ラズパイ内蔵のキーボード「Raspberry Pi 400」の日本版が販売開始 スターターキットはすでに売り切れ

ケイエスワイが「Raspberry Pi 400 日本版」の販売を始めた。日本語配列のキーボードにRaspberry Piを内蔵マウスや電源アダプターなどが付属するスターターキットも取り扱っている。

2021/07/30 

 

 

 Raspberry Pi正規代理店であるケイエスワイ(東京都台東区)は7月29日、「Raspberry Pi 400 日本版」の販売を始めた。単品の価格は9790円で、マウスや電源アダプター、HDMIケーブル、OS書込済のSDカードも付属するスターターキットも1万3200円で取り扱っている。ただし30日現在、スターターキットは「好評につき販売可能数量に達した」として販売停止中。単品は1人1台に制限して販売を続けている。

 

 

 同製品はキーボードにRaspberry Piの機能を内蔵したもので、2020年11月に英Raspberry Pi財団が発表していた。今回発売したのは、日本語配列を採用した日本向けモデルで、技適認証も受けているため、無線機能も利用できる。

 

 

 プロセッサは1.8GHzの4コアCortex-A72(ARMv8、64bit)、RAMは4GB。インタフェースにmicroHDMI×2、USB3.0×2、USB2.0×1、MicroSDカードスロットなどを備え、4K動画にも対応。ワイヤレス機能はWi-Fi(IEEE 802.11 b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0をサポートする。充電ポートはUSB Type-C。サイズは286(幅)×122(奥行)×23(高さ)mm。

 

 

 

 

 

 

 

 

Raspberry Pi 400 日本版 発売のご案内

2021/07/29 

 

 

国内法令順守の為にお待たせしておりましたRaspberry Pi 400 日本版ですが、当店では2021年7月29日より販売を開始いたしました。
当店が販売する「Raspberry Pi 400 日本版」は、日本国電波法令で定めている技術基準に適合している無線機です。 本商品(裏面)には、それを表す技適マークが記載されています。国内においても、法令を遵守し、安心してご使用いただけます。

初回ロット分は少量となっておりますが、順次入荷してくる見込みです。
入荷情報などは、本ページ及びTwitterでお知らせいたします。 また、供給が安定するまでは、より多くの方にご購入いただけるよう、お1人様1点に限定して販売させていただきます。

Raspberry Pi 400は、キーボードにRaspberry Piの機能を内蔵した 新しいスタイルのRaspberry Piです。
パソコン黎明期に大ヒットしたCommodore 64のキーボード一体スタイルを、 Raspberry Pi財団が現在の技術でよりクールでフレンドリーに進化させました。
新リビジョンのSoC(CPU)を採用し、Raspberry Pi 4より、さらに高性能になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ソラコム主催「ラズパイコンテスト」受賞作品が、IoT DIYレシピに登場

2021/07/30 

 

 

「生活を便利に」「業務を改善」に取り組んだ優秀賞4作品を紹介

株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、以下、ソラコム)は、2021年5月に開催した「SORACOMラズパイコンテスト ~IoTで業務改善、ライフハックを始めよう~ 」で優秀賞を受賞した4作品を、ユーザーが提供する「SORACOM Makers」レシピとして公開しました。

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ソラコムでは、IoTで解決したいこと、実現したいことをベースに、準備すべき物と具体的な手順を解説するSORACOM IoT DIY レシピを無料で公開しています。これまで、43個のレシピが公開されており、そのうち17個がSORACOMのユーザーの方によって公開されている「SORACOM Makers」レシピです。

コンテストでは、Raspberry Pi(ラズパイ)とSORACOMを用いて「生活を便利に」「業務を改善」するIoTの実例をお寄せいただき、優秀な作品を表彰しました。以下に4つの受賞作品をご紹介します。

<優秀賞(ソラコム賞)>
ラズパイとSORACOMで子豚の出産通知を作ってみた
執筆者:@akahira 様
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子豚の定期チェックと出産通知を行うシステムです。

豚舎にラズパイと温度湿度などのを計測する環境センサーとWebカメラを設置し、親豚のいる場所を定期的に撮影。映像データから子豚が生まれたかどうかを学習モデル*を使い判別し、LINEで通知します。

*米マイクロソフトが公開している機械学習モデル作成ツール「Lobe」を利用。


<メカトラックス賞>
SORACOMとラズパイで郵便受けの中身を確認できるようにする
執筆者:池田 大 様
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郵便受けの中をカメラで撮影して、SORACOMのサービスで家や外出先から確認できる仕組みです。

Raspberry Pi Zeroとラズパイカメラを、郵便受けの中に設置し、定期的に映像を撮影して確認できるようにします。電力消費を抑え、モバイルバッテリーで駆動させため、M5 ATOM Liteと電源管理基板(OnOffSHIM)を使ってRaspberry Piを間欠動作させています。


<ケイエスワイ賞>
Raspberry PiとSORACOMで娘のお迎えを効率化 お迎え予告システムを作ってみた
執筆者:@jasbulilit 様
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お子さんのお迎えに行く時に、事前に「もうすぐ迎えに行くよ」と通知することで、帰る準備をするように促す仕組みを作って、実験しました。

お迎えに行く前にIoTボタンデバイスを押すと、お子さんの手元にあるRaspberry Pi3につながっているLEDランプが点灯し通知されます。


<日本ラズベリーパイユーザーズグループ賞>
【工事無し】簡単にICカードでスマートロックを作る
執筆者:山下 雅稔 様
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ICカードで認証する、スマートキーボックスを作成しました。

3Dプリンターでキーボックスを作成、ICカードリーダーとRaspberry Pi4を接続し、ICカードで認証された際にサーボモーターでキーボックスを開く仕組みです。認証の記録を取得し、入退室管理も実現しています。


株式会社ソラコム テクノロジーエバンジェリストの松下享平は、今回のコンテストを振り返って以下のようにコメントしました。

学生からビジネスマンまで多くの作品をお寄せいただき、IoT開発者の層の広がりを実感しました。ラズパイが持つ「センサーやサーボモーター制御から、機械学習が処理できる性能」と、SORACOMのIoT通信の特徴である “屋外や離れた場所や、移動中でも使える” の組み合わせは、IoTアイディアの実現に大きく貢献しているように思います。

多くの方が、電子部品ストアで市販されているパーツや、クラウドサービスやAIモデル活用ツールを組み合わせて短期間でアイディアを形にしています。まずトライしてみて、性能向上や省電力化や小型化、認証の必要性などの課題に気づかれてもうひと工夫された方も多くおられた点も印象的でした。このような実践型のアプローチは、企業でのIoT活用にも役立つと考えています。ソラコムとしても引き続き気軽に、そしてビジネスでも役立つIoTを学べる場を拡充していきます。

「IoT DIYレシピ」は、今後もユーザーの皆様とともに拡充していきます。

また、ソラコムでは、この夏の企画として8月末まで、2週間の期間、ご希望のIoTデバイスを貸し出す「自分で学べるIoT通信講座」も開催しています。残席わずかとなっておりますので、IoTを学びたい方は、お早めに参加をご検討ください。

SORACOM IoT DIYレシピ

用途毎に必要な機器と手順をステップ毎に解説した、無料のIoT手順書です。Raspberry Piや、Arduino互換のマイコンとセンサーのキットや、センサー搭載通信デバイスなど、1台から入手できる使いやすいIoTデバイスを使ったレシピを無料で公開しています。学習にお役立てください。
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SORACOMラズパイコンテスト

応募期間:2021年4月~5月
主催:株式会社ソラコム
協賛:
メカトラックス株式会社
株式会社ケイエスワイ
日本ラズベリーパイユーザーズグループ

コンテスト詳細:リンク
今回の受賞作品に関する解説:
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ソラコムについて

SORACOMを通じてIoT通信とインターネットに「つなぐ」システム構築に必要なサービスを提供しています。SORACOMの利用で、少ない初期費用でIoT活用のアイデアをスピーディに実現でき、20,000超の様々な業界・規模のお客さまがビジネスの進化に利活用しています。

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