日本、ようやく過ごしやすい気温になってきました。
2日間のイベント、その反省会などを経て、昨日は久々にごーろごろとのんびり過ごしました。
今日から通常モードです。
それにしても、朝5時起き(モンゴルでは朝の4時に相当。冬はー1時間の時差です)習慣が抜けず、健康的なんだか、なんなんだか・・・

さて、夜中の徘徊、そして超早起きのわけは?
うちの子供によると、「おじいちゃんみたいだね」というわけですが、
といって、うちの両親や祖父母も農業従事者ではなかったので、そんなに遅寝早起きでしゃかりきに働く、というタイプではありませんでした。
両親は確かに夜な夜な「サスペンス劇場」2時間番組を3本近く鑑賞しているので、就寝3時ごろ、母は朝8時起きではありますが。

うちの子供、といっても、私が生んだ子供ってわけではないので、関係者、驚かないように。
ウランバートルに在住のとーってもラブリーな日本人一家がいて、私も会社も本当に公私にわたってお世話になっていて、ここの坊やとお姫様がそりゃもう可愛い!のです。
どうやったら、こんなにしっかりモノで素直な子供が育つのか?

今後、子供を持つことになったら、こんな一家になりたいなぁ、とあこがれちゃうのです。

さて、正解です。答えは、3.メイソン、鋭い!
あわやクイズにならないじゃん、と焦りました。

luckystrikerさん、goikenさん、盛り上げてくださってありがとうございました。

そう、まだテーマだけ立ち上げて、愛情あふれるあまり上手く原稿が書けずにアップしていないのですが、うちには同居パートナーとして犬がいるのです。

去年の10月末、モンゴルで初めての凶器に銃を使った「銀行強盗」事件がありました。
その直後に会社の財務スタッフがとった対処法・・・それが、警察犬訓練所から、候補生・ジャーマンシェパード生後5ヶ月の子犬を購入したのです。

得意そうな顔をしてスタッフが引き連れてきたその子犬は、やたらめったら耳がでかくとんがっていて、小首を右斜め25度くらいにかしげるしぐさは可愛かったのですが、その可愛らしさとは裏腹に、ちょいとこちらが手を差し伸べようものなら、いきなり戦闘モードに入り、キャンキャンと敵意むき出しで威嚇し、噛み付こうとするとんでもない奴でした。

おまけにオフィスのあちこちにおしっこ、ウンチを撒き散らし、お客様を追い返し、コンピューターやらFaxやらのコードを噛み千切り・・・と悪行三昧。
だぁから犬を飼うのは容易なこっちゃないのだ!と苦々しく思っていたわけです。

ところが今年の3月に一時帰国からモンゴルに戻った私を出迎えてくれたその犬は、胴体だけは長くなり、でっかい耳はそのまま、小首をかしげる動作もそのまま、ではありましたが、キャインキャインと甘えてくる可愛い性格になっていたのでした。
足が短く長い胴体、そしてでっかい耳・・・私はこいつは純正ジャーマンシェパードじゃないな、なにかの間違いで図体のでかいコーギーが訓練所に紛れ込んでいたのではないか、と疑うほど、形容しがたい不恰好な体格で成長していたのです。

この犬の名前はソートン。モンゴル語で「とんがったでかい耳」という意味です。
「ソートン チフテイ」といえば「地獄耳」のことです。

ソートンは、この3月を境に私にムチャクチャ愛情を注いでくるやんちゃ坊主と化したのでした。もしかしたら、男性スタッフが、過激な訓練と称した特訓で痛めつけられ、夜中はオフィスでお留守番、という孤独状態からの脱却を目指してソートンなりに性格改善の努力をしたのかもしれません。

かくしてソートンは、元の飼い主が彼をもてあまし始めた5月頃から私のボディガードとして、家まで引っ付いてくるようになりました。
シェパードはとても賢い犬種、というのは本当です。

ソートンは、乾いたスポンジが水をグイグイ吸い込むかのごとく、芸当をバンバン会得していきました。

来客も彼の中では、「一見さん」・「スタッフの友人・知人・身内」・「スタッフ」というように大別されていて、スタッフとの話し方、しぐさを観察しつつ、接客態度を変えているのです。

そのうち、通勤20分の道のりの中で、「自分を可愛がってくれる人」「餌をくれる人」「自分を嫌っている人」というのを認識するようになり、「可愛がってくれる人」の中でも特に「焼肉屋の店員」とか「牛乳スタンドの売り子」さんなど、食料関係を充実させてくれる人々がどこにいるのか、というルートをすっかり覚えてしまいました。私のうちからオフィスまでの間は、小中学校の校庭を2つ、幼稚園を1つ通り抜けていきます。
 おとなしく命令をきいていれば、鎖を外してフリーにしていても、子供達も保護者の人たちもソートンになれてしまったので、問題ありません。「鎖をつなぐよ」という命令を出せば、素直に戻ってきて、鎖が繋がれるまで「待て」の姿勢で待機します。

 ただ、子供たちが多い時は過度な犬嫌いの人もいるし、石を遊び半分に投げつけてくるという愚か者もいないわけじゃないので、基本的に引き綱をつけています。
 だから、ソートンは、朝のお散歩、出勤時間は人通りが少ないうちに、と思っているようで、朝の6時から7時くらいには「外に出ようよ!」とばかりに、ベッドで爆睡中の私にヒッププレスやボディプレスをしかけてきたり、引き綱(1.5kgの鎖!)を頭の上に落とそうとジャラジャラしたり、と危険極まりない目覚まし時計役を買って出るのです。
 夜は11時くらいに他の家でも犬を外に出すので、その時間帯になるとソワソワし始めます。
 よっぱらいが踊り場をねぐらにし始めるのが12時過ぎくらいなのですが、酔っ払いホームレスがたむろしそうになると、ソートンは室内にいてもわかるらしく、「ワンワン」と激しく吼えまくるのです。追い払おうとしているようです。
 ソートンは、ホームレスが大嫌い。ホームレスの人たちもソートンを嫌っている、といういわゆる天敵関係ですな。
 私も早朝5時の空港見送りの時や、お客様が我が家にお泊りだったときなど、グースカねこけているおじさんをまたいで階段を下りる不便さには閉口しているので、ソートンのこの「パトロール」を奨励しています。

 通常、アパート付近では鎖をつないで歩かなければいけないのですが、ソートンは特別扱いです。
 アパート住人はもう皆顔見知りなので、愛想こそ振りまきますが、基本的にはノータッチ。外部の人間の時はかなり警戒します。でもホームレスは一目瞭然なので、激しく威嚇、私に言いがかりをつけるなり、私が危険を感じて命令を出せば、すぐに攻撃姿勢にはいるので、ご近所さんもこのソートンの「私設パトロール」を奨励してくれてます。

 大体夜11時ごろに焼肉屋さんが閉店、後片付けをするので、この時間帯に店の前を通れば、骨付きカルビの骨や、残飯などをもらえるので、ソートンはかなり積極的にこの「11時過ぎ」の外出を主張します。

 犬に時間の感覚がある、というのを始めて知りました。

 そんなわけで私達は、朝6-7時と夜11-12時に毎日計2時間ちょっとのお散歩をしているのでした。これは私の運動不足も解消してくれるし、ご近所づきあいにも貢献してくれています。

 というわけで正解は3.同居パートナー・最年少保安社員「ソートン」の夜の散歩にお付き合いしなければいけないから、でした。

「ソートン」ってどんな奴?というのに興味のある方は、春風社で連載中のコラム「モンゴル・裏ンばとる」「泥だらけの春先小紅」・「燃えよ!闘魂」をご笑覧下さい。
http://www.shumpu.com/column/chika/