早く買わないといいのがなくなっちゃう!値段が上がっちゃう!!!とあせる私に対して、正吉、全然乗り気なし。むかつくー
でも、こいつがぶすったれている時は大抵、遠慮している場合が多いので、あまりこちらも嫌な方向に持っていかないようにしようと思いつつ・・・。
用事がある、用事があると3日間も後回しにされると、勝手にこっちが好意で、とか思っているだけなのに、むかっぱらもたってくるのですよ。
何様のつもり!って。
お前が何様のつもりだ!!という感じですよね。ぷぷ。
お祭りだの年中行事だのになるとやたら張り切る父親に似て、私も哀しいかな、お正月の準備にやたら気持ちが盛り上がってしまうのです。
おそらく私の帰国便は8日元旦というはた迷惑な日になるであろうから、そうなると見送り用に車をお願いするのも苦しいから、、、ひさびさにホテル前泊か?
それもまた面白いかも、、、ってさびしすぎるぅ。
車を出してくれた正吉君の親友ダブカ(ホーミー歌手なのです)が、「別に、普通に骨付きのヒツジ肉でもいいじゃんか。ま、見るだけ見ようぜ」と助け舟というか、いつものごとく仲介役を買って出てくれる。
いつもすまないのぉ。
正吉を見捨てないでいるのも、「愉快な仲間たち」の気のいいキャラが大好きだから。本末転倒といえど、モンゴルではお友達づきあいと人脈は大事ですもの。
目をつけていたかっこいいのは軒並み売れちゃっていて、けっていうくらい見栄えが悪いただでかいだけの脂肪だらけで肉がついてなさそーなオーツが、65,000-70,000tgに。
私が下見したときに70,000-75,000tgくらいだったものに比べると、ふざけんなーっていうくらい貧弱。
けちんぼな私はリーズナブルなお得商品をリーズナブルで買いたいのです。
とことこ回っているうちに、小ぶりな、若い2歳ヒツジくらいのオーツ発見。
55,000tg。お尻の形が可愛い!
でも、ちょっと棚の高いところにあるため、全体像が見えず、ピョンピョンする。
けど見えない。
10年前だったら、正吉君にひょいって抱っこされることも可能でしたが、オーツもびっくりな脂肪層が発達し、10年前の1.5倍くらい増量の私だと、さすがにそんなことは頼めません。
首をひょーっと伸ばしていたら、ダブカが、
「そのオーツ、下に下ろしてくれよ。ちょっとは負けてくれるんだろ。」とおっちゃんに言ってくれる。
「こいつはお買い得だぜ!なんつったって、物事がスタートするねずみ年のオーツだ。成長期の子ヒツジは縁起がいいんだぜい。」なんて、東京は上野のアメ横のおっちゃんみたいなこと売り口上。その粋な言い回しも気に入ったけど、ダブカは一気に、5000tg負けてくれよ、と。
「55,000tgだね。他を回ってみろよ。こんないい奴は60,000tg出しても見つからないぜ。体が小さいってだけで見栄えといい、肉付きといい」
「いや、おれもわかっちゃいるから、あんたに相談してるのさ。ガソリン代もあがっちまったから、おれっちはゲル地区にあるからさ、5,000tg負けてくれりゃ、ガソリン代に当てられるって寸法よ。」
「いや、兄ちゃん、まじ、そりゃ勘弁してくれよ。縁起物を値切っちゃいけねぇ。」
「いやいやいや。。。まぁ、あんたもこんな寒い夕方、一頭でも多く売って、早く母ちゃんの元に帰りたいって思うだろ?」
もはやこうなってくると、ダブカもおっちゃんも値段交渉ではなく、言葉の掛け合いに夢中になっているとみた。
所在なさそうな、正吉君。都会の人の早口になると、正吉君はいまいち入り込めないのです。商売ッ気丸出しのウィットも、田舎育ちの彼はついていけない。
私もちょっとは参加するけれど、基本的にダブカに任せる。
こういう買い物は男の人がメインに立ってもらったほうが交渉もうまくいくのです。それに私が外国人だってばれたら、値切りバトルもおじゃん。
逆に60,000tgくらいにならないとも限りません。
「じゃ、ちょっくら他のも見てくらぁ」とダブカ、いったん休戦宣言。
ふらふらと他のを見て値段を確かめている。
「どうするよ。まぁ、値段と大きさは比例しているなぁ。いい奴を買うってなると70,000tgくらい出さないと意味ないしなぁ。」
「あの55,000をさ、53,000tgくらいにしてくれたら、私的には満足なんですけど。お尻の形と小ぶりっぽさが気に入りました。尻尾は脂身ついてるけど、全体は赤肉多いじゃない?」
「お前、脂身だめだもんなぁ。おれは脂肪たっぷりがいいけど、まぁ、あの親父がいうように、ありゃお買い得って感じだな。正吉、いいな?」
「なんでもいいよ、僕は。」
「じゃ、決まり。まかせておけ」
というわけで、53,000tgで商談成立。
私が支払ったピン札(ギャラをまとめて両替したので、銀行からおろしたばかりのピン札がもらえたのです)をおっちゃんに渡すと、
「商談成立、後から文句なしよ!」みたいなおまじないで、ぺんぺんとお札で陳列してあるオーツのお尻をたたいていく。
はじめて買ったオーツは、30kg弱くらいの控えめなもの。
だけど、ちょっぴり重たそうに正吉君とダブカが二人がかりで運んでいきます。
ダブカの車のトランクにぴったり納まりました。
私を家に送ってから、二人はまたなんだか「用事」があるとかで、とっとと退散。
それから30分してから、正吉君から電話がありました。
「ほんとは、韓国から帰ってきて3年ぶりのツァガンサルだから、父さんのためにちょっと体裁整えたかったんだ。ありがとう。かっこいいオーツが買えて嬉しいよ。うちのなべじゃ煮れないから、どっかに頼まないとね。」
ちょっといいお正月が迎えられそうな気がしてきました。

でも、こいつがぶすったれている時は大抵、遠慮している場合が多いので、あまりこちらも嫌な方向に持っていかないようにしようと思いつつ・・・。
用事がある、用事があると3日間も後回しにされると、勝手にこっちが好意で、とか思っているだけなのに、むかっぱらもたってくるのですよ。
何様のつもり!って。
お前が何様のつもりだ!!という感じですよね。ぷぷ。
お祭りだの年中行事だのになるとやたら張り切る父親に似て、私も哀しいかな、お正月の準備にやたら気持ちが盛り上がってしまうのです。
おそらく私の帰国便は8日元旦というはた迷惑な日になるであろうから、そうなると見送り用に車をお願いするのも苦しいから、、、ひさびさにホテル前泊か?
それもまた面白いかも、、、ってさびしすぎるぅ。

車を出してくれた正吉君の親友ダブカ(ホーミー歌手なのです)が、「別に、普通に骨付きのヒツジ肉でもいいじゃんか。ま、見るだけ見ようぜ」と助け舟というか、いつものごとく仲介役を買って出てくれる。
いつもすまないのぉ。
正吉を見捨てないでいるのも、「愉快な仲間たち」の気のいいキャラが大好きだから。本末転倒といえど、モンゴルではお友達づきあいと人脈は大事ですもの。
目をつけていたかっこいいのは軒並み売れちゃっていて、けっていうくらい見栄えが悪いただでかいだけの脂肪だらけで肉がついてなさそーなオーツが、65,000-70,000tgに。
私が下見したときに70,000-75,000tgくらいだったものに比べると、ふざけんなーっていうくらい貧弱。
けちんぼな私はリーズナブルなお得商品をリーズナブルで買いたいのです。
とことこ回っているうちに、小ぶりな、若い2歳ヒツジくらいのオーツ発見。
55,000tg。お尻の形が可愛い!
でも、ちょっと棚の高いところにあるため、全体像が見えず、ピョンピョンする。
けど見えない。
10年前だったら、正吉君にひょいって抱っこされることも可能でしたが、オーツもびっくりな脂肪層が発達し、10年前の1.5倍くらい増量の私だと、さすがにそんなことは頼めません。
首をひょーっと伸ばしていたら、ダブカが、
「そのオーツ、下に下ろしてくれよ。ちょっとは負けてくれるんだろ。」とおっちゃんに言ってくれる。
「こいつはお買い得だぜ!なんつったって、物事がスタートするねずみ年のオーツだ。成長期の子ヒツジは縁起がいいんだぜい。」なんて、東京は上野のアメ横のおっちゃんみたいなこと売り口上。その粋な言い回しも気に入ったけど、ダブカは一気に、5000tg負けてくれよ、と。
「55,000tgだね。他を回ってみろよ。こんないい奴は60,000tg出しても見つからないぜ。体が小さいってだけで見栄えといい、肉付きといい」
「いや、おれもわかっちゃいるから、あんたに相談してるのさ。ガソリン代もあがっちまったから、おれっちはゲル地区にあるからさ、5,000tg負けてくれりゃ、ガソリン代に当てられるって寸法よ。」
「いや、兄ちゃん、まじ、そりゃ勘弁してくれよ。縁起物を値切っちゃいけねぇ。」
「いやいやいや。。。まぁ、あんたもこんな寒い夕方、一頭でも多く売って、早く母ちゃんの元に帰りたいって思うだろ?」
もはやこうなってくると、ダブカもおっちゃんも値段交渉ではなく、言葉の掛け合いに夢中になっているとみた。
所在なさそうな、正吉君。都会の人の早口になると、正吉君はいまいち入り込めないのです。商売ッ気丸出しのウィットも、田舎育ちの彼はついていけない。
私もちょっとは参加するけれど、基本的にダブカに任せる。
こういう買い物は男の人がメインに立ってもらったほうが交渉もうまくいくのです。それに私が外国人だってばれたら、値切りバトルもおじゃん。
逆に60,000tgくらいにならないとも限りません。
「じゃ、ちょっくら他のも見てくらぁ」とダブカ、いったん休戦宣言。
ふらふらと他のを見て値段を確かめている。
「どうするよ。まぁ、値段と大きさは比例しているなぁ。いい奴を買うってなると70,000tgくらい出さないと意味ないしなぁ。」
「あの55,000をさ、53,000tgくらいにしてくれたら、私的には満足なんですけど。お尻の形と小ぶりっぽさが気に入りました。尻尾は脂身ついてるけど、全体は赤肉多いじゃない?」
「お前、脂身だめだもんなぁ。おれは脂肪たっぷりがいいけど、まぁ、あの親父がいうように、ありゃお買い得って感じだな。正吉、いいな?」
「なんでもいいよ、僕は。」
「じゃ、決まり。まかせておけ」
というわけで、53,000tgで商談成立。
私が支払ったピン札(ギャラをまとめて両替したので、銀行からおろしたばかりのピン札がもらえたのです)をおっちゃんに渡すと、
「商談成立、後から文句なしよ!」みたいなおまじないで、ぺんぺんとお札で陳列してあるオーツのお尻をたたいていく。
はじめて買ったオーツは、30kg弱くらいの控えめなもの。
だけど、ちょっぴり重たそうに正吉君とダブカが二人がかりで運んでいきます。
ダブカの車のトランクにぴったり納まりました。
私を家に送ってから、二人はまたなんだか「用事」があるとかで、とっとと退散。
それから30分してから、正吉君から電話がありました。
「ほんとは、韓国から帰ってきて3年ぶりのツァガンサルだから、父さんのためにちょっと体裁整えたかったんだ。ありがとう。かっこいいオーツが買えて嬉しいよ。うちのなべじゃ煮れないから、どっかに頼まないとね。」
ちょっといいお正月が迎えられそうな気がしてきました。