ロッキー山脈の麓で暮らす美人肝っ玉かあちゃんさりすけさん他、いろいろな方から問い合わせがあった、「モンゴル新年最初の一歩」についてです。

ほんとは、ツァガンサルの初日の出前に記事をアップするはずだったのですが、大掃除が完了しただの、床掃除しても足跡つくだのと下らぬ記事を書き散らした挙句、肝心なときは、回線不調のせいか、アップできず。。。

モンゴルにも干支とかいろいろありまして、誕生年ごとに毎年変わるナイマン・ソーダルという「気・火・土・鉄・天・水・山・木」というのがあります。同じ干支でも男女の性別でどのソーダル(座)になるかが違います。
占い雑誌の「My Birthday」とか、2008年占い特集なんかをよくやる女性雑誌などにも、こんな感じで運勢を調べるやり方があったから、ちゃんと日本にもあるんだとは思うのですが・・・すんません、勉強不足ですあせる

誰か、物知りさんがまた突っ込んだコメントを下さることを期待しつつ、age。

まぁ、この8つそれぞれに、最初の一歩の方角が定められており、読むべきお経(たとえば、火の座の人は、家から東南方向に出て「オム・バザル・ダギーニー・ホム・ママー・ビズィヤ ソーハイ」というお経を7-21回唱えながら、火に水をささげながら帰ってくる、とか。火に水をささげるためには、家に戻ってくる場所で火をたいておかなければいけないから、厳密にこのソーダルになった都会人が実践しているとは思いませんが)

人によっては、西北方向に出てなんちゃらいうお経を7-21回(この回数の差は一体?)唱えながら、山で天に向かって木っ端をまいて東から家に戻る。なんていうのもありますが、西北から出て、山に登って、しかも木っ端をまいて、東から戻る・・・山、一周?みたいな、新年早々体力勝負な縁起担ぎをせねばなりません。
そう、私はこれでした。ひぃーーーー。当然、西北から出て、犬の散歩コースの校庭で遊び、公園で木っ端を拾って、一番高いジャングルジムに登って撒き散らしてお茶を濁しました。
方角の実践は簡単ですが、何事も極めるのは難しいという教訓ですね。

ま、いいんです。気は心ですから。

ちなみに、、、モンゴル国内でも喧々諤々となった、ツァガンサル、元旦はいつ?論争ですが・・・

テレビなどの新年特番は、昨日、8日でありました。

TV5なるモンゴル初の民放・インターネットTVで、浅野忠信主演の「MONGOL」をモンゴル語吹き替えで放映してました。

タイトルといい、演出、カメラワークといい、すごい。
浅野忠信さんは、まさにチンギスハーンそのものです。すごい演技力。
一挙手一投足、まなざし、指先、すべてがモンゴル人そのもの。
言葉なんか関係ない!
伝統的な振る舞いなんか関係ない!

カザフスタン、ロシア、中国、内モンゴルなどなど様々な映画人、一般人が参加しての映画制作でしたが、そのスケールの大きさは、予算がすごいとか大人数のシーンが記録的にすごいとかではなく、タイトルどおり、まさに「モンゴル」なのです。

これが世界レベルの映画作りなのだ!と驚いた。
ハリウッド映画でもなく、角川映画でもなく、本場を叫ぶモンゴル映画でもなく、これが世界映画だ!
まさにモンゴルが築いた世界帝国を語るにふさわしい作品だと感動しました。

夜更かしした甲斐があったというものです。

以前、ユニクロのカシミア製品CMの撮影コーディネートをした時に、現地ロケに同行していたスタイリストさん(この人がまたかっこいい女性でした!)から、「チンギスハーンが浅野君に決まったけど、あなたも絡んでいるの?」といわれたときは、ぴんときませんでしたが、役者ってすごいなぁということと、そのキャスティングをした製作側がまたすごいと思いました。

ロケ中は一切、沈黙を守り、周囲に話題を振りまくこともなく、ただ淡々と撮影に集中し、できた作品をどんと公開。

日本での公開は4月だそうですが、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各国でも公開されます。
これは世界中に散らばるモンゴル人が見ても納得の作品だと、力を込めて、大絶賛します。

全シーン、全カットが、芸術的に美しく、史実にそっているかどうかは、一部に勿論フィクションや想像が盛り込まれているわけですが、その解釈が流れるようで、ひとつひとつ、積み重ねによって、モンゴル帝国建国の歩みを分厚くしていってます。

とらわれの身となり牢獄で辱めを受けるチンギスハーン。妻・ボルテとの純愛。
ジュチとの関係、宿敵・ジャムハとの友情と戦いと別れ・・・。
取り扱いが難しいエピソードも、歴史で語られているものとは別解釈もあっても、実際のモンゴル人とつきあっていると、「ほんとのモンゴル人だったら、まさにこういう行動だったろうな」と思えてくるほどに説得力があります。

うーん、元旦に見る映画としては、最高!
今年はいいことありそうだ。
来年はちゃんと元旦前に「最初の一歩」全部紹介しますんで、実践してみてくださいな。