モンゴル北部・フブスグルアイマグの辺境・オラーンオールという小さな村があります。
人口1000人足らず。遊牧と狩猟採集が主な生業のダルハド族がメインです。
我が家の居候姉弟・ダギーちゃんとトギー君のふるさと。
私の地元村おこしエコツアーのパートナーでもある村です。
フブスグルアイマグの県庁所在地・ムルンからは約170km。
ところが普通の4WD車を使っても、移動時間は行きは10時間。
大きな峠と橋のない川をいくつもわたっていく、まさに辺境地でござる。
ダギーちゃんとトギー君が我が家に来て、約2か月。
8月27日に帰郷していたトギー君が担いできた羊の干し肉1頭分はちょうど先週で食べつくしてしまいました。
野菜市場で買いだめた、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、カブと、米があれば、私的には全く問題ないのですが、田舎育ちの遊牧民出身の二人は、もう目に見えてへたれていました。
モンゴル人は羊肉がないと力が出ないのです。
まさにソウルフード。
現地は、もうすっかり根雪が積もる冬に突入とのことなのですが、こちらウランバートルは、やっぱりまだ秋です。
夜は氷点下に下がりますが、日中は、ちょっと厚手のコートなど着込もうものなら汗だくだく。
ベランダにはまだ太陽が当たるため、日中は温室状態。
電話でダギーちゃんが実家と話したときは「羊の生肉」が送られてくるとの話だったのですが、今回もやっぱり干し肉です。
生肉のほうが今の時期はおいしいと思うのですが、そうはいっても、今、肉高いんですよ。
てか、最近、肉、高すぎー。
一時帰国から復帰して以来、自分で食糧市場で生肉、購入していません。
田舎の人と同居していると、なかなかよいタイミングで、「仕送り」の肉がくるからです。
田舎の実家から送られてくる救援物資は、まさに「ソウルフード」のオンパレードです。
ウランバートルにもあるよー、と思うような小麦粉の揚げ菓子「ボールツォク」山もり。
シャルトス(自家製発酵バター)ジャムの空きビンにしこたま詰められたひと瓶。
ネルス(いろんな人がブルーベリーとか誤訳してますが、「クロマメノキ」(日本だと北海道などで自生)のジャム、こけももの砂糖漬けなどなど・・・
これは8月下旬にも見たことがある、といったものでありますが、それでも二人は大はしゃぎです。
なんといってもお肉がある、というだけで、二人ともすっかり上機嫌。
最近、就職のことで地元フブスグルのムルンにある病院と、ウランバートルの第一病院でダギーちゃんの就職先としての争奪戦が繰り広げられたりで、彼女もストレスたまりまくりでイライラしたり、どーんと落ち込んだりと情緒不安定でしたが、仕送りが届いたことと、仕送り到着を確認するお母さんの電話で、だいぶ、落ち着いたみたい。
彼女たちのお母さんは私も現地ツアーの時はもちろん、母と一緒に乗馬トレッキングをしたときもずいぶんお世話になったりと、家族ぐるみのお付き合いなので、ついでに電話でお話しました。
私も自分が抱えているゴタゴタでイラついたりする暮らしで、正吉君はちっとも理解してくれないどころか、面倒くさい仕事やトラブルを増やすばっかりで、もう私的には限界です・・・となっていたところだったので、ダギーちゃんとトギー君が居候してくれることになって、むしろよかったくらいなのですよ。
田舎出身で、ウランバートルに親戚などの下宿先がない学生さんなどは、学生寮に入るか、アパートを借りるかしなければいけないのですが、まぁ、私のところに居候している分には、食糧費くらいしかかからないから、彼らとしてもかなりラッキー、なんですけどね。
元気な若者二人がいるおかげで一番、ラッキーになっているのは、ソートン。
競歩選手のトギー君だと、たくさん走れるし、遊べる。
ダギーちゃんは夜のデートの際に、ボディガード代わりに連れてってくれるしね。
私も毎日、きれいに掃除してくれるので助かっています。
ぐうたら亭主関白風を吹かす正吉君よりも、ずっと私も幸せなのです。
ダギーちゃんとは、以前にも1年ちょっと一緒に暮らしていたので、お互いの性格や生活習慣はわかっているから助かります。
このくらいの、「ちょっと他人」との同居は私はあんまりストレスたまらないほうなのです。
旅行業をしていると、お客様がゲストルームにお泊りになる、っていうことも夏はひっきりなしだったし。
何よりも、モンゴル庶民生活を本気で体感するには、絶好の同居人。
食費に関して言うと、野菜と小麦粉、米を買うわけですが、肉が干し肉の粗食であるため、かなり節約気味。塩味がきついのが時々きっつくなるのですが、どうしようもないときは、自分だけ別メニューにしても問題ないのです。
田舎に行ったり、一時帰国したり、の間のソートンの世話も安心して頼めるし、水道高熱費や電気代、電話代、管理費などの毎月の支払なども代わりにやってもらえる。
これはかなり助かりますよ。
庇を貸して、母屋を取られる、なんてことにならないように、と実家の母親には言われちゃったので、一応、そうならないための策は講じないといけないのかもしれませんが・・・
あーあ、まったくもって、経営パートナー・モンゴル陣の謀反で、実家の両親もすっかりモンゴル人不信に陥ってしまっているので、困ったものです。はぁ。
でも、いろんなことをきっちりしておくことは大事かもね。
ただ、私もおおらかな気持ちで、田舎でお世話になった人たちへの親切のお返しができてよかった、と思ってるわけですから、今の良好な人間関係や暮らしを大事にしたいです。
今日、ビザ延長でお世話になったExplore Mongoliaにごあいさつに行ってきました。
モンゴルに復帰したら、モンゴルエコツーリズム協会の外国人専門家として、エコツアー評価基準の整備や評価活動などの活動を担当することになるようです。
お世話になったモンゴル人と金銭ではなく、お互いのできることで相互扶助できるようになれたら、それが一番よいなぁ、と思います。
そうなるためにも、ムンフナラン達には早く金銭的弾圧をやめていただきたいものです。
彼らがぶんどっている私の財産が戻ってくれば、今ほど、お金にキリキリしなくて済むのですから、もっともっとモンゴルの地方でがんばっている人たちの活動を応援できるようになります。
そうすれば、地方からの仕送り、お土産も大手を振るって堪能できるってもんですからねw
今度、モンゴルに帰ってくる頃には、生肉が冷凍状態で仕送りされて、ベランダを占領していることでしょう。
人口1000人足らず。遊牧と狩猟採集が主な生業のダルハド族がメインです。
我が家の居候姉弟・ダギーちゃんとトギー君のふるさと。
私の地元村おこしエコツアーのパートナーでもある村です。
フブスグルアイマグの県庁所在地・ムルンからは約170km。
ところが普通の4WD車を使っても、移動時間は行きは10時間。
大きな峠と橋のない川をいくつもわたっていく、まさに辺境地でござる。
ダギーちゃんとトギー君が我が家に来て、約2か月。
8月27日に帰郷していたトギー君が担いできた羊の干し肉1頭分はちょうど先週で食べつくしてしまいました。
野菜市場で買いだめた、ジャガイモ、ニンジン、キャベツ、カブと、米があれば、私的には全く問題ないのですが、田舎育ちの遊牧民出身の二人は、もう目に見えてへたれていました。
モンゴル人は羊肉がないと力が出ないのです。
まさにソウルフード。
現地は、もうすっかり根雪が積もる冬に突入とのことなのですが、こちらウランバートルは、やっぱりまだ秋です。
夜は氷点下に下がりますが、日中は、ちょっと厚手のコートなど着込もうものなら汗だくだく。
ベランダにはまだ太陽が当たるため、日中は温室状態。
電話でダギーちゃんが実家と話したときは「羊の生肉」が送られてくるとの話だったのですが、今回もやっぱり干し肉です。
生肉のほうが今の時期はおいしいと思うのですが、そうはいっても、今、肉高いんですよ。
てか、最近、肉、高すぎー。
一時帰国から復帰して以来、自分で食糧市場で生肉、購入していません。
田舎の人と同居していると、なかなかよいタイミングで、「仕送り」の肉がくるからです。
田舎の実家から送られてくる救援物資は、まさに「ソウルフード」のオンパレードです。
ウランバートルにもあるよー、と思うような小麦粉の揚げ菓子「ボールツォク」山もり。
シャルトス(自家製発酵バター)ジャムの空きビンにしこたま詰められたひと瓶。
ネルス(いろんな人がブルーベリーとか誤訳してますが、「クロマメノキ」(日本だと北海道などで自生)のジャム、こけももの砂糖漬けなどなど・・・
これは8月下旬にも見たことがある、といったものでありますが、それでも二人は大はしゃぎです。
なんといってもお肉がある、というだけで、二人ともすっかり上機嫌。
最近、就職のことで地元フブスグルのムルンにある病院と、ウランバートルの第一病院でダギーちゃんの就職先としての争奪戦が繰り広げられたりで、彼女もストレスたまりまくりでイライラしたり、どーんと落ち込んだりと情緒不安定でしたが、仕送りが届いたことと、仕送り到着を確認するお母さんの電話で、だいぶ、落ち着いたみたい。
彼女たちのお母さんは私も現地ツアーの時はもちろん、母と一緒に乗馬トレッキングをしたときもずいぶんお世話になったりと、家族ぐるみのお付き合いなので、ついでに電話でお話しました。
私も自分が抱えているゴタゴタでイラついたりする暮らしで、正吉君はちっとも理解してくれないどころか、面倒くさい仕事やトラブルを増やすばっかりで、もう私的には限界です・・・となっていたところだったので、ダギーちゃんとトギー君が居候してくれることになって、むしろよかったくらいなのですよ。
田舎出身で、ウランバートルに親戚などの下宿先がない学生さんなどは、学生寮に入るか、アパートを借りるかしなければいけないのですが、まぁ、私のところに居候している分には、食糧費くらいしかかからないから、彼らとしてもかなりラッキー、なんですけどね。
元気な若者二人がいるおかげで一番、ラッキーになっているのは、ソートン。
競歩選手のトギー君だと、たくさん走れるし、遊べる。
ダギーちゃんは夜のデートの際に、ボディガード代わりに連れてってくれるしね。
私も毎日、きれいに掃除してくれるので助かっています。
ぐうたら亭主関白風を吹かす正吉君よりも、ずっと私も幸せなのです。
ダギーちゃんとは、以前にも1年ちょっと一緒に暮らしていたので、お互いの性格や生活習慣はわかっているから助かります。
このくらいの、「ちょっと他人」との同居は私はあんまりストレスたまらないほうなのです。
旅行業をしていると、お客様がゲストルームにお泊りになる、っていうことも夏はひっきりなしだったし。
何よりも、モンゴル庶民生活を本気で体感するには、絶好の同居人。
食費に関して言うと、野菜と小麦粉、米を買うわけですが、肉が干し肉の粗食であるため、かなり節約気味。塩味がきついのが時々きっつくなるのですが、どうしようもないときは、自分だけ別メニューにしても問題ないのです。
田舎に行ったり、一時帰国したり、の間のソートンの世話も安心して頼めるし、水道高熱費や電気代、電話代、管理費などの毎月の支払なども代わりにやってもらえる。
これはかなり助かりますよ。
庇を貸して、母屋を取られる、なんてことにならないように、と実家の母親には言われちゃったので、一応、そうならないための策は講じないといけないのかもしれませんが・・・
あーあ、まったくもって、経営パートナー・モンゴル陣の謀反で、実家の両親もすっかりモンゴル人不信に陥ってしまっているので、困ったものです。はぁ。
でも、いろんなことをきっちりしておくことは大事かもね。
ただ、私もおおらかな気持ちで、田舎でお世話になった人たちへの親切のお返しができてよかった、と思ってるわけですから、今の良好な人間関係や暮らしを大事にしたいです。
今日、ビザ延長でお世話になったExplore Mongoliaにごあいさつに行ってきました。
モンゴルに復帰したら、モンゴルエコツーリズム協会の外国人専門家として、エコツアー評価基準の整備や評価活動などの活動を担当することになるようです。
お世話になったモンゴル人と金銭ではなく、お互いのできることで相互扶助できるようになれたら、それが一番よいなぁ、と思います。
そうなるためにも、ムンフナラン達には早く金銭的弾圧をやめていただきたいものです。
彼らがぶんどっている私の財産が戻ってくれば、今ほど、お金にキリキリしなくて済むのですから、もっともっとモンゴルの地方でがんばっている人たちの活動を応援できるようになります。
そうすれば、地方からの仕送り、お土産も大手を振るって堪能できるってもんですからねw
今度、モンゴルに帰ってくる頃には、生肉が冷凍状態で仕送りされて、ベランダを占領していることでしょう。