ふと気がつくと、西の空は真っ白な煙に覆われたようになっている。
日中、0℃近くまで気温が上がったから、水蒸気かなぁ?と思ったけど、日の入り近くであることに気づいた。
そうだ、もうすぐ雪が降るんだ。
山の斜面のゲル地区は、もう雪雲に隠れている。
ソートンが新雪に最初の足跡をつけようと鼻をひくひくさせている。
街の人たちは足早に、背中を丸めて歩いている。
草原では、子ヤギや子羊が生まれて賑やかなシーズン。
急な寒さや吹雪は大敵。
一匹でも姿が見えなくなっていたら、迎えにいかねばならない。
新雪・そして風がゆるければ、タイガでは男達がツァガンサル明けの狩りに出かけているかもしれない。
雪に転々と残る足跡を、追いかけていく。
タイガは深い雪に覆われているに違いない。
でも、軽い新しい雪の上に、小さな蹄のあとがあったら、ご馳走に舌なめずりしながら、真っ白な毛色をした猟犬を供につれた狩人たちがトナカイに乗って出発することだろう。
冬の食料がそろそろ乏しくなってきたりして、男達は、狩りに行こうとうずうずしている。
ヒツジの肩甲骨を火にくべて、大婆さまが占いをしているかな?
そっか、大婆さまはもうタイガの心に帰ってしまったから、ベテラン狩人のおじさんがやってるかな?
肩甲骨のヒビを見つめて、狩りにいけなくなった少年狩人ががっかりしているかもしれない。
ぬくぬくと暖かい集中暖房の効いたアパートの中で、窓を開けた途端、粉雪が吹き込んでくる。
早く、タイガに戻れ、と大婆さまの声が聞こえた気がした。
都会の生活をしていても、こんな日は、雪に埋もれたカラマツ森の暮らしが恋しくなる。
日中、0℃近くまで気温が上がったから、水蒸気かなぁ?と思ったけど、日の入り近くであることに気づいた。
そうだ、もうすぐ雪が降るんだ。
山の斜面のゲル地区は、もう雪雲に隠れている。
ソートンが新雪に最初の足跡をつけようと鼻をひくひくさせている。
街の人たちは足早に、背中を丸めて歩いている。
草原では、子ヤギや子羊が生まれて賑やかなシーズン。
急な寒さや吹雪は大敵。
一匹でも姿が見えなくなっていたら、迎えにいかねばならない。
新雪・そして風がゆるければ、タイガでは男達がツァガンサル明けの狩りに出かけているかもしれない。
雪に転々と残る足跡を、追いかけていく。
タイガは深い雪に覆われているに違いない。
でも、軽い新しい雪の上に、小さな蹄のあとがあったら、ご馳走に舌なめずりしながら、真っ白な毛色をした猟犬を供につれた狩人たちがトナカイに乗って出発することだろう。
冬の食料がそろそろ乏しくなってきたりして、男達は、狩りに行こうとうずうずしている。
ヒツジの肩甲骨を火にくべて、大婆さまが占いをしているかな?
そっか、大婆さまはもうタイガの心に帰ってしまったから、ベテラン狩人のおじさんがやってるかな?
肩甲骨のヒビを見つめて、狩りにいけなくなった少年狩人ががっかりしているかもしれない。
ぬくぬくと暖かい集中暖房の効いたアパートの中で、窓を開けた途端、粉雪が吹き込んでくる。
早く、タイガに戻れ、と大婆さまの声が聞こえた気がした。
都会の生活をしていても、こんな日は、雪に埋もれたカラマツ森の暮らしが恋しくなる。