「所要時間68分」疾風怒濤のその行動。うちの若い衆3人は疾風のように去っていったのである。
 使った金額、600円相当。トラックを借り、近所にたむろしていたガキンチョ動員。この68分間、私は、ちっとも活用してもらえなかった家具配置図を作り、家のカギをあけただけだった。
 さて、正解は、「お引越し」でした。
 荷物を5階まで運ぶ作業は、そりゃもう大騒ぎ。
 今回の荷物は、洋服ダンス、本棚、オフィス机2個と仕事関係の書類3箱と巨大なソファ、ジェラルミンスーツケースなどで、軽トラ1台満載でした。
 予定では、2時からスタートでしたが、おやつの時間に少しオーバーしたくらい。
 「君はカギをあけたら、おとなしく座っていること。」といいつかり、それでいいのか?と思いつつ、ジュースやお茶の用意だけして、ちんまり椅子に座っていた。
 ガコンガコン、と5階下から音がする。
 「やだ!ソファを何かにぶつけているのか???」と一抹の不安。
 モンゴルの人たち、移動はお手の物なのですが、なんといってもガ・サ・ツ。
 何もかもが、「ま、いっか」ですんでしまう。「まぁまぁ」という言葉すら使わずに、「だってしょうがないじゃーん。」なのです。
 とはいえ、嫌な顔もせずに、重い荷物を朗らかに運んでくれる彼らには感謝感謝。
 たとえ、お気に入りの本革張りソファが中味が見えるほどにひっちゃぶれてても、私ひとりじゃとてもウランバートルで引越しなんかできません。
 2002年5月に入居したアパートは家具付きで、私の荷物も60リットルのダッフルバッグ1つとディバッグだけだった。そこを出る羽目になったのが、2002年10月。一時帰国中に、なぜか大家とうちのスタッフが喧嘩になって、勝手に契約破棄して、私は宿無しに・・・
 2002年11月に住んだアパートの近くは、マンホールを根城とするホームレスのおっさん達の巣窟だった。ここでは色々と面白いこともあった。
 ここは2階だったから、家具を買うことに。といっても、冷蔵庫と洗濯機だけ。
 あとは、ツアー用のキャンピングテーブルに椅子。寝具はテレビ取材の際にスタッフの皆様からいただいたシュラフ。なべ釜の類もキャンプ用のコッフェルでスタート。
 そうこうしているうちに、お世話になっていた在留邦人の方が任期終了の際に、テーブルや椅子、食器になべやフライパンなどを下さったので、いきなりリッチに!
 2003年、旅行シーズン直前に、ゲストハウスになる予定だった我が家にベッド購入。ちょっとずつモノが増え、そして、2003年11月にまたお引越し。
 現在に至る、ということになりました。
 部屋数も増え、なかなか快適。かなりひろーい!と思っていたけれど、今回の引越しでわかりました。
 人並みな生活をしようと思うと、やっぱり3DKでも手狭になるのね。
 でも、5階アパートまで、それなりな家具一式を男3人で持ち運びして、一応、家具の配置まではして、立ち去るまで68分って、なかなかなものですよね。
 お客様の乗馬用ブーツや雨合羽、20個のシュラフ、テント6個、キャンピングテーブル6個など、これをどこに収納するか・・・
 資料と書籍をどう整理するか・・・
 整理整頓を苦手とする私が、このアパートのカオスに収拾をつけるのに、どれくらいの時間が必要とするか・・・それは、まだ誰も知らない。。。