資産形成を行う上で、資産運用を勧める事が多いのですが、まだまだ資産運用と聞くと抵抗を感じてしまわれる方が非常に多いと実感します。




そこで資産運用を行う際には、預貯金や保険ではなく、投資する事をお勧めするのですが、投資というのは、短期的な儲けを狙うものではなく長期で資産を増やしていく事を指しています。


しかし抵抗を感じている方は、マスメディアなどで頻繁に取り上げられるような、短期的に出した資金が2倍や3倍に、いやいやもっと増えて10倍や何十倍にも増える事を期待する半面、大きな損をしてしまうと思われている方が多いのだと思います。


本来の投資とは、短期的な利益を求める投機とは違い、投資先の将来の成長を期待して資金を出すもので、これは企業への出資金や株などが投資にあたるのでしょうが、株は株式市場で簡単に売買する事が出来、本来の長期的な投資ではなく、株価が上がれば売り、安ければ買うという投機として認識されている事が多いです。



また最近の日本では、資産運用を勧めるようになっては来ましたが、捉え方は短期的に判断している部分が非常に多い様に思います。


投資信託を評価する賞もありますが、ベスト・オブ・イヤーの様なものへ入賞したものが翌年も入賞するかというと、必ずしもそうとは限りません。

個人的には投資信託を評価する場合は、5年以上の実績があり、常に販売されている投資信託の中で常に運用実績が上位のものを選ぶような賞に入賞しているような投資信託を購入されると良いと思います。




投資を勧めるとお伝えしましたが、投資は、株や債券、外貨などがあります。
日本では、未だ投資というと株というイメージが強いようですね。


しかし、株式投資は企業業績を判断したり、将来性を考えたりしながら、投資する企業を選ばなくてはなりません。
長期で投資すると言っても、投資している企業の経営者が変わったり、社会情勢が変わり業績が悪くなってしまう場合があります。その後、再建できる企業もあるでしょうが、再建できず倒産となってしまう企業も中にはあるかも分かりません。



そこで、投資をする際には、分散投資をするのが鉄則になっています



投資を行って、いろんな情報を集めると決まって入ってくる情報で、「卵は籠を分けて運べ」という諺もあります。


多くの卵をひとつの籠で運んでいると、もし転んでしまった時に全てが駄目になってしまうといいう例えです。

ところが、今では株も購入できる金額が低くなったと言え、多くの企業の株を購入しようとすると高額な資金が必要になります。多くの資金があり分散して企業の株を購入できたとしても、全ての企業の業績などを把握するのはとても困難になります。




そこで、私も保有していますが、投資信託での運用をお勧めする事が多いです。


投資信託は、今は500円から購入できる証券会社もあり、少ない資金から始める事が出来ます。

基本的には1万円からというものが多く、流通量も非常に多くなっています。


2012年10月末日時点で日本で販売されている誰でも購入できる公募投信は4,416本となっています。



例えば日本株式へ投資する投資信託をひとつの銘柄を購入するだけで、複数社の企業へ投資する事が出来るもので、運用をプロの投資家が行っています。

実際には、成長の見込みが無い企業からより、成長が見込める企業へ投資先を変更したりしながらより高いパフォーマンスを狙っていきます。その運用実績を四半期毎に報告しています。



しかし、分散投資が出来ると言っても、株や債券などへ投資しているので、元本の保証はなく、その投資信託の成績表ともいえる基準価額が変動します。

基準価額は多くなる事もありますし、最初に購入した時よりも少なくなってしまう事があります。


これはそれぞれの投資信託の運用を行っている人の選定の目利きによっても変わって来ますので、投資信託を選ぶ基準も大切になってきます。


またいくら良い投資信託を購入しても、情勢によっては下がってしまう事があるので、いくら複数の企業に投資が出来るからといっても、ひとつの投資信託ではなく、投資先の国や地域、株や債券など投資対象を変えながら複数の投資信託を購入する事も大切です。