正吉君は出稼ぎ契約を正式に破棄してもらい、いよいよ本格的なモンゴルでの新生活への挑戦をスタート。
ちっとも家に落ち着いていません。

ダブカとウランバートル近郊に土地を共同購入する、とかで、あっちこっちに所有者なしのよい土地がないかランクルで行っています。

先日、「いい物件が見つかったから買うことにしたよーo(〃^▽^〃)o」との携帯電話。

物件、というか正確には、「条件のよい土地があって、囲いはあるけど、登記はしていないみたいだから、僕らも柵で囲ってから登記を先にやっちゃおうということで、地元の自然保護レンジャーと話をまとめましたー」ということなのですが。。。

モンゴルでは2003年5月1日から「土地所有法」がIMFと世銀(World bank)主導のもと、民主化・市場経済化への移行期ごろの借款の返済期限が近づいてきたため、「モンゴル人庶民に土地を持たせて、不動産という財産を持たせて、そこから税金を搾り取って国家予算を増やして、とっとと借金返してねー」というのが主な趣旨であろうと思われるが、まぁ、ともあれ、ウランバートル市やらの都市部中心に住宅地としてモンゴル人が所有する、ということが認められるようになりました。

この土地所有ですが、ゲル地区と呼ばれるところは、とりあえず先住権が認められて、そこに済んでいる人は無料で土地の権利書が発行されて・・・となっていました。

今は、その地元の行政役場の土地管理課みたいなところがとりしきっていて、とりあえず、誰も所有権を主張していない場所については、柵で囲う、ゲルや建物を建てて住んじゃう、などの土地を使って暮らしてますよーという痕跡があれば、最初に登記した人に、その地元行政が決めた土地相場を支払うことで所有権が認められることになっています。

ちなみに外国人や外資系企業・国際機関、外国人主体のNPOなどの団体などについては、所有は認められていませんが、地元の議会で承認されれば占有権(利用権)を最大60年間という期間でえることが出来ます。
その後、1回だけ延長可能で、その延長期間の最大は40年間。
つまり、トータル100年間は使用できると。

人1人の一生分っていうわけですが、まぁ、その100年間のうちの法律もまた変わっていろんなことがおきるのでしょう。

とはいえ、わたしはあんまり関係ない。
土地の所有にも今のところ、あんまり興味ないし。

土地を持つっていうことはその土地に縛られるってことですもの。
めんどくさいです。

自分が修士論文の調査で慣れ親しんだ、正吉君のふるさとのタイガでは、年間のお引越しは約20回。
一回の移動が約20-40km。
そして、その移動して作った集落の約40km四方には他に誰も住んでいない・・・という広大な針葉樹林帯と草原が私の住処だったのです。
広大な大地を、トナカイや馬、そして人間の生態と四季の移り変わりや動植物の生態サイクルにあわせて自由に移動する暮らしは楽ではなかったけれど、私にとってはまるでパラダイスみたいでした。

なので、今更、囲いで囲えるくらいの土地を自分のものにして、他の人も入れないし、他の人が囲ったところは自分も入れない、なんてせまっくるしい環境はうざったくて・・・

でも、まぁそんなことも言ってられないか。

正吉君との暮らしを成り立たせるってことは、自分の仕事ベースにもなっている都会の暮らしと、正吉君がなれている牧畜というライフスタイルの両立折半が必要なわけですから。

道路も電気も水道もないけれど、森があって、草原があって、黒い土がある。。。
ちょっと斜面になっているけれど、森があるのに日当たりがよく、携帯電話は入らないけれど、500m手前くらいまでは電線も通っている。
そんな場所を発見したと、おおはしゃぎのダブカと正吉君。
なんでもダブカの奥さんが子供の頃過ごした場所だっていうことで、彼の奥さんもかなり乗り気。

私もなんか気に入りました。

まさに「大草原の小さな家」シリーズや「北の国から」みたいな始まりです。

というわけで、正吉君はあっちこっちで土地所有のために必要な手続きに奔走しておりますが、外国人の私がしゃしゃりでると相場がつりあがるという懸念もあるので、おとなしくおうちでイメージトレーニングのため、読書とDVD・ビデオ三昧なのでありました。

土地はどうでもいいけれど、どんな家を建てるのか、今から夢が膨らんでいます。

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