モンゴルの旅行シーズンといえば、かきいれ時は、6月中旬から9月下旬までだ。
全国各地に点在する旅行者宿泊用のツーリストキャンプは、冬の間、経費削減のために冬眠する。

水道管は水抜きされ、ゲルは解体され倉庫で眠る。

1年中、年中無休で稼動しているツーリストキャンプというのは、まだ珍しく、モンゴル国内の利用者も多いウランバートル近郊のリゾート地・テレルジにあるいくつかの固定建物をもつ施設、ホスタイノロー国立公園が持っているキャンプくらいである。

つまり、冬の間にモンゴルを旅行したい、と思ったときには、
1;パックツアーできちんとお膳立てされ、ツアーにあわせて臨時営業するツーリストキャンプに泊まるか、
2;受け入れ先モンゴル側が田舎に住む家族や親戚・友人知人に頼んで遊牧民ゲルに泊めてもらう、
3;村役場が持っている招待所の宿泊施設にとまる
4;エルデネット、ダルハン、サインシャンド、ダランザドガドなど24時間電気が通っている街のホテル施設を使う。

という選択肢に限られる。

テントを張って野宿・・・というのは、普通の旅行者は考えないほうがいい。

わが愛すべき友人である冒険野郎・A東君などは、好んで(?)厳寒期のチベット・カイラスやらシベリアやらでの自転車を使っての旅と野宿などをやっているが、よっぽど普段から体と精神力を鍛え、地元の人から警察に不審者として通報されないような好感度を身につけておかねばできない技である。

そんなこんなで、冬のモンゴル暮らしは、特に田舎ではのんびりしていて、厳しいけれど家族の団欒などを味わうにはうってつけ・・・といいつつも、旅行者がおいそれとこられても、受け入れ態勢は厳しいよ、というのが現状である。

モンゴルの旅行会社の多くは、利益薄・そのくせ経費は夏の数倍かかる冬のハイリスクローリターンな旅行を少人数で請け負うよりも、来年のハイシーズンに向けての旅行商品開発の準備をしたり、、欧米諸国や上海、タイ、日本などで行われる国際観光フェアに参加して、国外での営業を行ったり、あるいは冬眠することを選ぶ。

冬眠中は、夏の疾風怒濤のごとき激務の疲れを癒し、次の夏に向けての充電をする。
若いスタッフの多くは、大学や短期の集中セミナーなどに通って、キャリアアップを目指す。
また旅行業のみではなく、冬用の、あるいは通年活動している副業を持っている会社、グループ企業も多い。

さて、そろそろモンゴルでも観光業の冬眠が目覚める季節となってきた。

その兆しは、まずツーリストキャンプのマネージャーの営業攻勢から始まる。
前年、契約した旅行会社に担当マネージャーから連絡が入るのだ。

3月24日には、モンゴル国内の観光業フェアが行われる。
全国各地のツーリストキャンプや弁当業者、土産物メーカー、バイカル湖ほとりのロシア観光業者などがブースを連ね、ツアーオペレーターである私たちに営業をし、契約交渉をする場でもある。

今年は春が早いかなー、、、と思ったが、このドカ雪で先行きわからなくなっている。
とはいえ、春は間近であろう。

観光業者の情報交換も活発になってきている。

昨年に引き続き、800周年記念イベントとして興業した騎馬軍団ショーなどは行われるようだ。

年々、増えているツーリストキャンプのおかげで、ルート作りも様々になってきている。

ガイドブックに頼るよりも、モンゴル国内の旅行会社などが作っているホームページを検索するほうが、より面白く珍しいコースが見つかると思う。

ガイドブックに載っている=人の手垢がついた場所・・・を訪れる時は、ガイドブックを手がかりに、さらに現地で自分だけの発見をできる感覚を養わなければ、ただの確認作業だけで終わってしまう気がします。

でも、テレルジなどは、どのガイドブックにも載っているし、どこの旅行会社にも手軽な格安商品として載せているから、ちょっと馬鹿にしていたのですが、自分で探訪してみたら、実に奥深くて面白い!

普通の手垢のついたようなコース、と馬鹿にしていたくせに、ほほほー!っという目玉を見つけた時、自分の感性をほめてやりたくなる。
でも、これって、客を受け入れる側がまず、自分たちの魅力として、ちゃんと気づいた上で、さりげない演出でお客さんにアピールするべきこと。

そういった意味では、まだまだモンゴルのツーリストキャンプは押し付けがましく、無感動である。。。

と生意気なことをいいつつ、そのおかげで自分の仕事に存在意義が生まれてるんだけどね。