もう何回モンゴル国と日本を往復しているかわかりません。
学生時代は仕事や調査でほぼ1年の半分をモンゴルで過ごしていました。
えぇ、もちろん、単位は自主的に放棄したもの以外はがっつり取得してましたよ。
今ほど、国立大学が授業の出席にうるさくなかった古き良き時代のお話です。

先生方もとても理解があり、というかむしろ応援してくださっていたような・・・。(思い込み?)

仕事というのは、日本政府のODA関係でのプロジェクト通訳や予備調査が多かったのですが、当時はプロジェクト通訳も公用パスポートという緑色の表紙の外交官よりはランクは下がりますが、かなり特権階級(?)的な扱いでありました。

しかも1渡航につき、1冊発行だったので、たまるたまる。

モンゴル国に社会主義時代の名残がうんと残っていて、お店で買えるものも、これがお勧め!っていえるものも少なくて、カシミア製品(デザインがまたいまいちなんだわ、これが)やウォッカ、キャビアなど定番といわれるものをとりあえず買っていくか、、、って感じ。

そもそもがフリーで働いていたため、あんまり義理土産って買う必要もなかったし。

テレビ制作をやっていた頃も視聴者プレゼントの調達も、制作部の役割なのですが、ここでも、モンゴルでのものは「しょぼい」か「高すぎる」かのどっちかで、里帰り的に仕事で帰れるのはうれしいんだけど、みやげ物を調達するのが苦痛で苦痛で・・・

それはなぜか?といえば、
モンゴルのプレゼント商品って、日本でのお土産TPOに適したものが少なかったんですね。

なんというか、もらってどうする・・・?っていう感じのものばかり。

お仕事や、親方日の丸筋のボランティア、ODA、専門家など、モンゴルでは、「偉い人」ヒエラルヒー上位を占める立場で長期滞在して、任期満了で帰国する時などに、かなり困るプレゼントをモンゴル人からいただいてしまった・・・という人も少なくないと思います。

別に、それが悪いってわけじゃないんですけどね。
モンゴル人の心のこもったプレゼント。
大きな心がずっしり詰まっていることを形で表現しようとするせいか、とにかく、ありえないくらいにでかいんですよ。
骨董品みたいなのとか・・・。

どこに飾ればいいのか分からないくらい大きく、かつ微妙な出来の油絵(額縁つき)や、重くて大きいチンギスハーンや狼がモチーフの絨緞。
よくわかんないのが、中国製のつぼとか花瓶の類。

これらは私がいただいたのではなく、帰国の際に、「捨てるわけにもいかず、持ち帰って誰かにあげることもできず、かつ自分で引き取っても、保管スペースがない」というような理由で私が引き取り先になってしまった豪華なプレゼントたちなのです。

私だって欲しいわけがない。
むしろ、いらない。積極的に笑っちゃうくらいいらない、、、というようなシロモノもあります。

でも、モンゴル人感覚だと、「この人は私に敬意を表してくれている」と大感激していただける。
そういう意味では自分で日本人のために購入する気がさらさらなくても、贈物リサイクルにはうってつけ。

最近は、それなりにおしゃれなTシャツとかカシミア製品、フェルト製品、毛皮製品、木彫りや皮革製品なども売っています。

でも、高いんですよ。日本での土産もの相場価格帯と比較すると。

モンゴル人にとっては、観光産業の一部である土産物販売は貴重な外貨収入源。
手づくりってだけで、$15以上でも外国人旅行者は買っていく・・・

原価計算しちゃうとぼろい儲けです。
ぼったくりやないの!と思ってしまうくらい利益率いいものもあります。

旅行者にとって、「外国でお土産を買う」というのは、かなりクライマックス的に盛り上がる旅行の締めくくりとなる一大イベントなのだなぁ、と今年、しみじみ実感。

旅ものの番組コーディネートや観光資源調査の仕事、毎年いっしゃる方が義理みやげや自分用、家族や大切な人のためにお土産を購入する際にどんなことに注意を払っているのか、どんな品物を探しているのかについて、かなり真剣に注目してみました。

そして、今回の一時帰国は、前回の日本滞在から2か月もたっていないため、モンゴル復帰の際の防寒具くらいしか荷物がなかったので、自分も土産物屋にお客さんて行ってみました。

自分で購入しようとしてみてわかったこと・・・

1:普段は会わないような人まで、お土産渡す対象者リストに入れてしまう。
2:実用性よりも「かさばらない」ことが重要。
3:値段は、大量に買うなら$2以下のもの。
4:高級品に見えても、つい荒さがし(縫製の甘さや実用に向かないデザインなど)して、結局買わない。
5:ちょっとよさげでも、モンゴルではラッピングがひどいのでがっかりする。

そして、大体$100前後の品物を購入すると、すごい満足感が得られるのです。
なんか、お土産を買うときって、友達や家族や先輩や取引先や・・・と考え出して、そんなことで「自分は独りで生きているわけじゃないんだ」みたいな安心感と、「ちょっと義理堅い自分」みたいなへんな自己満足が出てくる。

この辺、もはや土産物としての品質とかどうでもいい話なのです。
目の前にある商品をどう選ぶか、それだけで、もはや選択の余地も改善の余地もないのです。てか、どうでもよくなるのです。

自分がお客様をご案内しているときは、「リーズナブルな値段で良質な商品を御土産としてご購入いただき、モンゴルに好印象を持っていただきたい」とか思って、
「あんな品物買っちゃって・・・いいのかなぁ?」とか疑問を抱いていたのですが、まさかのお土産購買意欲の原点です。

とかいいつつ、本当のことをいうと、$100も買ってません。
最初っから衝動買いしやすい自分を把握して$50くらいしか持っていきませんでしたから。

あと、一番お世話になっている人にはお土産が買えない、ということが今回の実感。

だって、明らかに自分よりも高収入で生活していらして、ホンモノ志向で吟味したもののみを手にしてる、そして、何もかもコダワリと哲学を持っている・・・ってわかっているから、そういう人に対しては、値段が高くても、つくりが悪いものはNGだろうし、安物でお茶をにごすのももっと失礼だし・・・。

なので、結局、お歳暮などをいただいたときと同様、モンゴルに来ていただいたときに精一杯、おもてなしをしよう、ということと、自分が一瞬一瞬を懸命に生きて実績を残して恩返しをしよう、、、みたいなことになってしまうのです。

一番らくちんなのが、母親です。
彼女の場合は、新しく出た文献とか辞書とかでいいわけなのです。

そして父・・・
毎年アルヒ(モンゴル産ウォッカ アルコール度数38-40)を購入していたのですが、どうやら彼はそれほど好きではないらしい。
今年は、ためしに、空港内にあった、シングルモルトの18年物スコッチウィスキーを与えてみました。

なんか、モンゴル往来歴約20年にして、初めて彼の御土産満足レベルに達したような感触を得ることができました。

日本でも購入できるけど、高いから敬遠していた、、、けど、免税品店で日本よりも安く、かつ娘に買うてもろうた、というのかなり嬉しかったらしく、自宅に到着してすぐに封を切ってましたよ。

しかも茶碗(弟の孫がくれたことにして、おそらく気配りの嫁が贈ってよこした「おじいちゃん、いつまでも長生きしてね」みたいなことが書いてあるベタなお土産湯呑)にどぼどぼついでました。

検疫の問題があるので、モンゴルでおいしい!自家製ハムとかサラミや干し肉等は公に持って帰ることはできません。

キャビアも本当はロシア原産であることと、ワシントン条約のリストにのっているので、輸出にはCITES許可証が必要だったりするけれど、多分、いちいちモンゴルのCITES委員会は対応してくれないであろうシロモノです。

うーむ。
とりあえず、今回の一時帰国は、自分の立て直しとモンゴルの観光産業にビジネスとして自分が再びチャレンジするための仕組みづくりがテーマなので、お土産について考えているところです。

お店で購入する以外に、実はまだ別の方法もつかってゲットしたものがあります。
それはまた、別の機会にご紹介いたします。

なんで、今回も写真がないのか?というと、自分でも納得して、「おすすめー!」みたいな気分で購入したわけではないので、ヨイショしたくない、というへんな感情が働いているせいでしょう。ごめんなさい。

この辺の頑固さを丸くして、ばっちり商業ベースに乗れる心構えも、、、身につくのだろうか?向いてない気もしますが・・・。

でも、これってちょっといいんじゃない?みたいなお土産感性を今回、磨いてみたいと思います。


皆様からも御助言やご感想、モンゴルでこんないいお土産を買った、もらった、といった情報をいただけると幸いです。