ミョンジュン監督が和歌山ウリハッキョを訪れました。

 

その惨状に、募金継続を決めました。

 

ミョンジュン監督のレポートです。

 

<和歌山朝鮮初中級学校に行ってきました>
去る7月6日から15日までの10日間、96人の国内、海外の個人、団体が募金した80万円を渡すために和歌山ウリハッキョに行ってきました。

募金額を受領した方は、「朝鮮学校を支援する和歌山の会」代表であるカミヤ ケンジ先生でした。

以来、パク・ジジュン和歌山ウリハッキョ校長先生の引率で、学校の被害状況を隅から隅まで見ることができました。やはり予想より大きな被害でした。
(詳細については、写真を参照)

今回の豪雨被害で日本全国の同胞が支援をしてくれるそうです。たとえ小さな募金でも同胞たちがどんなに喜んでくれたことでしょうか。しかし、直接来てみて被害の原因が単に「豪雨だけではないことを知りました。長い差別の歴史の中で、校舎を整備するお金もない、いつもその場しのぎの解決しかなかったのです。日に日に生徒数は減り、財政事情も難しいので、あちこち広がったヒビと隙間を雨をしのぐために直したのは技術者ではなく、先生と保護者だったからです。
多分今回の和歌山の学校の大雨被害の最大の原因は、私たちの無関心ではなかったのかと?
学校をまわり帰るとき再び必ずくるという、それは一人ではなく大勢が一緒に来るという約束をしました。

ご覧のように、非常に大きな工事をすることだけが、学校の常習浸水を解決します。 2次募金を開始します。

国民銀行 031601-04-170360
朝鮮学校と共にする人々 モンダンヨンピル

 

「朝鮮学校を支援する和歌山の会」代表カミヤ ケンジ先生

 

左側のパク・ジジュン校長。今回の募金の経緯についてカミヤさんに説明中

 

1階初級部2年生の教室です。屋上あふれ出した雨が天井までしみこんだ。天井のカビがひどくなると腐って、最終的に天井が危険になります。

 

2年生の教室の床です。床がこのように浮いているので、子どもたちが走り回るのも危険です。

 

一時的に修善したのも1,2回です。わずか3人1クラスの教室、子どもたちが少しでも良い環境で勉強できたらどれだけいいのでしょうか。

 

すぐ横の1年生の教室です。学生数が多く、後輩たちなので先輩のお姉さんお兄さんたちが譲歩したと説明します。

ここは床がきれいです。あまりにもきれいなので生徒が教室で上履きも履かずに過ごすといいます。

 

 

1階と2階の階段天井です。70年代にこの場所に学校を建て、90年代後半に、内部を整え、2000年代に緑色に校舎を塗りました。20年が経った今セメントの間鉄筋が露出して雨が降ればあちこちに雨粒が落ちます。

 

 

問題の2階の図書館。いったん椅子を端に寄せたのがわかります。

 

ブルーシートで間に合わせたところが、天井が豪雨によって崩れてしまったところです。雨が床にこれ以上いちてこないようブルーシートで抑えました。窓の下の壁と天井工事だけでなく、元の床に敷かれていたが、すべて濡れて廃棄したので、床工事などが必要です。

 

 

もう一階あがりました。学校の講堂です。講堂の壁の右側に窓がなく、一時的にテントを重ねたところがあります。中に雨が入らないようにしたところです。

 

問題の3階中級部1年生の教室です。黒板と教卓そして学生の机の間の中央天井に穴が開きました。長い侵食で弱くなった天井が、今回、最終的に穴が開いてしまいました。

 

穴のあいた教室の左裏側が黒板で仕切られています。ここ教卓もあります。学生3人の中級部1年生の教室。何もできず、このように授業していました。校長先生の説明を聞いて胸がとても痛く、しばらく詰まっています。

 

 

 

このすべての被害の主犯がまさに屋上だそうです。

 

防水工事してから時間がたち、少しずつ浸水がおこったが、その場しのぎを続けたといいます。

 

あちこちにその場しのぎの跡が見えます。しかし、問題はここより他の場所だそうです。

 

コンクリート防水工法で工事した校舎の左側の屋上で、主に雨が染み込むそうです。

 

施設の間の隙間から雨漏り

 

防水処理をできなかった壁のヒビから雨漏り

 

古くなり剥がれ

 

排水管は雨により汚れやごみがたまり排水するにはあまりにも穴が小さくなってしましました。また防水膜も古くなってました。

 

屋上のヒビ

 

地震とかではなく剥がれ落ちたコンクリート

 

なぜ紐があるのか

 

ひもは、既に役に立たない排水管が下に落ちることを防いでいる役割でした。これはなぜこのままか?業者を呼んで工事するお金がないウリハッキョです。

 

このように排水管を束ねた人は他でもない校長。

 

正面の寮には現在、教員たちが住んでいます。

 

寮の食堂の天井がこうなりました。

 

奥が鉄筋、石膏ボードが侵食で大雨に耐えなかったでのす。

 

寮を見て校舎に向かって移動しているとき、今歩いているところまで水に浸ったと校長先生が仰いました。

 

和歌山朝鮮初中級学校の全景です。幼初中合わせて全体の学生数39人。