千客万来、他の追随を許さない爽やかなこだわりが売り(?)の出版社・春風社から出ている、とても使いやすく装丁が素敵な日本語→モンゴル語の辞典です。

現代日本語モンゴル語辞典/橋本 勝

¥15,750
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なんと、装丁は、人気イラストレーターの和田誠さん。
大阪外国語大学のMr.ダンディ(お会いした時の第一印象)の橋本勝教授と、当時のモンゴル国からの客員教授プレブジャブ先生の共著です。

春風社の社長さんとは実は面識があって、途中で頓挫中の本の企画で相談に乗っていただいたこともある。

本の原稿がちっともまとまらないくせに、こんなところで駄文を書き散らかしていていいのか・・・orz

毎日年中無休、雨天決行で更新されている春風社のコラム「港町横浜よもやま日記」も面白いです。

なんといっても、この辞書、普通の辞書には載っていないんじゃないかしら?と思う見出し語てんこもり。
そして、例文やそういう単語項目に、春風社社長のこだわりが垣間見られるというか・・・


たとえば・・・

「扇ぐ・あおぐ」の例文・・・彼女はノートで顔を扇いだ。
Тэр эмэгтэй дэвтрээр нүүрээ сэвсэн.

別にノートで扇がなくたっていいけど、真夏日の教室でこんなことやりませんでしたか?


「青二才」・・・туршлагагуй, нусан жур

「ずけずけ」 例文「ずけずけ言う」・・・шулуухан хэлэх

「たこ焼き」・・・далайн наймаалжны махыг гурил, ногоотой холъж бөөрөнхийлөн шарсан нэгэн зуйлийн идэх юмны нэр 直訳すると、 海の八本足の生き物(たこ)の肉を小麦粉、野菜と混ぜて丸く成型して焼いた食べ物の一種。

このたこ焼きにいたっては、プレブジャブ先生、困ったんじゃないかしら。
さすが、大阪外国語大学の先生チーム作成!という三浦社長のこだわりが感じられるのです。

大阪といえば、一家に1台たこ焼き器があり、たこ焼きが上手に作れない男性はもてない、とも言われるコテコテのたこ焼き文化!(勝手な思い込みですか)


「素っ裸」があり「真っ裸」もある。

この辞書は、モンゴル語を学ぶ日本人にも役立つけれど、むしろ、日本語を学ぶモンゴル人、日本で暮らすモンゴル人にとって日本文化や日本人の性格、風俗習慣、言い回しのニュアンスを学ぶ上で、とっても便利だと思います。

むしろ、モンゴル語だと、こういう風に説明するのか!と日本語ならではの表現を苦心してモンゴル語をひねり出しているという様子すら想像できる、まさに息吹が感じられる辞典です。

この辞典についての雰囲気は制作者である春風社三浦社長のコラム日記、「辞典はイイ!」(2001年10月12日付け)もあわせてご覧下さいませ。