『またね メールするね』そう言って慎がタクシーを 降りた。
萌々を乗せたタクシーが走り出す。
慎の姿がだんだん小さくなる。萌々は後部座席に両手を ちょこんと乗せて 手を振る 慎を見ていた。ずっといつまでも 見えなくなるまで いや 見えなくなっても 慎は 手を降り続けて くれているのだと 思うと 萌々は とても 幸せな 気分だった。
時計は 3:42。 少し眠い タクシーは静かに走り続ける…。
『着きましたよ』運転手の声で目が覚めた。彼から手渡たされたお金を運転手に渡し 釣りを受け取った。『まだ足元暗いですから 気をつけて下さいね』と 運転手。『ありがとうございます。気をつけます。』普段なら大きなお世話と 思うところだが その日はすべての 言葉が 好意的に 受け止められた。
自宅に戻り ベットに入ると 携帯がなった。慎からのメール。
「今日は ありがとうございます。また 美味しい お酒 飲みましょう!」やっぱり メールだと腰が低い。そのギャップが たまらなくいい。萌々は すっかり 慎の 魅力に魅せられてしまった様だ。