モンゴルの音楽通に密かにに普及しつつある音楽シーンがサンバ!

サンバの魅惑の伝道師・かばおやじさん宅にお邪魔しました。
かばおやじさんは、サンバ普及とともに、モンゴル観光振興のために、
アメブロ「モンゴルぶらぶら見聞録」(http://ameblo.jp/mongolbrabra/)で、
モンゴルの魅力探訪ブログをやってます。

金曜の夜にウランバートル唯一の本格生ジャズライブバーで、
奥様とのコンビで素敵なサンバライブをしていらっしゃる
素敵なラテンのりのりのご夫婦です。

この二人がモンゴルに来てから、
私の生活はすっかりハッピーに、
在留邦人の方々との交流も心底楽しいな!
と思えるようになりました。

いろんな意味で自分の人生のキーパーソンです。

夏の忙しい時に、ソートンを預かっていただいたこともあります。
酔っ払って、家に泊めていただいたこともあります。
ちょっぴり二日酔いのけだるい朝に、
コーヒーの香りと供に漂うサンバの心地よさに目覚め、
私もチャレンジ!

だって、モンゴルでサンバなんて、
かばおやじさんたちが滞在・活動している今しかできないわ!!

老母に、早稲田にあるブラジル楽器専門店まで行ってもらって
(自分が日本にいたときは、
いつ行っても休業日にあたってしまい間に合わなかった!)

クィーカとタンボリンという聞いたこともないけれど、
かばおやじさんがその辺がいいんでないかい、
とメールで指令を送ってくれたので、
購入してもらいました。

国際電話でどんな楽器だったか、母に聞いたのですが、
全然想像できませぬ。

なんでも皮の太鼓にへそがついていて、
布でこするらしい楽器・・・
(大中小とあったので、間をとって中を購入)と

宴会のよっぱらいが
箸でたたくようなタンバリンみたいなもの・・・。

もうなぞなぞの世界です。

かば親父さんたちに早速聞いてみたら、
一瞬
「え、クィーカ買っちゃったの!」

シーン・・・

んで、「どんな楽器なんですか?」とたずねたら、

「え、竹ひごを布でこすって、ゴンタ君の声を出す楽器だよ」だって。

ゴンタ君というのは、若い世代は不幸にも知らないであろうが、
おいら達の幼少期には、NHK教育番組で
無口だけどなんでもできる「のっぽさん」と
ちょっとオトボケで毛むくじゃら、お鼻が真っ赤な「ゴンタ君」の
コンビが「でっきるっかな、でっきるっかな・・・」と
いろんなことに挑戦するという大人気の子供番組に登場していた
ゴンタ君です。

とにかく素っ頓狂な声の正体・・・それがクィーカのようです。

しかも、母ちゃんが、
「無愛想だけどかっこいい」店長のアベさんに薦められて
購入しちまったクィーカは
「竹ひごが折れやすく、しかも折れたら直すのがちょっとめんどくさい代物」
であるらしいことも判明。。。

先祖代々、一族郎党みまわす限り、
音楽畑の人だらけ、という恵まれた環境に生まれ育ったのに、
リズム感に問題がある私です。

絶対音感はあるのに、
カラオケのキーの上げ下げがわからない私です。
えらいものを購入してしもうた。

しかも、
タンボリンとゴンタ君を合わせると、なんと1万円強・・・

何が何でもマスターしなければ
引っ込みがつかない投資をしてしまいました。

かばおやじさんからとっておきのMDを拝借し、
「サンバのリズムの基本はこれだ!」と
教えていただいたのが、

「しまうま、しまうま、しまうま、しまうま」と
サバンナを疾走する蹄の音のように
たかたか・たかたか・たかたかと粒ぞろいにたたきつつ、
語尾の「ま」にアクセントを置くリズム。

「すたすた にげた。たん たん たぬきが・・・」を
口ずさむときにアクセントがおかれるところでたたくリズム。

「たぬきがすたすた逃げた。
 たんたん たぬきが すたすた逃げた」となるリズム。
これがサンバのなかでもメジャーなリズムなんだそうです。

さらにスクールメイツのツーステップで
「うっどーん・うっどーん」とやるのもある。

このご指導をメッセージで受けて以来、
おいらの脳内では
スタスタとレッサーパンダ「風太君」のような
狸がほっかむりをして
唐草模様の風呂敷を背負って逃げ、
シマウマがぱっぱか、ぱっぱか疾走しています。

えーん・・・全然、ラテンじゃないよぉ。
こんな風景、サンバじゃないよぉ。これじゃサバンナだ!

まぁ、ブツが届くのは、
エンフバヤル大統領の経済界随行団の特別便で
日本に出発した友達が戻ってくるときです。

それまでに、なんとか、脳内のシマウマがさわやかに、
たぬきではなく、いなせできらびやかなお姐さんがかろやかに、
ノリノリなサンバリズムをマスターした私になっておかねば!

かばおやじさんから拝借した、
サンバの王道、
クィーカがフゴフゴフヒーと
目立っているMDで朝目覚め、
夜の眠りにつく日々が始まっております。