正吉君を乗せたソウルからのモンゴル航空OM302便、定刻5分前に到着!

機内から降りる乗客をモニターが映し出す。
ときどき画像が乱れるのでよくわからなかったんだけど、あの赤いほっぺに浅黒い顔は多分、正吉君だ!という人を発見。

出迎えの人が群がる出口でぴょんぴょんはねる私を、ダブカとお父さんがくすくす笑う。

正吉君のお父さんは、実に素朴な生粋の遊牧民兼ハンターだった人。
ぼーっとしているようで俊敏です。
ふと気がついたら、私がツーリストや取材のお客様を出迎える、一番目立ってかつ、相手からも見つけてもらえるベストポジションをちゃっかり確保。さすがハンター!

正吉君の荷物はほんとに少なくって、小さなスキーバッグくらいの大きさの預け荷物とディバッグのみ。

ちょっと疲れた顔でするすると歩く。

お父さんの前をすーっと歩いて私に向かって歩いてきた。ちょっと嬉しい。
でも、無言。

握手もなければ、ハグもなし。
なんか肩透かしだ。。。

ダブカとがっちり硬い握手を交わし、がしっとハグハグ。
お父さんともハグハグ。

なのに、おいらとは、、、っちぇっ。

ダブカのツードアのパジェロの後部座席にお父さん、私、正吉君の順番で座る。
ギュウギュウ詰めです。

そのまま、明日、ベルリンに発つというお兄さんに会いに行くことになる。

あーあ、せっかくゆでた羊肉、お預けだにゃ。

でも、今回の緊急帰国にあたってはお兄さんのサポートもあったからだから、ご挨拶に伺わねば!

姪っ子、甥っ子のための飴やお菓子のお土産がない!というので、近くのスーパーマーケットに寄る。
そのまま正吉君はダブカと一緒にお店に消えていったので、お金あるのかなー、、、12月に戻ってきた分が残ってるのかなーと思っていたら・・・

案の定、店から手ぶらで飛び出してきましたよ。
「お金、もってなーい?ウォンじゃ買い物できないんだって。ショック!。。」
・・・ってあたりまでしょ!ここはモンゴルです。韓国の通貨は使えません!
手元にあったお金をとりあえず、出す。立て替えるだけです!



なんとかかんとか、お兄さん宅に到着。
ところが、お兄さん、前日、ダブカと深酒しすぎて、そのままスヤスヤ、グースカ、爆睡中。
お兄さんは一度寝たら、自然に目覚めるまでまったく覚醒しない、すんごい深い眠りにつく人なので、そのままほっといて、お兄さんのフェアウェルパーティーに来たはずの人々は、正吉君の出稼ぎ話に皆で耳を傾ける。

1人帰ってきたら、また1人がドイツに旅立つ。
ほんとにモンゴル人は移動が好きな民族です。

結局、自宅に戻ってきたのは夜中の3時過ぎ。
ぐったりです。

そのまま寝ることになるかと思いきや・・・

「羊肉ゆでてくれたんでしょ!食べよう!」

いや、無理しなくていいですってば!

びっくりしながらも、さっそく温め直し、テーブルの上に出しました。
たっぷり脂がのったながーいリブ肉。

美味しい、美味しいとがっつく正吉君。

そして、翌朝・・・

下痢してました。

脂がきつすぎたみたいです。

でも朝4時ごろに眠り、8時にはおきたというのに、とても深い深い安堵の海の底に沈んだような安眠、快眠でした。

寝室から追い出されたソートンの遠吠えは20分ほど続いていましたが、諦めたみたい。

翌朝、起きてみたら、腹いせ紛れのようなソートンのおしっこの水溜りが寝室の前に広がり、、、

ソートンが正吉君にどつかれていたのは言うまでもありません。
ごめんよ、ソートン。
でも、皆で仲良く暮らそうね。