが、皆さん有効得票ラインの25%を十分超えていましたし、それなりに政治家としてのキャリア、行政に関わるに足る経験をお持ちの方々だと思います。

7月1日の不正選挙に対する抗議デモは思わぬ方向に暴走し、想像を絶する惨事、悲劇を引き起こし、そして、明日までの非常事態宣言下での緊張状態が続いているという事態から私たちは多くのことを学び取らなければいけないし、多いに反省しなければいけないことがあると思います。

この事件をモンゴル国民は重く受け止め、今後、いかなる方向で民主化を進めていくのか、真剣に考えていかなければいけません。
でなければ、5名の尊い命を奪い、そしてなお、脳に重度のダメージを受け、生死の境をさまよっている若者たちが報われません。
今回の暴動という悲劇にひるむことなく、モンゴル国が民主化を進め、今、くすぶっている社会問題がなんであるのかを真摯に見つめなおし、よりよい社会作りへの教訓とすることを願います。

選挙というのは、相手があり、議席数にも限りがあるから、全力を尽くし、どれだけよい主義主張を唱えていても、落ちるときは落ちるものですね。今回の選挙、落選した候補者のみなさん、誰が当選してもおかしくない、と思えるだけの立派な公約と政治的な信念をお持ちであったと思います。
4年後にまたチャンスはめぐってくるわけですから、勝負は時の運、ということで、それが自分の希望とかけ離れていたとしても、冷静に結果を受け止め、次の選挙に向けて力を蓄えていけばよいことだと思います。
といっても、モンゴル人、負けず嫌いだからなぁ。。。勝てば官軍、とか強引さや闘争心の激しさが民族性といっても過言ではない人たち、、、それだけに強烈な鉄槌が下され、乗り越えなければいけない悲しみのハードルが課せられたのでしょう。

がんばりましょう!モンゴル!!
私は応援していきます。

では、興味のある方だけどうぞ。
マニアックで誰の役に立つのかはわからないけれど、自分にとっては備忘録として必要になるかもしれない各選挙区ごとの当選者発表。それぞれ所属政党、名前、得票率とコメント載せておきます。

第1選挙区 アルハンガイアイマグ 議席数3
民主党 N.バトバヤル 55. 4 %
民主党 R.ゴンチグドルジ 49.3 %,  (現職国会議員。1990年代の民主化運動リーダーの一人。看板候補者でした。)
民主党 S.ランバー 48.21 %(現職国会議員)

第2選挙区 バヤンウルギー アイマグ. 議席数3
革命党 Kh.ジェケイ  56.4 % (前回の選挙で民主連合に負けましたが、見事奪還。国境警備隊の将軍さまでした)
革命党 A.トレイハン 55. 7% (現エネルギー省電力研究開発センター副所長)
革命党 Kh.バデルハン  49.9 %


第3選挙区 バヤンホンゴルアイマグ 議席数3

民主党 Kh.バトトルガ  54.5 % (現職国会議員)
革命党 G.ザンダンシャタル 51.6 % (現職国会議員)
民主党 Batj.バトバヤル 54.5 % (現職国会議員)

第4選挙区 ボルガンアイマグ 議席数2
革命党 E.ムンフオチル  63.8 %
革命党 Ts.ツェンゲル 42.9 % (現職国会議員 前・道路交通観光大臣)

第5選挙区 ゴビアルタイアイマグ 議席数2
革命党 J.エンフバヤル 68. 61 %
革命党 Ts.ダシドルジ  63. 31 % (現建設都市計画相副大臣)

第6選挙区 ドルノゴビ&ゴビスンベルアイマグ 議席数2
民主党 Ya.バトソーリ  68. 61 % 
革命党 J.バトソーリ  46.61 % (現ドルノゴビアイマグ知事)

第7選挙区 ドルノドアイマグ 議席数3
革命党 T.シンバヤル 40.7% (ドルノドアイマグ 県議会議長)
民主党 D.アルタンゲレル 39.4 %
革命党 D.オドバヤル37.5 %(現職国会議員)

第8選挙区 ドンドゴビアイマグ 議席数2
 
革命党 Kh.ナランフー 54.2% (現通産相)
革命党 R.ラシ 47.8% (現職国会議員 現交通運輸観光相)

第9選挙区 ザブハンアイマグ 議席数3 もともと革命党が強いアイマグの一つ。
革命党 D.バルダンオチル 57.5%% (マンダルグループ有限会社社長)
革命党 Sh.サイハンサンボー 49.7%(ナラントールザハ社長)
革命党 D.オユンホロル 47.6%(オトゴンテンゲル大学理事長)

第10選挙区 ウブルハンガイアイマグ 議席数4 (おぉ!民主党がこれほどがんばるとは!)
民主党 G.バトフー 55.6% (現職国会議員)
民主党 D.ゾリグト 52.7% 
民主党 Z.エンフボルド 49.3% (現職国会議員)
革命党 D.ルンデージャンツァン 49.1% (現職国会議員。現国会議長)

第11選挙区 ウムノゴビアイマグ 議席数2
革命党 Kh.バダムスレン 54.7% 
民主党 Ts..バヤルサイハン 40.5% (現職国会議員)

第12選挙区 スフバートルアイマグ 議席数2
革命党 Ch.オラーン 65.3% (現職国会議員。財務相、元モンゴル銀行頭取などを歴任。 常連議員で金融・経済に強い)
革命党 R.ボド 50.1% (現職国会議員)

第13選挙区 セレンゲアイマグ 議席数3
民主党 S.バヤルツォグト 58.3% (現職国会議員)
革命党 O.チョローンバト 53.8% 
民主党 E. バトウール 49.4% (民主党の看板候補の一人。白髪が特徴的)

第14選挙区 トゥブアイマグ 議席数4 (革命党強い!元首相も無事当選)
革命党 M.エンフボルド 58.7%  (現職国会議員 副首相)
革命党 N.エンフボルド 58.2% (現職国会議員 現官房長官)
革命党 Su.バトボルド 57.5% (現職国会議員)
革命党 D.ドンドグ 45.8 % (現職国会議員)

第15選挙区 オブスアイマグ 議席数3(革命党の牙城。)
革命党 C.h.フレルバートル 57.3% (現燃料エネルギー相)
革命党 B.チョイジルスレン 62.3% 
革命党 Ts.ニャムドルジ 55.1% (元法務内務相。国会議長を罷免された)

第16選挙区 ホブドアイマグ 議席数3
革命党 N.ビャンバツォグト 58.1% (ニュープログレスグループ総裁)
革命党 D.デンベレル 41.9% (現職国会議員。現厚生労働相)
民主党 R.アマルジャルガル 40.3% (現職国会議員)

第17選挙区 フブスグルアイマグ 議席数4
民主党 L.グンダライ 当確 (政界の暴れん坊 元保健相。ビジネスマンとしても成功してます。東ドイツに医学留学していたお医者様。)
民主党 Ts.セドワンチク 当確 (この人も民主党の常勝議員の一人)
革命党 O’.エンフトゥブシン 当確 (現職国会議員)
革命党 Ts.ダワースレン 当確 (ブリッジグループ代表)

第18選挙区 ヘンティーアイマグ 議席数3
革命党 N.ガンビャンバ 48.3% (現食料農牧業省副大臣)
革命党 B.バトエルデネ 47.5% (90年代を一世風靡した国民的英雄のモンゴル相撲の横綱。元警察官。元国防相・・・だったかな?)
革命党 D.アルビン 42.2% (現職国会議員)

第19選挙区 ダルハンオールアイマグ 議席数3
民主党 L.ガンスフ 50.2% (圧倒的人気でしたなぁ。現職国会議員)
革命党 D.ハインヒャルバー 44.4% (現・ダルハンオールアイマグ知事兼ダルハン市長)
革命党 J.スフバートル 37.8%

第20選挙区 オルホンアイマグ 議席2
革命党 D.ダンバオチル 48.7% 
民主党 D.オドフー 47.9% (現職国会議員)

第21選挙区 ウランバートル市ハンオール区 議席数2 (この選挙区は集計ミス(というか投票用紙すり替え疑惑など物議をかもし出しています)
民主党 Lu.ボルド 得票率不明 
革命党 D.ザグドジャブ 得票率不明 (ハンオール区 区長)

第22選挙区 ウランバートル市バヤンズルフ区&ナライハ 議席数4 (この選挙区は、市民運動党のバトザンダンの選挙区。不正選挙に抗議して、バトザンダンとその支持者が投票箱の奪取など強硬手段に出てニュースになりました。候補者の多い激戦区。抗議デモ名物の団体代表が数多く立候補)
無所属 Z.アルタイ 56.9% (クリーンで節約政治を主張して無所属候補でただ一人当選)(現モンゴルテレビ局協会会長)
民主党 Ch.サイハンビレグ 52.6%
革命党 Ts.バトバヤル 39.2% 
民主党 D.ガンホヤグ (得票率不明) (現職国会議員)

第23選挙区 ウランバートル市スフバートル区 議席数3
革命党 S.バヤル 61.9% (現モンゴル国首相・革命党党首)
革命党 Su.バトボルド 47.4% (現職国会議員)
民主党 Lu.ガントゥムル 45.6% (現職国会議員)

第24選挙区 ウランバートル市チンゲルテイ区 議席数3
民主党 Ts.エルベクドルジ 54.8% (民主党党首 元モンゴル国首相(2回)90年代の民主化運動リーダーのひとり。)
革命党 D.オチルバト 36.1% (チンゲルテイ区 区長)
民主党 G.バヤルサイハン 35.5% 

第25選挙区 ウランバートル市バヤンゴル区 議席数4 (投票疑惑のある選挙区)
民主党 Kh.テムージン 得票率不明 (民主党書記長)
革命党 Ts.ムンフオルギル 得票率不明 (現職国会議員 法務内務相)
市民同盟 D.エンフバト 得票率不明 (現モンゴル緑の党党首)
民主党 S.エルデネ 得票率不明 (

第26選挙区 ウランバートル市ソンギノハイルハン区 議席数4
民主党 D.バトバヤル 58.9%(元旭鷲山 まさかのぶっちぎり当選。ちなみに立候補したときの登録名は、キョクシュウザン・バトバヤルでした。)
革命党 D.テルビシダグワ 41.3% (現職国会議員)
民主党 N.アルタンホヤグ 39.3% (民主党政策部長)
国民の意志党 S.オユン 36.8% (現職国会議員。国民の意志党党首。現外務相。ケンブリッジ大学留学の才女にして、民主化運動の伝説的リーダー・S.ゾリグの実妹)