留学時代からの友人で、今は法律のアドバイスをしてもらったり、野望を多いに語り合う晶ちゃんから教えてもらったのですが、物価値上がりなどの影響で、労働者の最低賃金が引き上げられたそうです。

おととし、カフェをやっていた頃は、正規雇用の労働者については、1か月の最低賃金が53,800tg(約$45)でしたが、今は108,000tg(約$92)になったとか。
そりゃ、よかったね、となりそうですが、さにあらず。
ある程度の安さがあれば、多少なりとも働きが悪い単純労働者でも雇う気にもなりますが、$100近い賃金以外に、29%の厚生年金・健康保険料や10%の所得税(最低賃金の場合は所得税は免除)を払わなければいけないとなったら、経営者もただでさえ、原材料費や燃料、光熱費などが高騰している昨今、うかうか労働者を雇うこともままならず、リストラの嵐になってしまいます。

能力のある人がそれ相応の賃金をもらえるということは喜ばしいことですが、正直いって、単純労働とはいえ、仕事に対して責任感や情熱というか使命感を持つという意識にかける人を$100近く払って雇うくらいなら、能力のある選りすぐりだけを雇って賃金をベースアップする方がいいと考えるのも経営者だったらさもありなん。

となると、箸にも棒にもかからない人たちの失業率がますます上がってしまうわけで、ホームレスや犯罪なども増えちゃうってことになるのでは?と明るいんだか暗いんだかよくわからないオチでこの話は終わりました。

それから、外国への人材派遣会社がそれまで4-5企業に限定されていたのが解禁されたため、日本や韓国、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどに労働者(研修生)派遣仲介をする企業もぼこぼこ増えています。

お金がもらえれば、やる気も満々、ガンガン働く丈夫な体を持つモンゴル人ですから、結局、国内産業というよりは外国へ労働者も向かっていくことになるのかなぁ。

出稼ぎ途中で呼び戻してしまい、正吉君には悪いことをしてしまったな、と申し訳なく思っています。
だって、彼もまた、モンゴル国では「箸にも棒にもかからない」青年の一人なんですもの。